突然現れた厄介な助言者…ストレスが募る


私たち夫婦は、結婚が遅かったこともあり、子どもが生まれたのは、私が35歳を過ぎてから。決して若くはない子育てのスタートでした。なぜか昔の価値観に憧れて亭主関白ぶる夫とともに、日々年齢による体力の低下を感じながらも、初めての子育てに一生懸命取り組んでいました。
ところがある日、近所に住む60代のAさんが現れ、子育てや家庭についていろいろと指図をしてくるようになったのです。
もともとAさんは夫の知り合いで、私とはあまり面識がありません。Aさんの前ではにこやかに対応しましたが、正直なところ「この人は何者? 誰?」と思うほど、まったく記憶にない方でした。
しかし、Aさんは、息子の誕生をきっかけに、私たち家族に関心を示し、度々わが家を訪れるようになりました。慣れない子育てに励む中、初めは助言がありがたかったものの、Aさんは、頼みもしないおせっかいを「ありがたいでしょ?」と言わんばかりに繰り返すのです。次第にAさんの言動に対し、小さなストレスを感じるようになりました。
過剰な行動に悩む日々…夫は聞く耳持たず
親戚でもないAさんのなれなれしさに、私は戸惑いを感じていました。しかし、おせっかいの頻度や内容はどんどんエスカレートしていきます。当時1歳になったばかりの息子のことを孫のようにかわいがってくれるのはいいのですが、急に家に来ては勝手にキッチンを掃除したり、子どもの日には自宅のこいのぼりを私たちの家に飾ったり、親切心からとはいえ、やり過ぎる行動が続き、正直困っていました。
さらに「あなたの手料理だけでは栄養が偏っているんじゃない?」と、毎回手作りの料理やデザートを大量に持ってきてくれるのですが、食べきれず、処分に困ることも……。「必要ありません」とはっきり断る勇気もなく、結局Aさんのペースに押されてしまっていました。
夫に愚痴をこぼすと、「人生の先輩だから」とやたらとAさんを尊敬している様子で、「Aさんの意見に従うべきだ!」と、聞く耳を持ってくれません。
「トイレ練習が遅すぎる!」と叱責されて…
過剰な行動の数々を辛抱していたある日、帰宅すると、玄関に見慣れない子ども用補助便座が置かれていました。「え! これは何?」と驚きましたが、どうやらAさんが勝手に持ってきたようです。
2歳を過ぎてもおむつをはいていた息子を見て「すぐにでもトイレの練習を始めたほうがいい」との配慮でしょう。さらに「私の時代は1歳でトイレの練習を始めるのが普通。遅すぎるんじゃない?」と叱られました。それを知った夫も、追い討ちをかけるように「Aさんが正しい。今すぐにでもトイレの練習をしたほうがいいんじゃないか?」と言うのです。
トイレは急がなくていいという私の気持ちは置き去りにされ、孤独感と悔しさでいっぱいになりました。それまで我慢してきた私もついに限界です。いくら親切とはいえ、自分のやり方を押し付けてくる近所のAさんと、亭主関白を気取る夫には正直うんざりです。まるで私ひとりで子育ての責任を負い、悪者扱いされているように感じてしまいました。
まとめ
その後、トイレトレーニングは息子のペースで始め、無事におむつを卒業。でも、Aさんのおせっかいは、今も続いています。はっきり断るべきと考えますが、夫の意向もあり、決断できず悩んでいます。
私は、この経験で多くのことを学びました。Aさんの時代に当たり前だったことでも、今の時代では必ずしも当たり前ではありません。悪気が無くても、他人の家庭事情に入り込むのは、やはり好ましいことではないでしょう。息子が大人になり、私が60代を迎えたときにはありがた迷惑と思われないように、十分注意したいと思いました。自分のペースや価値観を守りながら、少しずつ子育てを頑張りたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:高田 はなえ/30代・パート。2歳年上の夫と2022年生まれの男の子と3人暮らし。専業主婦だったが、中古で一戸建てを購入したためパート勤務を始めた。出産後から気になりだした体の老化を防ぎたいと日々試行錯誤中。
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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