高級寿司店で最悪なハプニング
昇給が叶った翌日、私は自分へのご褒美として高級寿司店を訪れました。カウンターでお寿司を味わっていると、全身ハイブランドの洋服で身を固めたカップルが隣に。そして、私のほうを指差しながら、何やらヒソヒソと話をしているのです。
「貧乏人がぼっちで来てるよw」
「無理してそうだけど、支払いは大丈夫なのかな?」
私は気分が悪くなりながらも、我慢してお寿司を食べ続けました。
大将が2人を注意すると…
すると、見かねた大将が「申し訳ありませんが、他のお客様のことをそんなふうに言うのはやめてもらえませんか?」と、2人を注意してくれました。しかし、2人は反省するどころかまさかの逆ギレ。「私たちのほうが見るからに上客なのに!」「こんな店、もう二度と来ないからな」と怒りながら店を出て行ってしまったのです。
私は「私のせいでお客さんが帰ってしまって申し訳ありません」と謝罪。しかし大将は、「あなたは何も悪くありませんよ。ああいうお客さんはこちらから願い下げです」と、笑いかけてくれたのでした。
偶然、カップルの女性と再会
それから数日後、私は母と買い物に出かけました。私の母は昔からバリバリ働いており、現在はとある会社の役員を務めるほど優秀な女性。
道を歩きながら「カフェで少し休憩しよう」と話していると、寿司店で私の悪口を言っていた女性とすれ違ったのです。すると母は、「まあ、偶然!」と言いながら女性にあいさつ。そして、「私の新しい秘書の方よ」と言ったのです。
女性も私を覚えているようで苦笑い。しかし、母は私たちの様子に気づかず、「よかったら3人でカフェに入りましょう」と提案。女性も上司の提案は断れないようで、「ぜ、ぜひ!」と言ってお店に入りました。
母の登場で立場が逆転!?
お店に入ると、母はお手洗いに行き、私は女性と2人きりに。すると女性は「寿司店のことは謝罪します。だから、あなたのお母さんには告げ口しないで」とのこと。聞くと、一緒にいた男性は彼氏で、彼氏も同じ会社だそう。私の母に嫌われたら出世に響くとのことで、「この間は、本当にごめんなさい」と必死に謝ってきました。
私は、「わかりました。もう、あのような人をバカにする発言はしないでください。あと、寿司店の大将にも謝罪してください」と返事。女性は「はい」と素直に言ってきたため、私は母に寿司店での出来事を話すことはありませんでした。
それから数カ月後、再びあの寿司店に行くと、大将から「カップルが謝罪に来た」との報告があり、私は「よかった」と一安心。
これからも、自分へご褒美をあげる際は必ず、この寿司店に来たいと思います!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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