腐っている白菜の特徴【黒い点・カビはNG?】

白菜は水分が多く、低温でもゆっくりと劣化が進むため、見た目では腐敗の初期段階が分かりにくい食材です。
しかし、腐敗した白菜を誤って食べると食中毒や胃腸炎を起こすリスクも。
そこで、白菜の腐敗サインを詳しくみていきましょう!
白菜は外葉がしおれていたり、芯の切り口が乾いて茶色く変色している程度であれば、傷んでいる部分を取り除けば問題なく食べられます。
しかし、以下のような状態が見られたら腐敗のサインなので気をつけましょう。
①葉や根元がぬるぬる・どろどろしている

まず「ぬめり」が出ている場合は要注意です。
外葉や根元に透明の液体が出て、触ると指先がすべるような感触があるときは、細菌が繁殖している証拠!
葉がどろどろと溶けたり、手でつかむと潰れるようなやわらかさになっていたりする場合も同様にNGと言えます。
このような状態になっているものは食べずに廃棄するのがベターです。
②異臭(酸っぱい・腐敗臭・カビ臭)がする

①の滑りの状態からさらに進むと、酸っぱいような発酵臭や、腐った卵のような異臭を放つようになります。
これは腐敗菌が発生させるガスによるもので、こうなったら完全にアウトです。
③黒やピンク、白いカビが生えている
葉や芯に黒やピンク、白いカビが生えている場合も危険信号です。
カビは見える部分だけでなく内部にも菌糸を広げており、マイコトキシンと呼ばれるカビ毒を生成していることがあります。
加熱しても無害化できないため、少しでもカビが確認されたら食べないようにしましょう。

また、白菜の葉や茎の部分に黒い点や斑点が現れることがあります。
これはカビではなく「ゴマ症」と呼ばれるもので、与えられる栄養の量や温度によって起こる白菜の生理現象です。
カビと見分けるのが難しいと感じる方もいるかもしれませんが、
・乾いた黒い点=ゴマ症
・ぬめりや異臭、湿った黒ずみ=腐敗の可能性
基本的にはこのような点を見極めのポイントにするといいですね。
白菜の腐敗を防ぐには?【カビも防ぎたい場合】

白菜が腐る主な原因は、水分と温度、そして空気中の微生物です。
洗ったあとにしっかり水気を拭き取らなかったり、切り口をラップせずに放置したりすると、細菌やカビが繁殖しやすくなります。
保存する際は、丸ごとの場合は、芯をくり抜いて湿らせたキッチンペーパーを詰め、新聞紙で包んで立てた状態で野菜室に入れるのがおすすめ。
カットした白菜はしっかり水気を切り、ラップで密閉したら、2〜3日以内に使い切るのが理想です。
(※芯の処理には諸説あります)
白菜は“におい”と“触感”で見極め!

白菜の腐敗は見た目も注意が必要ですが、「におい」と「触感」で見極めるのがポイントです。
少しでも違和感を感じたら、もったいないと思わず処分すること。
加熱すれば少しくらいなら大丈夫、という思い込みが一番危険です。
安心して冬の味覚を楽しむために、ちょっと怪しいと感じたら食べない勇気を持つことが、何より大切ですね。