産後のトラブルで私は……
医師が産後の処置をしていたのですが、急に周りがバタバタし始めたのです。すると産婦人科部長が現れ「胎盤が出てこないため処置をします」という説明がありました。その後、子宮に手を直接入れられ、激痛で身をよじってしまいました。すると産婦人科部長が「眠らせてあげて」と助産師さんへ指示をしたのです。医師の言葉を最後に私の記憶はなくなり、気づくと分娩台の上で2時間経過していました。
助産師さんから胎盤は無事に剥がされたという話を聞いてほっとしました。産後、胎盤が剥がれないということは大量出血を起こし、命の危険にもつながると聞いたことがあったため、とても焦ったことを覚えています。対応していただいた医療関係者のみなさんには感謝しかないです。ありがとうございました。
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出産後に胎盤が出てこない、あるいは一部が残る状態を胎盤遺残(たいばんいざん)と言います。また、子宮壁に強くくっついてはがれにくい癒着胎盤(ゆちゃくたいばん)という症状もあり、いずれも産後の大量出血の原因となります。
対応は、医師が子宮内に手を入れてはがす用手剥離(ようしゅはくり)や子宮内部を器具で掻き出す子宮内容除去術があります。いずれの場合も、大出血に備えて点滴を確保し輸血の準備をしたうえで行うことが望ましいです。今回のママのように、医療チームが迅速に動くことで、多くは良好な経過が期待できます。また、次の妊娠で必ず再発するわけではありませんが、「前回、胎盤が出ず用手剥離になった」ことは初診で必ず共有し、分娩計画を相談すると安心です。
また、胎盤遺残は子宮内感染を起こしやすいと言われています。退院後、出血が増えたり大きな血の塊が続く、発熱や悪臭のある悪露、強い下腹部痛、ふらつきなどがあればすぐに受診しましょう。
著者:鈴木いちか/30代女性・会社員/3歳と8ヶ月の甘えん坊な息子たちを育てる母。最近は息子たちが好みそうなおもちゃ探しが趣味。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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