時間になっても現れない同僚
大手企業と商談の日。取引先の社長は、僕が作成したマンションのデザインを見るなり、「あいかわらず、すてきなデザイン!」と褒めてくれたのですが……。
商談の時間が迫っても、Bが姿を現しませんでした。事前に、「前の商談が押すかもしれないから、先に行っていてくれ」とBが言っていたのですが、不安になった僕はBに電話をかけてみることに。電話で今どこにいるのかを聞くと、
「どこって、リゾート地だけど」とB。僕が驚いて返答できずにいると、Bは続けて「お前はお留守番しておいてくれ」というのです。どうやら、Bは僕に言わず、有休をつかって旅行をしているようでした。
僕が、「以前から話していた企業との商談、今日だけど…」と伝えると、Bは「は? どういうことだよ!」と急に声色を変えて言いました。
どうやら、Bはこの日予定していた商談を、明日だと勘違いしていたようで……。
リモートでつないで
慌てたBは、僕に「リモートでなんとかするからつないでくれ!」と指示をしてきました。どうやら、商談は契約書の確認がメインなため、リモートでもどうにかできると思った様子。
急きょ取引先に事情を伝え、リモートで対応することができました。しかし、取引先の社長からは、当然ですが「次は同じことがないように気を付けてくださいね」と言われてしまいました。
僕からも謝罪をして、無事商談を終えたと思ったのですが……。
「Bさんがあの人に商談の準備をさせるから、Bさんも覚えてなかったんじゃないですか~?」
という女性の声が商談会場に響き渡りました。声の方向を見ると、パソコンから。どうやらBがリモートの通話を切り忘れてしまったようでした!
Bには商談を任せられない!
「今のはどういうことですか?」
Bたちの会話を聞いた取引先の社長は激怒。今回の商談は、Bが責任者であり僕はあくまで補佐的な役割でした。それにもかかわらず、Bが僕に商談を押し付けようとしていたことが伝わってしまったのです。取引先の社長は、
「責任感のない人には案件を任せられません。でも……あなたの作った資料はすばらしかったです。今後、あなたがわが社の案件を受けてくださいますか?」と言いました。
僕は、社長の話を受けることに。「責任をもって、やらせていただきますのでよろしくお願いします」と伝えたうえで、今回のBの件を改めて謝罪しました。
その後、取引先の社長から僕たちの上司に連絡が入ったようで、Bはかなり叱られたようです。彼は社内での信用を失ってしまったため、大きな案件を任されることはなくなりました。以前は、僕に対して上から目線なところがありましたが、今では静かに仕事をしています。
一方の僕は、Bの代わりに任された仕事が順調に進んでいき、社内でも評価されるように。僕の地道な努力が実ったようでうれしかったです。これからも、僕にできることを精いっぱい頑張りたいと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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