「今日もお願い♡」子どもの習い事の送迎を押しつけるママ友。息子くんがママの秘密を教えてくれた!?
私は、夫と8歳の娘と3人家族。娘は今、英語に夢中です。英会話スクールに通い始めてからというもの、好奇心旺盛な娘は、知らない国や、その文化、歴史を知ることにワクワクが止まらないようです。好きなことに打ち込んで知識や経験を積んでいく娘。私たち夫婦はそんな娘の成長が楽しくて仕方がありません。
しかし私は今、娘の英会話スクール通いで大きな問題を抱えています。同じスクールに通う娘と同い年のお友だちのママが、とんでもない人だったのです。
わが家は英会話スクールまで車で通っているのですが、近所に住む娘の英会話スクールのママ友・A子さんは、私が娘を車で送迎していることを知ると、何かと理由をつけてA子さんの息子くんの送迎を押しつけてくるようになったのです。
わが家の車に無理やり息子くんを押し込み、「よろしく〜」と手を振り、さっさといなくなってしまうA子さん。さすがに息子くんに降りろとは言えず、渋々送迎するのですが……。
私は在宅で仕事をしており、時間に余裕のないときもあります。娘だけなら授業に遅刻してしまう日や、急にお休みさせる日があっても仕方がないのですが、A子さんの息子くんがわが家に送られにやってくると、そうもいきません。A子さんは「在宅ワークなんだから、時間に融通が利くでしょ? ついでじゃん!」と言って、こっちの予定などお構いなしで、本当に困っています。
勇気を出して断ってみたけれど…
他のうちのお子さんを乗せて運転するのは、とても気を使います。「安全運転に努めていますが、万が一ということもあるので毎回は……」と断ると、A子さんは「今、車が壊れてて、修理に出しているから、もう少しの間お願い」と言ってきました。しかし、その車が修理から戻ってくる気配は一向にありません。
これ以上は面倒見きれない! ある日ついに私は勇気を出して「お引き受けできません!」ときっぱり断りましたが、結局、レッスンの開始時間が迫ってもなかなか引き下がらないA子さんに根負けしてしまい、行きだけは乗せていくと伝え、スクールに向かったのです。
しかし、レッスンが終わる時間になっても、A子さんは迎えに来ません。メッセージを送ってみましたが、ネイルの予約が入っているから迎えに行けないと連絡してきたっきり、その後は既読すらつかなくなりました。その日は仕方なく、A子さんの息子くんを連れて帰ることに。
次のレッスン日も、何食わぬ顔をしてわが家の車に息子くんを乗せようとするA子さん。無責任すぎると私が拒否すると、「私にも都合がある、事情があって忙しいの!」と言ってきます。こっちの都合は考えないくせに、自分は都合を押しつけてきて……。
子どもを送迎する時間がないのなら、近くのスクールに移ったり、家庭教師を雇ったりすることだってできるでしょう。私を利用する前提で習い事をするだなんて、おかしいです。納得がいきません。
私は仕事をしていても送迎できるのに、A子さんは専業主婦と聞いています。何がそんなに忙しいの……? 尋ねてみても、A子さんは忙しい理由を教えてくれません。そのため、英会話スクールに向かう道中、それとなく息子くんに聞いてみると……。
息子くんが教えてくれたママ友の秘密
なんと、息子くんは「ママは、パパに内緒でかっこいいお兄さんとお出かけ! おばちゃんいつもぼくのお迎えしてくれるから特別に教えてあげる! ぼくとママの秘密だから言わないでね!」と真っ直ぐな目をして話してくれました。
えっ……? 不倫……!? 息子くんの衝撃発言に私は言葉を失いました。あまりに信じられない話に、もう一度息子くんに尋ねた私。「それって、本当なの?」 すると「うん! 今日はごはん食べに行くってママ言ってた!」と自信満々に答える息子くん。
私はひとまず娘とA子さんの息子くんを英会話スクールに送り出しました。そして授業が終わり、子どもたちが出てきましたが、この日もやはりA子さんの姿はありません。A子さんの息子くんも当たり前のようにわが家の車に乗り込んできます。
私たちがA子さん宅に着くと、同じタイミングでA子さんが帰ってきました。少し離れたところで車を降りて私たちのほうへ歩いてきます。恐らく息子くんが言っていたかっこいいお兄さん、つまり不倫相手の車から降りてきたのでしょう。
しかし、そこにA子さんの旦那さんが登場!
実はこの日、A子さんの息子くんから衝撃の事実を聞いた後、息子くんのキッズケータイを借りて、私はA子さんの旦那さんに連絡し、事情を説明したのです。すると、A子さんの旦那さんは、仕事を切り上げすぐに帰ってきてくれて……。
私を利用し不倫していたママ友の末路
私の出る幕はなさそうだったので、A子さんの旦那さんに話し合いが済むまで息子くんをわが家で預かることを提案し、あとはA子さんの旦那さんに任せました。
後日聞いた話によると、やはりA子さんは年下の男性と不倫関係にあったようです。息子くんの送迎をほったらかし、デートを楽しんでいたと発覚。なんと自宅に置かれていたペットカメラに、ばっちり証拠が残っていたようです。車を修理に出していたのも、不倫相手とのデート中にぶつけたことが原因。高価なプレゼントもたくさんしていたそうです。
もちろんA子さん夫婦は離婚に至り、A子さんは旦那さんから慰謝料を請求され、さらに息子くんの養育費を支払うことになりました。仕事も貯金もないA子さんはその後、大変なことになっていると今でもご近所のA子さんの元旦那さんから聞きました。
元旦那さんは息子くんのことを考え、定時に上がれる部署に異動願いを出したそうで、ちゃんと自分で英会話スクールの送り迎えもしています。ご近所で子ども同士も同い年で仲が良いため、困ったときは助け合って、元旦那さんとは良好な関係を築いています。
◇ ◇ ◇
自分の都合ばかりを押しつけ、人の善意を利用するような身勝手な行動は、いずれ必ず自分に返ってきます。相手への感謝と思いやりの気持ちこそが、良好な人間関係の基本であることを改めて考えさせられますね。子どもは親の姿をよく見ており、その純粋な言葉が、今回のように思わぬ形で真実を明らかにすることもあるのではないでしょうか。子どもに恥じることのない誠実な人生を歩みたいものです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
続いては、臨月の主人公に双子を無理やり預ける義妹のエピソード。「どうせ暇でしょ?」と心ない言葉を放つ彼女の、身勝手すぎる言い分の裏に隠された事実とは……?
「臨月でどうせ暇でしょ?」双子を強引に預ける義妹。無理した私は病院に…緊急事態で母が返信すると?
まもなく臨月を迎える私。遠方に住み、仕事も忙しい母に頼るわけにもいかず、夫に立ち会い出産をさせてあげたいので、里帰り出産は考えていません。
少し不安はありますが、近所に弟夫婦が住んでいるので心強いです。弟には2歳の双子の娘がいて、育児経験豊富な義妹が「困ったことがあったら何でも相談してね」と言ってくれているのですが……。
協力して育児をしていたはずの弟夫婦ですが、最近は義妹のワンオペ育児が続いているそう。双子育児は何かとお金がかかるため、弟は収入を増やすべく、以前より残業を増やして仕事を頑張っているのです。義妹は手伝ってほしい気持ちを抑え、「忙しいのはいいこと」と自分に言い聞かせているようでした。
そのためか最近、私を頼ってくることが増えた義妹。どうやら義妹は、臨月に入り、家にいる私を暇だと思っているようなのです。
先日も突然わが家にやって来て「この子たちを預かって!」と言われました。私は子育ての経験がないので不安だと伝えたのですが、「出産前のいい予行練習になるよ!」と言って、ほとんど強引に預けられてしまったのです。
この薄情者!と私をののしる義妹
それからというもの、「急にパートのシフトが変わっちゃって」「私も家計を支えるために頑張らないと」「最近パートを増やしたから忙しくて」などと言って義妹から双子を預けられる日は、どんどん頻度を増していきました。「ちょっとお願い!」のひと言のみで、朝から晩まで1日中預かる日もあって……。双子が帰ったあと、私は疲れて寝込んでしまうこともありました。その影響もあってか、定期健診のときに医師から出産まで安静にするように注意されてしまったのです。
医師から「安静に」と言われた翌日、義妹から再び双子の預かりをお願いされました。事情を話しても、義妹に「そんなの大丈夫よ! それくらいのこともできなかったら母親になれないでしょ。甘ったれないで!」と言われ、私は言葉を失いました。
それでも安静にしたいと断ると、義妹は態度を急変。「言い訳ばっかり! うちの子が嫌いなんでしょ! この薄情者!」と義妹にののしられ、「もう二度と助け合わないから!」と怒鳴られた私。そこまで言われては断りきれず、仕方なく引き受けると、義妹は再び態度を変え「やっぱりお義姉さんはやさしいね!」と笑顔を見せ、双子を私に預けてどこかへ出かけていきました。
しかし、無理して双子を預かったのが、やはりいけなかったようです。それから数日後、おなかに違和感を覚え寝込んでいると、タイミングよく母から連絡が。母は出産を間近に控えた私を心配して、しばらくわが家に泊まれるよう仕事の都合をつけてくれたのです。
わが家に来てくれた母に、私が一連の出来事を話すと、母はみるみる表情が険しくなっていきました。「臨月で安静を指示されている妊婦に、活発な2歳の子を無理に預けるなんて……」と失望した様子で、「まさかあの子がそんな非常識なことをするとは思わなかった」と、母は静かに肩を震わせて怒りをあらわに……。
臨月に無理をして私は病院へ
「お義姉さん、今日も子どもたちよろしくね~♡」
「臨月でどうせ暇でしょ?」
母が来た日の翌日、義妹から再び私へ双子の預かり要請の連絡が届きました。しかし私は今、双子を預かれる状態ではなく……。
「娘なら病院に運ばれました」
私に代わって義妹に返信したのは母でした。私は強いおなかの張りを感じ、ひどいめまいがして緊急搬送されていたのです。たまたま母が一緒にいてくれたため、救急車を呼んで、病院ですぐに診てもらうことができました。動けなくなったのが、ひとりで双子を預かっているときだったらと思うとゾッとします。
「え?」
驚く義妹をきつく叱る母。安静を告げられている臨月の妊婦に負担をかけ、母子ともに危険にさらしたと、母は義妹を厳しく責めました。「良かれと思って、これから育児が始まるお義姉さんのために……」と言い訳する義妹。しかし母は「出産経験のあるあなたなら、どんな影響を及ぼすかわかったはずでしょう?」と怒りが収まらない様子でした。
それに、母が激怒する理由はそれだけではありませんでした。驚いたことに、義妹は私に双子を預けるようになる少し前からパートを辞めていたのです。「パートを増やして忙しい」というのは真っ赤な嘘。そして、さらに衝撃的だったのは、私に双子を預けていた時間の使い道で……。
実は、私が義妹から双子を預けられているという話をしたあと、義妹が働くスーパーに買い物に行った母。その際にパートさん同士が義妹の噂話をしているのを聞いてしまったのです。「先月辞めたB子さん(義妹)がね、この前、店長と手を繋いで歩いてたのよ」「え? どっちも結婚してるわよね? 不倫ってこと?」「それでさ、先月のシフト表見たら、2人の休みの日がほとんど一緒だったのよ」などと話していたそう。
この噂は本当なのかと義妹に確かめる母。そして「もし、ただの噂なら誤解を解かないとあなたもあのスーパーに行きにくいわよね? 店長さんに直接確かめてもいいかしら? これ以上、嘘の噂が広がってご近所からも白い目で見られるようになっては困るものね?」と詰め寄りました。すると、そんな母の気迫に観念したのか、義妹は不倫を認めたのでした。
嘘がバレて、家族に捨てられた義妹
そして母は、弟にすべてを報告。義妹がパートをやめていたことも、私に無理やり双子を預けていたことも、不倫していたことも何も知らなかった弟は、ひどくショックを受けていました。
弟から離婚を告げられ「離婚されそうなの! お義姉さん許して! お義母さんと夫(弟)を説得して!」と私にすがってきた義妹。しかし、さすがに私も助ける気にはなれませんでした。今までは家計が苦しい、子どものためと言われ、強く断れませんでしたが、嘘をつかれて利用されていただけだった私。許せるわけがありません。
結局、義妹の願いもむなしく、弁護士を通して協議した結果、弟夫婦は離婚。親権も弟が持つことで合意に至りました。その後すぐに弟は転職し、双子を連れて実家へ戻り、今は両親と協力して、子育てを頑張っているそう。
私はというと出産も無事に済んで、夫と支え合いながら、育児と家事に邁進する毎日です。今回の件を通じて、理不尽なことにはっきりと「NO」と言う大切さを学びました。この子の良き手本となれる母親でありたいと思います。
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誰しも、ときには育児の大変さから逃げたいと思うことがあるでしょう。だからといって不倫に走るのは間違っています。困ったときやつらいときは、パートナーや家族を頼って、誠実な手段で困難を乗り越えられるようにしたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
人の善意を利用した、身勝手な女性たち。子どもの送迎を押しつけて不倫に走るママ友に、臨月の義姉をこき使い嘘を重ねる義妹。どちらも自分の都合を押しつけ、人を裏切ることに何のためらいもありませんでした。
親しい間柄だからこそ、相手への配慮や感謝の気持ちは不可欠だと思います。今回の主人公たちは、心ない仕打ちに耐えかね、勇気を出して行動しました。その決断が、利用されるだけの友人関係や、一方的な家族関係を断ち切り、穏やかな日常を取り戻すきっかけとなったのではないでしょうか。
どんな相手に対しても、誠実さと思いやりの心を忘れてはならないと、改めて気づかされました。ママ友や親族とは、適度な距離を保ちながらお互いに気持ちのいい関係を続けたいものですね。