義父母に息子を預けた結果…
義父母の家はわが家から車で1時間程度のところにあります。息子が初孫ということもあり、息子のことをとてもかわいがってくれる義父母。時々、義父母宅にも遊びに行き、良好な関係を築いていました。
息子が3歳になったある週末、夫と私に急きょ仕事が入ったことがありました。そこで、9時ごろから14時ごろまでの間、義父母に息子の子守りをお願いすることに。義父母は「もちろんいいよ」と快諾してくれ、義父母の家で預かってもらえることになりました。夫も私も13時ごろに仕事が終わる予定で「お泊りまでさせるわけじゃないし、義父母ならうまく面倒を見てくれるだろう」と思っていたのです。
しかし、当日夫と私が仕事を終えて義実家に向かうと、そこにはぐったりと横になる様子の息子の姿が。「え? どうしたんですか?」と聞くと義父母は「ちょっと遊びすぎたみたいでずっと寝てるのよ。暑かったのかちょっとほてってるわ」と言うのです。しかし、少し肌寒かったこの日、家にいたはずの子どもが暑さでほてるなど考えられません。
不審に思い詳しく話を聞くと、驚いたことに義父母は元々午後からどうしても買い物に出かけたかったようで、3時間ほど近所の親戚宅に息子を預けていたそう。勝手に預けたと言えば私たちに責められると思って、「遊びすぎたから」と適当な理由を話したと打ち明けられました。
その親戚は私もあいさつを交わしたことがある程度の、義父のいとこ夫婦。息子は会ったことすらない人たちでした。もちろん夫は子どものころから知った顔ですが、連絡先までは知らない相手。義父母経由でひとまず電話をし、その夫婦にお礼を伝えたところで、帰ろうと息子を抱っこしました。
すると「ん? 熱い!」と感じます。なんと息子は熱を出していたのです。預ける前は体調も万全だった息子。初めての場所と、人見知りもあり、疲労で熱が出ていたようでした。義父母は熱には気づいておらず、少し寝たら元気に起きてくるだろうと寝かせていたと話します。
夫は義父母に「息子が安心して過ごせるようにお願いしたのに、3時間も知らない家に預けるなんてひどいよ! 息子がどんだけ不安になるか考えなかったのか! 都合が悪いなら、最初から言ってくれよ。こんなにぐったりしてるのに放っておくのも考えられない!」と怒りました。すると、義父母はバツが悪そうに「ごめん」と言います。その後、私たちは家に帰りましたが、私は息子を義父母に預けたことをとても後悔しました。
翌日になり、熱が下がってすっかり元気になった息子。念のため病院に行きましたが、やはり精神的な疲労から来たのだろうと医師からも言われました。息子に前日の話を聞いてみると「じいじとばあばに置いて行かれて悲しかったし、知らないおじさんとおばさんのおうちで怖かった」と言います。
義父母からは「昨日は悪かった」と謝罪の電話がありました。私と夫は「都合が悪かったのなら最初からそう言ってほしい。勝手に別の家に預けて発熱も放置されるくらいなら、もう息子は任せられない」と言い、息子が「怖かった」と言ったことも伝えました。すると義父母はかなり反省した様子でした。
謝罪はあったものの、元々あった信頼は戻らず、その後は休みの日に一緒に出かけたりする程度で、義父母宅に息子ひとりを預けることはなくなりました。
子どもを預かってくれる義父母の存在はありがたいですが、信頼できる相手だったとしても、子どもの安全に対する意識や、子どもを不安にさせないようにという感覚が同じとは限らないと実感しました。もちろん義父母も信頼できるいとこ夫婦に預けたのだと思いますが、息子にとっては「知らない人」。息子の場所見知りや人見知りのことも、もっと細かく伝えておけばよかったです。
今後息子を義父母に預けることはないと思いますが、一緒にいるときもきちんと子どものことを優先して考えてもらえるよう、家族であってもしっかり話をしなければいけないと肝に銘じた出来事でした。
著者:須藤和香/30代・パート。甘えん坊な6歳の息子と自由気ままな4歳の娘、自分の時間を優先する夫に振り回されているパートママ。北欧風ルームツアーや庭づくり動画を見るのが最近の楽しみ。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!