エアコンの掃除、終わってる?

夏が終わって秋に入ってから、エアコンを使わなくなった方は少なくないはず。しかし、エアコン休止期間中にきちんとお手入れは済ませましたか?夏から掃除をしないまま、急に暖房をつけるのは危険です!
なぜなら、エアコン内部にカビが生えているから。夏の冷房運転で内部に溜まった湿気が放置されると、カビが繁殖しやすくなってしまうんです。
カビだらけの状態で冬にエアコンの暖房運転をすると、部屋中にカビがぶわっと吹き出して、胞子が散らばってしまうんです。温風とともにカビが広がるなんて、考えただけでおそろしい……。
エアコンのカビ対策をするためにも、暖房をつけ始める前の「エアコンのお手入れ」がとても大事なんです!
掃除のプロが教える「暖房つける前にチェックすべき」3選
秋にエアコンを掃除した方も、まだしていない方も、冬の暖房運転を行う前にエアコンを掃除しておきましょう。
お手入れ①エアコンフィルター

ホコリが溜まるエアフィルターは、掃除機で吸い取ってキレイにしましょう。吸い取っても汚れが残る場合は、やさしく水洗いしてください。
キッチンの近くにエアコンを設置している場合、油煙を吸い込んでエアフィルターがベタつく場合があります。その際は、台所用中性洗剤をぬるま湯に溶かしてつけ置きしましょう。
水洗いをした後は、陰干ししてから元に戻しましょう。
ちなみに、このエアフィルター掃除は暖房を使うシーズン中も2週間に1回のお手入れを心がけてくださいね。
お手入れ②フラップ・ルーバー

エアコンの吹き出し口をのぞいてみると、中に黒い点が見えませんか?じつはこれ、内部に繁殖した黒カビの一部です。
風向を変える板であるフラップやルーバーは自分でお手入れできますので、やわらかい布で拭き取りましょう。乾拭きで落ちない場合は、水で濡らしかたく絞った布でお手入れします。
フラップ・ルーバーは、製品によって取り外しできたり水洗いできたりする場合があります。掃除に取りかかる前に、取扱説明に記載のお手入れ方法を確認しましょう。
お手入れ③市販のエアコンスプレーは使わないで!?
エアフィルターとフラップ・ルーバーをお手入れしても、エアコンの内部に繁殖した黒カビは残ったまま……。そんなときは、市販のエアコンスプレーを使うと手っ取り早く解決できそうですよね。
でも、エアコンスプレーの使用は推奨しません。「使用しないでください」と注意を呼びかけているメーカーもあるほどです。
エアコンの内部洗浄は、知識と経験が必要な作業。お手入れの経験がないまま洗浄すると、電子部品の故障や、水漏れ・発煙・発火を引き起こすリスクがあります。
洗浄剤が流れ切らずエアコン内部に残ると、詰まりやカビの原因になることもあるんです。
エアコンの内部洗浄は、プロのクリーニング業者に依頼するのが安心。自分でできる範囲でお手入れを行い、カビがひどい場合はエアコンクリーニングも検討して、冬が来る前にお手入れを済ませておきましょう。