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ペットカメラに映った知らない女…夫「俺のファンだから」→自称インフルエンサーの崩壊

夫は自称人気インフルエンサー。得意げにペットとの暮らしを発信していますが、実際には収益は発生しておらず、わが家の家計を支えているのは私です。そのくせ、撮影機材などをたびたび購入するので困ってしまいます。

それに、家にいることが多いのに家事はすべて私任せです。家のことを少しでも手伝ってほしいとお願いするのですが、言い訳ばかりでやった試しがありません。

そんな夫の様子が、最近どうにもおかしいと感じるようになりました。「仲間と情報交換会をしてくる」「コラボ撮影がある」と言って出かけることが増えたのです。

 

私自身も、週末は私用や仕事で家を空けることが多くなっていました。子どものいない私にとって、ペットの猫はわが子のような存在です。ひとりで留守番をさせるのが心配で、夫と相談し、ペットカメラを設置することにしました。カメラがあれば、外出先からでも様子を見守れると思い、少し気持ちがらくになりました。

 

ペットカメラの設置を相談したとき、夫は「それ、動画のネタにできるかもな」と笑いました。私はただ猫の様子が心配で提案しただけだったので、その温度差に少し引っかかるものを感じつつも、深く考えないようにしていたのです。

 

カメラに映った夫の姿

ある日仕事をしていたら、突然の雨。雷がひどくなり、猫が怖がっていないか気になった私は、ペットカメラの映像を確認することにしました。

 

すると、カメラが異様な角度に傾いており、猫の様子が見えません。心配でしばらくみていると、夫が映り込みました。夫がいるなら安心だと思った矢先、見知らぬ女性もチラリ。あの女性は一体誰なのでしょう……。

 

夫に聞くと、彼女はただの友人で、撮影を手伝ってもらっていたのだそう。一度は信じることにしましたが、私は夫を疑いの目で見るようになりました。

 

 

淡々と罰する私

私はすぐに証拠探しを始めました。しかしペットカメラはいつも絶妙な角度……。決定的な証拠は掴めません。

 

そこで私はペットカメラをもう1台購入し、家に設置しました。夫には伝えていませんが、愛猫のためなら何台設置しても良いと以前話し合っていたので、なんの問題もありません。

 

こまめにチェックしていると、ついに不貞の証拠を掴むことに成功! しかし懲らしめてやりたいという気持ちがあり、私は夫に電話をかけました。

 

「洗濯物取り込んでおいてくれる?」という私に対し、夫は「外出してる」と言います。しかし見守りカメラにはバッチリ、夫と不倫相手の姿が……。「いるよね?」と言って電話を切りました。

 

見え始めた本性

家に帰って夫と問いただすと、大慌て! 数々の言い訳を繰り広げますが、私は現場を目にしています。ついに夫は「SNSで自分を見つけてくれたファンだ」と打ち明けてくれました。

 

正直なところ、あの内容で本当にファンがつくとは思えませんでした。疑問が拭えず、よくよく話を聞いてみると、夫はあの女性に「応援」という名目でお金を渡しており、いわゆるパパ活のような関係になっていたのです。夫は、カモにされていたことに気付いていませんでした。 

 

私が離婚を持ち出すと、夫はみるみるうちに真っ青になりました。それもそうでしょう、私がいなくなったらインフルエンサーなど続けられるわけがありません。

 

ところが夫が離婚を拒む理由は私の想像の斜め上!「俺はカリスマ。SNSで悪く書かれたら困るから、離婚はしたくない」と、信じられない理由で離婚を断固拒否するのでした。

 

しかし夫はカリスマではないし、単なるいちSNSユーザーです。そんな夫が離婚ごときで悪く書かれるわけがありません。しかしそれを本気で言っているから呆れてしまいます。

 

おかげで私は一段と冷静になり、離婚と慰謝料請求の手続きを淡々と進めることができました。

 

穏やかな暮らしを取り戻し…ホッと一息

離婚を機に、猫は私と一緒に暮らすことになりました。夫の自己満SNSも、猫がいなくては成り立ちません。もちろん仕事をしなければ生きていけないので、夫のSNSの更新はストップしました。

 

しかし悲しいかな、更新されないことへのコメントは、ひとつもついていないようでした。それが、夫の「現実」だったのだと思います。

 

私といえば、今は愛猫とのふたり暮らし。夫がいなくなった分、猫には留守番ばかりさせていますが、ペットカメラで見守りながら仲良く生活しています。

 

◇ ◇ ◇

 

静かに耐えて、向き合ってこられた時間は本当につらかったことでしょう。

 

言葉や投稿では、いくらでも理想の暮らしは演出できます。でも、それはあくまで「理想」。本当に大切なのは、画面の中ではなく、目の前の生活をどう大切にできるかです。


SNSの世界のきらびやかさに惑わされることなく、現実を大事にしていきたいですね。

 

 

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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