2/3ルールは「待つだけ」が奥義!

今回検証したのは、NHK『あさイチ』で、インスタント麺研究家・大和イチロウさんが紹介した袋麺の茹で方。
考案者の大和さんによって「2/3ルール」と名付けられた裏ワザです。これは、麺を投入してすぐには箸で触らず、既定の茹で時間の2/3に達した時点でほぐし始めるという方法。
「それだけ?」と、思わず肩透かしをくらうようなシンプルさですが、これがラーメンの仕上がりを劇的に変えてしまうんです。
大和イチロウさん直伝!袋ラーメンを美味しく作る裏ワザ

材料(1人分)
- お好みの袋ラーメン…1袋
- お湯…規定量
今回は、サッポロ一番の塩ラーメンを使用しました。規定のお湯の量は、500mlです。
作り方①麺を茹でる

沸騰したお湯に、麺を入れます。
ここが最大のポイントなのですが、とにかく触らない!ほぐさない!今回は3分茹での麺を使用したので、2/3にあたる2分間このまま放置します。
麺の下ばかりやわらかくなるんじゃないかと心配になり、スマホのタイマーを睨みながらずっとソワソワ。触りたくなるせっかちさんは、手を後ろで組んでおきましょう。
作り方②麺をほぐす

2分経過したところで、麺をほぐします。やっとです。
はやる気持ちを抑えて箸を入れたら、左右にゆっくりと動かすのもポイント。徐々に揺らすスピードを早めて、麺の表面を傷つけないように優しくほぐしてください。
作り方③スープの素を加える

3分経ったら火を止め、スープの素を入れて混ぜ、完成です。
他のラーメンを使用する場合は、袋に書かれた手順に沿って作ってくださいね。
私流!いつもの袋ラーメンの作り方

味を比べるために、いつもの通りに作ったラーメンも用意しましょう。麺を入れてすぐに、ガシガシとほぐします。
差が出ないように同時調理で、お湯の量と茹で時間も大和さん流で作ったラーメンと同じです。
【検証】2/3ルール厳守のラーメンといつものラーメンを食べ比べ

左がいつものラーメン、右が大和さん流で作ったラーメンです。
付属の切り胡麻をかけて、いただきます。
まずは、いつも通りに作ったラーメンから!

もちろん、とっても美味しい!
あっさりとした塩の旨みと、やわらかめの麺がどこか懐かしく「これこれ!」と言いたくなる、安定の味わいです。
続いては、2/3のルールで作った塩ラーメンをいただきましょう。
見た目は何も変わらないので、正直ちょっと不安。違いが分からなかった場合、食レポをでっち上げても良いですか……?

口に入れた瞬間、食感の違いが明白で思わずニヤリ。良かった……虚偽レビューをせずに済みました。
通常通りに作ったラーメンよりも弾力があり、もちっとした食感を感じます。麺が1本1本しっかりとしていて、イキイキとしているんです。
どうやら、かたい状態の麺を箸で触ることでヒビが入り、ふやけやすくなるのだとか。
このテクニック、「袋麺なんてのは、フニャフニャで良いんだよ」というやわ麺派の方にとっては、無用の長物かもしれません。
申し遅れましたが、私もなかなかのインスタントラーメンマニア。

この裏ワザを知ってからというもの、必ず実践するようになりましたが、今のところは全てのラーメンで違いを感じています。
何も知らずに食べたら、メーカーさんが麺をリニューアルしたと思い込んでしまうかも……。
お湯を捨てるタイプの韓国ラーメンや、ノンフライ麺でも、より弾力のある食感を感じられます。
ほんのひと手間で、いつものラーメンが全然違う。いや……手間をかけたのではなく、手間を省いて美味しさがアップし、大満足の結果となりました。
袋ラーメンを作るときは、ぜひ裏ワザを試してみて!
袋ラーメンを茹でるときは、投入してすぐに触らない。ただそれだけで、いつもの麺にコシが宿り、数倍グレードアップするんです。
特別な材料や道具は不要なので、ぜひ実践してみてくださいね。