友情を壊したトイトレ騒動
出産日が1日違いで、入院した部屋が同じ、赤ちゃんの性別も同じ男の子、さらには自宅が近いことがわかり、意気投合したママ友Aさん。お互い一人目の子どもだったため、一緒に悩んだり、喜んだりしながら子どもの成長を見守ることのできる、いわば戦友のようないい関係を築いていました。
息子たちが3歳になった頃、息子はトイトレに成功し、おむつを卒業。しかし、Aさんの息子はまだ外れていませんでした。
入園説明会からしばらくしたある日、Aさん親子がわが家へ遊びに来たときです。「今日はおむつじゃなくて、普通の下着をはかせてるの! うちもトイトレしなきゃと思って」と言うAさん。「トイトレ始めたのね。でもおむつじゃないってことは、結構順調に進んでるんだね!」と言うと、「今日からだよ! 来るときに初めて下着をはかせたんだ♪」と言うではありませんか。そこで、まだ漏らす可能性が大きいのであれば、わが家にいる間だけでもおむつをはかせてくれないかと言うと、「うちだと漏らされたらイライラして怒っちゃうからさ~、ここでトイトレさせてもらおうと思って! 家を汚されたくないんだよね」と言うのです。
自己中心的な発言に驚き、開いた口が塞がりません。どうか帰るまでなんとか漏らさずに……という願いもむなしく、しばらくすると、案の定、Aさんの息子はリビングの真ん中でお漏らしをしてしまいました。急いで雑巾で拭き取って掃除をしていると、それを見て「やっぱり出ちゃうよね~。うちじゃなくてよかった!」と言います。イラッとした私は、「ごめん、トイトレは家でしてくれる? おむつ持ってないなら今日は帰って」と伝え、Aさんを半ば追い出すように帰しました。
その日の夜、Aさんから「夫に怒られちゃった。ごめんね」と電話が。Aさんの息子が父親である旦那さんにわが家で初めて下着をはいたこと、漏らしてしまったこと、掃除を私がしたことなどを話したそうで、Aさんの夫は、「他人の家でトイトレをしようだなんて非常識だ!」とAさんを咎めたそうです。しかし、Aさんの口調は「夫に言われたから仕方なく謝った」という感じがして心からの謝罪の雰囲気は感じられませんでした。
Aさんは夫に怒られていなかったら、うちではない場所でも同じことを繰り返していたかもしれません。その後、Aさんはうちに来る際はおむつを持ってくるようになり、無事息子くんもトイトレが完了。しかし、たびたび「自分の家を汚したくないから」という本心が見え隠れすることがあったため、今ではお付き合いはほどほどにしています。
自分の子どもが不本意に他人のものを汚してしまう、逆に他人の子どもに汚されてしまうことは、よくあるかもしれません。しかし、それを許してもらえる前提でいるのは、間違っていると私は思います。子育ての大変さをわかっているママ同士だからこそ、お互いに迷惑をかけないよう、きちんと配慮をした行動をすべきだと思った出来事でした。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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