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夫を見下す妻と娘に限界…定年退職を前に、人生の再出発を決意した私の「けじめ」のつけ方

私は現在64歳。長年勤めた会社をもうすぐ定年退職するサラリーマンです。14歳年下の妻とは婚活パーティーで出会い、結婚して15年。中学生の娘も授かり、当初は穏やかな家庭を築けると思っていたのですが……。

 

家族の形が少しずつ崩れていった

そもそも結婚願望はあまりなかったのですが、当時病気で余命を宣告されていた母に「息子の結婚式を見たい」と言われたのがきっかけでした。母の願いをかなえられたことは、今でもよかったと思っています。

 

しかし、結婚して年月がたつうちに、妻の言葉や態度が少しずつきつくなっていきました。仕事の疲れで帰宅しても、冷たい態度を取られる日が増え、いつの間にか会話も減っていきました。

 

収入減とともに家庭の空気も悪化

数年前、会社の業績悪化で私の給与が減りました。そのころから妻の不満はさらに強くなり、娘も思春期を迎えて、私との距離が遠くなっていきました。

 

「もう少し家族の支えになりたい」と思い、私は副業を始めましたが、軌道に乗るまでは家族に話さずにいました。

 

ところが、その間に「生活が苦しいのはあなたのせい」と妻から責められることが増え、娘も「お父さんって、なんか情けない」と言うようになりました。

 

そんな言葉の積み重ねが、心に大きく響きました。

 

 

定年退職と同時に決意した“別れ”

そして定年退職を控えたある日、私は離婚を決意しました。長年我慢してきましたが、「このままでは誰も幸せになれない」と思ったのです。

 

離婚の話を切り出すと、妻も同じことを考えていたようで、話はすぐに進みました。お互い冷静に話し合い、財産分与や今後の生活についても、法的手続きを踏まえて整理することにしました。

 

結果的に、私は必要な生活資金を確保した上で、静かな環境に引っ越し、新しい生活をスタートさせたのです。

 

退職後の“第二の人生”

退職後は、これまでの経験を生かして翻訳の仕事をしています。シルバー人材の登録制度を利用し、社宅で穏やかな生活を送っています。

 

しばらくして、かつての妻から突然電話がありました。「退職金、いつ振り込まれるの?」。開口一番、何かを期待しているような、そんな言葉でした。

 

私は静かに答えました。「退職金は、離婚時の取り決め通り、自分名義の口座で管理しています。その資金はすでに新しい生活のために使う予定があるので、ご心配なく」。

 

電話口の向こうで、言葉を失ったような沈黙が流れました。私は続けました。

「お互い、もう別の人生を歩むと決めたんです。こちらの生活には関わらないでください」

 

そう告げて通話を切った瞬間、胸の奥に長年の重荷がすっと下りた気がしました。怒鳴り返すでもなく、争うでもなく、“静かな言葉で線を引く”――それが、私なりのけじめでした。

 

今、ようやく心が落ち着いた

あのころは、仕事や家庭で自分を責め続けていました。けれど今は、自分の力で新しい生活を築けていることに安堵しています。

 

最近では、趣味の英会話を通じて知り合った女性と少しずつ交流を深めています。無理をせず、支え合える関係を築けたらと思っています。

 

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家庭の中でも、言葉や態度による“見えないストレス”は積み重なるもの。お互いを思いやる気持ちを失うと、関係は少しずつ壊れてしまうのかもしれません。年齢に関係なく、誰でも新しいスタートは切れるだと感じさせてくれますね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※AI生成画像を使用しています

 

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