仲直りがしたいと言う幼なじみ
ある日、幼なじみから結婚式に招待したい旨の連絡が届きました。彼女とは高校時代に絶縁したはず。なぜ結婚式に招待されたのかわかりませんでした。私は人の彼氏を奪う人を祝福できるほど、いい人ではありません。そのため、欠席で返事を出すつもりでいました。
すると、幼なじみから続けて「ぜひ(結婚式に)きてほしい」という内容のメッセージが。私が「高校のときのこと、忘れたの?」と聞くと、「10年も前の話だから、もう許してくれていると思った」「仲直りしたい」と幼なじみ。許してなどいませんし、彼氏を奪われたとき、私を見て「泣きすぎw」とあざ笑ったことを忘れるはずがありません。それに、仲直りしたいなら普通に謝罪の連絡が先にあったはずです。
私がどう返事をしようか考えていると、幼なじみからは続けてメッセージが。
「謝りたいと思っていたけれど、どうすればいいかわからなかった」
「無視されたらイヤだと思って……」
「●●(私)は、高校時代も一番の親友だったから結婚式には絶対にきてほしくて」
このほかにも続くメッセージに、なぜだか私は「そこまで言うなら……」という気持ちになってしまいました。そして、彼女を心から信頼できるわけではなかったですが、「せっかくだし…」と結婚式に出席する旨を伝えました。すると彼女は「また招待状を送るね」「結婚式で待ってるね」ととても喜んでいる様子でした。
新郎の友人から突然連絡が
このことから2週間ほどが経ったある日、突然、見知らぬ番号から電話が。恐る恐る出てみると「新婦の親友の方ですか?」と男性の声。
聞くと、彼は新郎の友人の方だそう。どうして突然?なんで電話番号を?と怪しんでいると、彼から「新郎と僕たち友人の間でトラブルがあって、新郎側の友人は結婚式には参加しないことを決めた」と言われました。彼曰く、新郎はお金にだらしない人だそうで、友人たちからお金を借りて返済していなかったよう。「めでたい結婚式に免じて借金をチャラにして」と言われたそうです。
また、新婦であるあの幼なじみにも「彼にお金を返してほしい」ということを伝えた、と彼。しかし、幼なじみから軽くあしらわれたようで……。
「それならば結婚式には行けない」と言うと、夫婦から「そんな度胸はないだろう」とバカにされるように言われたことで、不参加にすることを決めたと言います。
彼の話が本当かなど確証はありませんでしたが、幼なじみのことを知っている身からすると、あながち嘘でもないのかもしれないと、このとき感じました。彼は、「新郎側の友人の出席者がいない状態であることを、事前に新婦側のご友人には伝えたほうがいいと思って連絡をしました」と、共通の知人を通して私に連絡をくれたとのこと。すでに共通の知人経由で、幼なじみ側の招待客数人に伝えたと教えてくれました。
結婚式当日、会場に行くと…?
それから数カ月後経ち、迎えた幼なじみの結婚式当日。
数人から「行かない」という連絡を受けていましたが、私は「行く」とメッセージで返事をしてしまった手前、「行かないわけにもいかないか……」と、式場へ。そのため受付時間ギリギリに到着すると、受付のあたりで式場スタッフの方と……幼なじみが慌てている姿が。
そして、私の姿を目にした幼なじみが「招待したはずの友人たちが全然きていないの!」と声を荒げました。
「●●(新郎)の友人たち、本当にドタキャンしたの!?」
「でもどうして私が招待した友だちまでこないの!」と慌てていました。
実は、新郎の友人だという方と話したあと、幼なじみから結婚式に招待されたという私の友人たちに連絡をしていました。新郎の友人から連絡があり、「出席しない」と言っていた人たちもいましたが、驚いたのは、「出席しない旨を伝えたのに、無理やり出席扱いにされているようだ」と口にした友人が数人いたこと。幼なじみは、半ば強引に「出席」にしており、それでも友人たちは来てくれると思っていたようです。
すると幼なじみは「あんたのせいでしょ!?」と怒りの矛先を私に向けてきて……。
すべて身から出た錆なのに、飛んだ言いがかりに驚いてしまいました。その後も、彼女は高校時代のことをあげ、「あのときのことを恨んでいるからって、こんなやり方ない」「性格がひねくれてる」などと、一方的に私を悪者にしてきました。
我慢ならなくなった私は、ご祝儀を受付に置き「全部、自分のおこないが招いたことでしょ! もう、これ以上、あなたと関わるのはやめます」と宣言。そのまま、結婚式場を後にしました。帰宅途中に彼女の連絡先などをすべてブロック。彼女との連絡手段を完全にすべて断ちました。
その後の彼女のことはわかりません。……が、噂によると結婚はしたものの、夫の借金問題などの影響から、夫婦生活はうまくいっていないようです。私はもう、今後彼女と関わることはありませんが、彼女が人に迷惑をかけないよう、心を入れ替えてくれることを願うばかりです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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