アイドル好きという共通点で意気投合
子どもの幼稚園で知り合ったママ友。たまたまアイドルの話題になったとき、「私も好きなんです!」と盛り上がり、すぐに意気投合しました。それからというもの、頻繁にLINEでやりとりするように。推しの話や新曲の感想など、話題が尽きることはありませんでした。
互いに夫が激務で、平日はワンオペ育児。そんな境遇も似ていたこともあり、どんどん親密になっていきました。
ある日の夜中、彼女からLINEでSOSが届きました。発熱してしまい、動けないとのこと。
すぐに近所のコンビニへ飛んでいき、冷えピタや飲み物、レトルトのおかゆなど、役立ちそうなものをかき集めて届けに行きました。
「ありがとう、助かった!」と感謝されて、「困ったときはお互い様だよね」と思っていました。
だんだん気になり始めた違和感
ただ、だんだん「あれ?」と思うことが……。
会っているときは普通に会話が弾むのですが、LINEでのやりとりだと様子が違うんです。彼女は自分の言いたいことだけ一方的に話して、私の話はほぼスルー……。
無視というわけではないものの、どんな話をしても「そうなんだ〜」の一言で終わり。それ以上、会話が広がることはありませんでした。
「私の話は面白くないのかな」と、落ち込むようになっていきました。
決定的な出来事が…娘の怪我報告で返ってきたメッセージとは
そんなとき、決定的な出来事が勃発!
私の不注意で、娘に怪我をさせてしまうという事故が発生。幸い、かすり傷でしたし、傷が残るようなこともなかったのですが……。
「あのときもっと注意していれば!」「こうしてれば回避できたかも」と、繰り返し思い出しては落ち込み……自分を責めてばかりいました。
誰かに受け止めてほしくなり、彼女に「こんなことがあって落ち込んでるんだ〜」とLINEで送ってしまいました。
自分としては、同じ年の子を持つママ同士、同じような事故を起こさないように聞いてもらえれば、という気持ちもありました。
ところが、彼女から返ってきたLINEを見て愕然。
「大変だったね〜。あ、そういえば、この間言ってたさ〜」
あっという間に、娘の事故の話は流されてしまったのです……。
このLINEを見て、私ははっきりと悟りました。
「ああ、彼女は私と会話がしたいわけじゃないんだな」
彼女の話は親身になって返しているのに、私が頼りたいときは聞いてくれない。この一方通行な関係に、気持ちがサーッと冷めていきました。
あの日の出来事がきっかけに…
それから、私も彼女のLINEには一言二言で返すだけにして、自分からは話を振らないようにしました。彼女も何か察したのか、徐々にやりとりが減少。子どもの小学校が違ったこともあり、自然と疎遠になっていきました。
今思うと、私も大人気なかったかもしれません。
だけど、熱量が違う相手に一生懸命頑張っても、虚しくなるだけ。ママ友とはそこそこの距離感でいいのかもと学びました。
人間関係って難しいけれど、大切なのは「無理に合わせすぎないこと」なんだと、身をもって学んだ出来事でした。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。