老舗青果店『船昌』の知恵

この記事でご紹介する保存法は、歴史ある青果店『船昌(Funasho)』のInstagramで見つけたもの。
1924年創業という長い歴史を持つこのお店は、旬の果物を見極める目に定評があり、Instagramではおいしい果物の選び方や保存法、レシピも紹介しています。
船昌さんによると、りんごはすぐに食べる場合は常温保存も可能で、すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存すると良いそうです。
そしてこのプロ直伝のテクニックを使って保存すると、品種にもよるそうですが1カ月から2カ月ほど新鮮さを保ったまま保存できるというのです。
え?そんなに長く??びっくりですね。りんご好きには見逃せないとっておきの情報です!
船昌「新鮮長持ち!りんごの保存テクニック」

りんごの他に用意するものは、キッチンペーパー(新聞紙でも可)、ポリ袋(保存袋)の2つ、たったのこれだけ。
手順①キッチンペーパーで包む

りんごに水分や汚れがついてないかを確認して、キッチンペーパーや新聞紙で1個ずつ包みます。
手順②ポリ袋に入れて野菜室に入れる

包んだりんごをポリ袋に入れて、口をしっかり閉じて野菜室で保存。
りんごが自ら出すエチレンガスは、他の野菜や果物の熟成を早めるので、しっかり口を閉じたポリ袋に入れるのがよいのだそうです。
2週間後もシャキシャキなのか?

野菜室から取り出してきたりんご。表面のツヤはそのままで触った感じも見た目にも大きな変化はありません。
切ってみると……

みずみずしい切り口とシャキシャキ食感で甘みもしっかりキープ!2週間野菜室に眠っていたりんごとは思えません。
プロ直伝の保存法だけあって、2週間経っても新鮮そのもの。爽やかな酸味と甘さを持つりんごのおいしさは健在でした。
どれだけ新鮮さを保っているのか?

実は今回食べ比べるために、プロ直伝テクニックで保存したりんご(真ん中)の他に、2週間「常温で保存」したりんご(左側)、スーパーで「買ってきたばかり」のりんご(右側)を用意して比較してみました。
表面の見た目はそれぞれ大きな違いは感じられませんが、手に取ってみると違いは明らか。
2週間「常温で保存」したりんごは、柔らかくフカっとした触り心地。水分が飛んでしまったのでしょうか、すこーしだけ他の物より軽く感じました。
そして切り口には茶色っぽい斑点が見えて、食感はふかふか。甘みは感じるものの、みずみずしさは消えています。
次に「買ってきたばかり」のりんごは、噛むとシャキッとした食感で水分もたっぷりで新鮮そのもの。
では「プロ直伝テクニック」で保存したりんごと「買ってきたばかり」のりんご、どれほど違うのでしょうか?
……驚くことに、見た目も食感もまったく同じ!
2週間も経っているのに「どっちが買いたて?」と聞かれても分からないレベルのシャキシャキ感。正直、ここまで差が出ないとは思いませんでした。
つまり、“買いたての鮮度を2週間キープできた”ということ。プロ直伝テクニック、恐るべしです。
まとめ買いも怖くない!
とりあえず「常温保存」はもう卒業!プロ直伝の保存テクニックを使えば、2週間経っても“買いたてのシャキシャキ感”をキープできます。
旬のりんごをまとめ買いしても、これなら安心。「冷蔵庫においしいりんごがある!」って嬉しいですよね。
うまく保存して、秋も冬も元気に乗り切りたいですね!
協力/「船昌グループ(野菜と果物の専門商社)(@k_funasho)」さん