割れた卵は捨てないで!安全に食べ切る方法
割れてしまった卵は、完全に火を通してから食べるようにしましょう。
というのも、その卵に食中毒菌がついていた場合、体調を崩してしまうことがあるんです。
「殺菌されているから生で食べられるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
たしかに日本の卵はしっかり洗浄殺菌されていますが、食中毒のリスクがゼロとは言い切れないんです。
割れたときに、殻に残っていた菌が中身に触れる可能性があるので、念のためその日のうちに加熱調理をしてから食べてくださいね。
「たくさん割れたから今日中に食べ切れません!」という場合は、火を通してから冷蔵庫に入れて翌日に食べるか、炒り卵や錦糸卵にして冷凍するのがおすすめです。
卵は水洗い禁止
割れた卵のせいで隣の卵までベッタベタ。こうなると、もうやけくそでジャブジャブ洗いたくなりますよね。気持ちはわかりますが、ちょっと待って!
卵の表面にはバリアのような薄い膜があり、菌から中身を守ってくれています。水洗いするとそのバリアが流れ落ちてすっぴん状態に……。
さらに、殻には7千〜1万個くらいの小さな穴が開いています。洗うと、そこから水と一緒に菌が卵の中に入ってしまうこともあります。
そのため水は使わず、乾いたキッチンペーパーでそっと拭き取ってくださいね。
汚れたパックはどうするの?
卵がグチャッとつぶれてパックが汚れてしまったら、まずはキッチンペーパーで拭き取りましょう。
汚れている部分をハサミで切ってしまうのも一つの手。
拭き取ったり切ったりするだけでは難しいほど広範囲に汚れてしまった場合は、残りのきれいな卵をボウルなどの容器に移し、冷蔵庫で保存しましょう。
意外とやりがち?割れていない卵も要注意!実はNGな保存法
卵は意外とデリケートな食べ物。ちょっとした保存の仕方で鮮度や安全性が変わるって知っていましたか?
ここからはNGな保存法3つをご紹介します。
①ゆでて保存する
「賞味期限が切れそうだから、とりあえず全部ゆで卵にしました」という投稿をSNSでたまに見かけます。
私もやってる!という人もいるかもしれませんが実はそれ、間違いなんです。
そもそも、卵の賞味期限は「生で食べられる期限」のこと。それを過ぎたとしても、冷蔵庫で保存してしっかり加熱すれば1〜2週間は食べられるといわれています。
しかし殻付きのかたゆで卵は、冷蔵庫に入れても3〜4日しか持ちません。
いままで慌ててゆで卵を作っていた人は、応急処置をしたつもりが自分で期限を縮めていたのかも……。
「ゆでたから大丈夫!」と油断せず、早めに食べてくださいね。
②ドアポケットで保存する
卵を冷蔵庫のドアポケットに入れている方は要注意。
というのも、ドア付近は開け閉めで揺れやすく、温度も変わりやすい場所なんです。
振動でヒビが入ったり温度変化で鮮度が落ちたりする場合があるので、冷蔵庫の棚に置くのがおすすめです。
③割った卵を次の日に食べる
「溶き卵が余ったから明日使おう〜」と冷蔵庫に入れていませんか?この行為は、とっても危険です。
黄身には菌のエサとなる栄養がたっぷり。割って混ぜてしまうと、冷蔵庫に入れたとしても菌が増えてしまう場合があります。
実際に、前日に割っておいた卵で翌朝スクランブルエッグを作り、食中毒につながったケースもあるんです。
必ず食べる直前に割ってくださいね。
卵が割れても大丈夫!
うっかり卵が割れてしまっても、慌てなくて大丈夫!その日のうちに火を通せば食べられますよ。
意外とやりがちなNG行動も見直して、安全に楽しみましょう。