私を見下す同僚女性
とある休日の夜、私は姉と一緒に居酒屋で食事をしていました。しかし、お手洗いに行ったとき、会社の同僚であるA子に会ってしまったのです。彼女は仕事終わりに合コンに行くため、しょっちゅう、私に仕事を押し付けてくる人で……。
「あら~、偶然! プライベートでも地味な服ね」
ニヤニヤと私を見下すA子。さらに、「ねぇ、今から合コンに参加しない?」と言ってきたのです。「今日は姉と過ごすの。ごめんなさい」と拒否するも、「ドタキャンされて女子が足りないの~。同僚を見捨てる気? あっちの個室にもうみんなそろっているから来てよぉ~」と、なかなか引き下がりませんでした。
結局、A子に圧倒された私は姉に相談。姉は「私はひとりでも大丈夫だから、ひとまず顔を出してきたら」と言ってくれ、しぶしぶA子たちの個室に行くことになったのでした。
介助を任され…
私が個室に入ると、A子は「突然呼んだから、こんな地味な子でごめんね〜」と発言。合コンのメンバーはみんなオシャレで高価そうな服を着ていましたが、その中に1人だけ作業服の男性がいました。A子は彼について、「どうせ高収入じゃなさそうだし、相手にしても無駄」とひと言。テーブルの端に追いやられていたその人はすでに泥酔状態で、私は「何かあったのかな?」と心配しながら、大人しくお酒を飲んでいました。
それから2時間が経過し、みんなはお店を移動することに。すると、A子は「その酔いつぶれた人は、この子に任せてOK。介助要員さん、じゃ~ね~」と、泥酔状態の男性のお世話を私に押し付け、居酒屋から出て行ってしまったのでした。
「む、むかつく~」
内心、怒りMAXだったものの、泥酔状態の人を放っておくわけにもいかず……。「立てますか? とりあえず外に出て風に当たりましょう」と、作業服の男性を店の外に連れ出しました。
実は男性は!?
近くの公園でベンチに腰掛け、水を飲ませてあげると、男性は酔いが覚めてきたよう。彼はスマホで知人を呼んだので、その人が来るまで一緒に待つことにしました。すると、しばらくして1台の高級車が到着し、降りてきたスーツ姿の男性が「社長、大丈夫ですか!」と叫んだのです。
「社長?」と私が驚くと、スーツの男性は「初めまして。私はこの方の秘書をしています」と名刺をくれました。名刺を見ると、最近話題のベンチャー企業・B社であり、再び私はびっくり。
話を聞くと、今日は会社が保有する工場現場を見て回っていたため作業服だったのだとか。なお、「社長だと話すと特別扱いされて居心地が悪いため、今日の合コンの女性陣には隠していた」とのこと。そして、酔いつぶれていた理由は、最近仕事が忙しく、愛犬を実家に預けているため寂しいという理由でした。
「その気持ちよくわかります、私も犬を飼っているので!」
それから私たちは犬の話で盛り上がり、連絡先を交換。後日、お互いの愛犬を会わせると、2匹もすぐに仲良くなり、ときどき一緒に散歩をするようになりました。
激怒するA子
そうして、私たちは付き合うことに。すると数日後、合コンに参加したメンバーから私たちのことを聞きつけたA子が、「あの男が社長だったってどういうこと!? あんただけずるい!」と怒ってきたのです。
私は、「あの人を私に押し付けたのは、あなたでしょ? 作業服を着てるからって、彼を雑に扱ったあなたの自業自得」と反論。するとA子は、顔を真っ赤にして去って行ったのでした。
すでに私たちは同棲も計画中。2人と2匹で暮らせる日を楽しみにしています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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