焼いてもアウト!?期限切れパンの恐怖
期限切れの食パンを焼いて食べるのはアウト!運が悪ければ、食中毒を起こしてしまうかもしれません。
スナック菓子やカップ麺なら少し過ぎても食べられますよね。でも、食パンの袋に書かれているのは「賞味期限」ではなく「消費期限」。
「この日までなら安全に食べられますよ」という期限なんです。
食パンはカビや菌が増えやすく、意外とデリケートな食べ物。
焼いて熱を通せば菌は死ぬはず!と思いたいところですが、なかには100℃以上の熱でも生き残る強い菌もいます。
しかもカビから出る毒素は、家庭用のトースターでは太刀打ちできないくらい強敵。なんと、100〜210℃で加熱しても死なないんです。
見た目が大丈夫そうでも、期限が切れてしまったものは潔く処分しましょう。
「あの場所」で保存するとパッサパサに!?
「カビが生えるのは怖いから、とりあえず冷蔵庫に入れておこう」と思ったそこのあなた、ちょっと待って!実はそれ、食パンにとって最悪の環境なんです。
食パンに含まれるデンプンは、0〜5℃で急速にかたくなってしまいます。せっかくのふんわり感がなくなり、あっという間にパサパサに……。
また、パンはにおいを吸いやすい性質があります。キムチやニンニクなどの強いにおいが移って、せっかくの小麦の風味がわからなくなることも。
1〜2日で食べ切る場合は常温保存、無理そうな場合は冷凍庫で保存しましょう。
期限当日に冷凍は手遅れ!?
「食べきれないからとりあえず冷凍しよう!」と期限当日に慌てて冷凍庫につっこんでいませんか?
それも悪くはありませんが、より安全に食べたいなら、できるだけ早く冷凍保存するのがおすすめ。
というのも消費期限当日のパンは、すでに乾燥や劣化が始まっています。その状態のまま保存すると、パサパサで小麦の風味も失われてしまうんです。
だからこそ、食べきれないと分かったら早めに冷凍しましょう。
おいしさ長持ち!賢い食パン冷凍法
水分の蒸発を防いでおいしさをキープするためには、食パンを1枚ずつラップで包むのが基本。1枚ずつ包むのが面倒なら、食パンを2枚重ねて冷凍してもOKです。
重ねて冷凍するとくっつくことがあるかもしれませんが、隙間にナイフを差し込めば簡単にはがせます。また、間にラップをはさんでおくと、くっつかず取り出しやすくなりますよ。
ラップで包んだらチャック付き保存袋に入れて空気を抜き、しっかりと口を閉じて冷凍庫に移しましょう。
保存期間の目安は2週間。消費期限が分かるように日付を書いておいてくださいね。
ズボラ民大歓喜!ラップいらずの専用保存袋
正直、いちいちラップで包むのって面倒じゃないですか?
私はとにかくズボラなので、最近は100均の「抗菌アルミストックバッグ(食パン用)」に頼りっぱなしです。
食パンをラップで包まずそのまま入れるだけ。袋が分厚いアルミ素材でできているので、におい移りや乾燥を防げて、小麦の風味も失われません。
繰り返し使用できて便利ですよ。
食パンを安全に食べ切ろう
期限切れの食パンは、ちょっともったいないですが安全のためにも処分しましょう。
「食べきれないかも」と思った瞬間が冷凍のベストタイミング。正しく保存すれば、いつでもふわふわのトーストが楽しめますよ。