愛犬のピンチにパニックに陥った私

テレワーク中、自宅の2階で仕事をしていたときのことです。いつも通り作業に集中していたところ、突然、1階から何かが倒れるような大きな音がしました。その日は私以外、誰も家におらず、1階には愛犬だけ。嫌な予感がして急いで下に降りてみると……。
そこにあったのは、愛犬が泡を吹きながらけいれんを起こしている姿でした。目の前の光景に驚きすぎて、声も出ないほど動揺した私。「このまま死んでしまうかもしれない」という恐怖で手が震え、慌てて母親に電話をしたものの、言葉がうまく出てきません。
ただ「早く帰ってきて!」と叫ぶばかりで、何もできない自分が情けなく思えました。それでも幸い、近所で働いていた母親がすぐに帰宅してくれて、一緒に愛犬の様子を見守ることができました。数分ほどで愛犬のけいれんは治まりましたが、その数分間はまるで永遠のように感じました。
病院で診てもらったところ、てんかんの発作とわかり、特に命に別状はなかったのです。どんなときでも落ち着いて行動できると信じていた私ですが、いざというときには頭が真っ白になってしまうものなのだと痛感しました。
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あれ以来、愛犬は発作を起こしていませんが、もし次に似たような場面に遭遇しても、少しでも冷静に行動できるよう準備しておきたいと強く思うようになった出来事でした。
著者:東まれい/20代女性・パート
イラスト/きょこ
「壁にびっしり…」就寝中に現れた謎の赤い文字

就寝中に、ある不思議なものを見ました。普段は真っ白な私の部屋。しかし、あの夜、ふと目を閉じた瞬間に、ベッドの正面の壁に赤い文字でびっしりとお経のような文様が現れたのです。
その文字はまるで、生きているかのように浮かび上がり、私の心に強烈な恐怖を呼び起こしました。あまりの怖さに思わず体を起こすと、そこにはいつもの穏やかな白い壁が広がっていました。
これは夢なのか現実の一端を垣間見たのか、いまだに謎に包まれています。私が見る夢は、しばしば現実以上の鮮明さで、あたかも実際に体験しているかのような感覚に襲われます。だからこそ、あの一瞬の出来事も、私の内面から何かを伝えようとしていたのかもしれないと感じています。
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あの夜の強烈な印象は、恐怖と同時にどこか神秘的な感覚をもたらし、今では私にとって貴重な記憶の一部となっています。あの体験が示す意味を断言することはできませんが、自分自身の心の奥底を見つめ直す大切なきっかけとなったのはたしかです。
著者:山口遥香/40代女性・パート
ホテルでの忘れられない恐怖の一夜

子育ての合間の私の楽しみは、推しアイドルの追っかけです。札幌での1泊2日の遠征は、私にとって至福のひとときとなるはずでした。
推しのコンサートチケット当選の興奮冷めやらぬ中、慌ててホテルを探したのですが、すでに満室の文字がずらり。ようやく見つけた一室に飛びついたものの、予約時の高揚感は、口コミチェックを怠ったことによる不安に変わっていきました。
その日は雪の影響も心配だったので、前日に札幌入りをしました。ホテルにチェックインし、ホッとひと息ついたのもつかの間、夜中になってある異変に襲われたのです。
なんと、何もしていないのに部屋のテレビが突然点滅し始めたのです。暗闇に明滅する画面……心臓がバクバクと音を立てます。リモコンを操作しても、電源ボタンを押しても、点滅は止まりません。フロントに電話しようにも、なぜかつながりません。恐怖で凍りつきながら、不安な一夜を過ごしました。
翌朝、チェックアウト時に恐る恐る昨夜の出来事を尋ねると、「ああ、たまにあるんです」とあっさりした返事。拍子抜けする同時に、ゾッとするような気持ち悪さが残りました。口コミを確認しなかった自分の落ち度とはいえ、あの不気味な体験は忘れられません。
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今回の旅で、事前の口コミチェックの大切さを改めて痛感しました。そして、家族を置いてきた罪悪感もあったので、しばらくは1人旅のヲタ活はお休みしようと思います。
著者:山田優里/20代女性・主婦
イラスト/マキノ
まとめ
恐怖を感じる出来事が起こったとき、思考停止状態になり有効な手立てを打てないのが通常のようです。危機をシミュレーションしたり、自分なりの落ち着く方法を見つけたりしておくと、万が一のとき、役に立つかもしれません。
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