車に泥で落書きをする子どもたち
私は、夫と7歳と6歳2人の息子と暮らす30代の主婦です。夫は数年おきに異動があるので、賃貸住宅に住んでいます。私の住んでいる賃貸住宅は、広い敷地に4軒の家が建っており、カーポートなどの専用駐車場はありません。そのため、それぞれの家の前に車を駐車するように大家さんから言われています。駐車する路面は、コンクリートではなく、土のままになっており、近所の子どもたちにとっては格好の遊び場です。
ある日、習い事に行った子どもたちを迎えに行くため、車に乗ろうとしたときに、車のスライドドアに泥で絵が描かれていることに気がつきました。「なにこれ……」と驚き、反対のドアを見に行くと、なんと近所の7歳、5歳、3歳の3兄弟が泥を使って絵を描いています!! 私は「車に泥をつけたら、傷がついちゃうからやめようね」と注意しました。しかし、子どもたちは「え~」と言ってその場を去るも、謝ることはしませんでした。泥汚れを水で流すと、やはり小傷が。モヤモヤしましたが、目立つものではないため目をつぶることにしました。
しかし、それ以降、雨上がりの日のたびに車に落書きをされ、私の姿を見つけると逃げるように走っていく子どもたち。3兄弟の1番上の子は長男と同級生なので、あまり関係を崩したくないな……と思いつつ、さすがに我慢の限界に達した私は、子どもたちの家へ注意しに行くことにしました。
玄関に出てきた母親に今までの経緯を説明すると「あら、泥なんか洗えば取れるんだから、いちいち怒らなくても……子どものすることだし。そもそも、本当にうちの子たちがしてたんですか?」と面倒くさそうにしています。「洗えば取れるかもしれませんが、他人の車を故意に汚していいというわけではないですよ」と再度忠告しても、母親にはまったく響いていない様子。どうしたらわかってもらえるか悩んでいると、「どうした?」と子どもたちの父親が家の中から出てきました。
私は、父親にも車への落書きの件を話し「直接注意しても何回もされて、迷惑なんです」と言うと、父親は血相を変えて「私のせいかもしれません……! うちの子どもたちがご迷惑をかけて申し訳ありません。実は、前に私の車に落書きをしたことがあって注意したんです。まさか、自分ちの車に描けないからといって、人の車に落書きしていたなんて……」と話します。そして、「おまえたち、ちゃんと謝るんだ!」と家の中で遊ぶ子どもたちに向かって叫びました。隣で「そんなに言わなくても……」とぼやく母親に対しても「人様のものを汚して迷惑をかけてるんだ。きちんと謝らんとダメだろう」と一喝。「妻にも子どもたちにもよく言い聞かせておきます」と言い、家族全員で謝罪してくれたのでした。
この事件後、父親が説教してくれたおかげなのか、車に落書きがされることはなくなったため、その親子とは今も仲良く遊べる関係です。ご近所さんと関わる中で多少のトラブルはあるかもしれませんが、円滑な関係を築くためには、親がしっかり責任を持って対応すべきだと私は思います。子どもたちにしていいことと悪いことをきちんと教えるとともに、なにかあったときにはきちんと誠意ある対応をしようと心に決めた出来事でした。
著者:鈴木遼子/30代・ライター。7歳と6歳の年子の男の子を育てる母。毎日パワフルに活動する子どもたちに振り回される日々だが、大好きなコンビニスイーツを食べて体力を回復している。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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