私の婚約者をバカにする友人
彼と婚約して数日後、高校時代からの友人・A子から、「婚約したって聞いたよ」と連絡が届きました。私は「そうなの!」と返すと、A子からは予想外の返信が届いたのです。
「嘘でしょ? 抜け駆けするなんて許せない」
確かに、私とA子はお互いに「婚活を頑張ろうね」と励まし合っていた仲。しかし、「ズルい」と言われても……。どう返そうか悩んでいると、「40歳の子ども部屋おばさんと結婚する男なんて、どうせ大したことないでしょ」と送ってきました。
私はさすがに不快になり、「祝福する気がないなら連絡してこないでほしい」と言って連絡を区切りました。
私の結婚式に「痛々しい」
それから私と彼は、実家へのあいさつを済ませて、結婚式の準備に取り掛かっていました。友人たちへ招待状を送り終えると、仕事中、またしてもA子から連絡が。
「結婚式もするんだって? その歳でウエディングドレスを着るとか、痛々しいからやめなよw」
私が「わざわざそんなことで連絡してくるなんて、暇なんだね。私のことがうらやましいの?」と言い返すと、「結婚するからって調子に乗らないで」と逆ギレ。「あんたの婚約者なんて、モテないおっさんでしょ。私は会社のエリートイケメン社員といい感じなんだから」と、また私の婚約者をバカにしてきたため、返信をやめ、仕事に戻ったのでした。
彼はA子を知っていた!?
それから数日後、彼にA子の写真を見せながら彼女の愚痴をこぼしました。すると、A子の写真を見た彼は「あれ? この人、同僚の女性だ!」と言ったのです。
さらに、「少し前から、この女性にしつこく食事に誘われて困っている」と彼は発言。詳しく聞くと、A子が仕事で困っていたため手助けをしたところ、彼女は「彼は自分に好意を寄せている」と勘違いしてしまったようなのです。そう、A子の言っていた「エリートイケメン社員」とは、彼のことだったのでした。
私の婚約者だと知ったA子は…
そんな話をしていると、ちょうどA子からテレビ電話が。私は、「これはいい機会」だと思い、電話に出ました。
「用は何?」と聞くと、「あなたの婚約者の写真を見せてよ」と言うので、私は「隣にいるから」と彼にカメラを向けました。
「えっ、どういうことよ!?」と驚愕するA子に、彼は「僕には愛する婚約者がいるんだ。だから、食事にはもう誘ってこないでくれ」とひと言。彼女は、「信じられない……」と言いながら電話を切ってしまったのでした。
彼によると、次の日からA子は会社に来なくなってしまったよう。彼に振られたのが相当ショックだったのでしょう。その後、私に連絡してくることもなくなり、私は無事に彼と入籍し、結婚式を挙げることができたのでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
イラスト:藤まる
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!