千葉愛友会記念病院(千葉県流山市)部長インタビュー
安心・安全はあたりまえ。すべてをいいお産のために取り組むスタッフ揃いです
千葉愛友会記念病院は内科・外科・小児科・眼科など、さまざまな診療科がある総合病院です。そのため、院長のほか、各診療科の責任者として診療部長が配置されています。
平川先生は、産婦人科部長として10年あまり産婦人科を切り盛りされていらっしゃいます。その平川先生に、お取り組みの方針をお伺いしました。
平川先生「千葉愛友会記念病院のベッド数は、全体で268床ですが、産科には31床あります。産婦人科病棟は病棟もあたらしく、スタッフも比較的若いですが、以前はNICUもあったので、さまざまな周産期の対応を経験している人もいます。
そしてこの環境で私は、『なるべく肯定的に、すべてプラスに進めるように考えていく。自分もスタッフも妊婦さんも、いいお産だったと思えるようにする』ということにこだわっています。
たとえば、妊婦さんが出産時に急変しても、すぐに帝王切開を開始できることなど、さまざまな状況変化に対して的確に、他院では時間がかかってしまうこともすばやく対応していくことを徹底しています。
出産という人生の一端に携われることに喜びを感じています。我々ができることは限られていますが、妊婦さんにとって一番いい選択になることを考え、早く対応していくことが本当に妊婦さんにとっていいことだと考えています」
平川先生「千葉愛友会記念病院の産婦人科は、お産の方もいれば、婦人科の病気で手術をした方もいらっしゃいます。ですので我々スタッフは、『患者さんのためにどうしたらいいかを考え、行動していける体制』をとっていますし、その体制を徹底するために、週1回、カンファレンスをおこない共有しています。
たとえば、緊急で手術になる場合には、スタッフに緊張感が走ります。しかし、患者さんのことを第一に考え、手術をすることが最良だと決めたら、すぐに笑顔で対応できること。このことがとてもスムーズで、安心・安全な医療を行える原動力になっていると考えています」
分娩にもクリニックのような配慮を
平川先生「お産のために入院された妊婦さんには、プライバシーの配慮や、お食事の楽しみをできるだけ提供できるようにしています。
たとえば、大きな病院だとお産は明るいところでおこなうイメージがありますが、千葉愛友会記念病院は明るさに配慮したお部屋でのお産ができます。また、お子さまを含め、家族で一緒にすごせるように陣痛室で待機していただいています。もちろん、立ち会い出産もおこなっています。
このような対応は、スタッフの手もとられますが、妊婦さんのプライバシーを配慮し、ご家族と一緒のお産になるように、積極的に助産師が対応してくれています。また、入院中の産院ごはんも、ほかの診療科の入院患者さんとは別で、産婦人科に入院されている方だけに特別なお食事を提供しています」
平川先生「千葉愛友会記念病院では、お産のときのフォローだけでなく、入院中、患者さんにリラックスしていただくための配慮をしています。
たとえば病棟内に足湯を設けていたり、“産む前よりも美しく”をコンセプトに、医師、助産師、看護師、理学療法士、管理栄養士といった専門家が『バースフィット』という名称で乳房マッサージ、尿モレ、腰痛、栄養面などのケアをおこなっています。
最後に、千葉愛友会記念病院は総合病院として他の診療科とも連携していて、患者さんの変化に一早く対応できることが最大の強みです。手術も年間200例以上実施しています。今後もより安全なお産や手術をおこなっていけるよう環境整備に努めていき、患者さんが安心して妊娠・出産・育児できるよう取り組んでいきたいと思います」
いかがでしたでしょうか? 千葉愛友会記念病院の産婦人科は病棟が新しいため、とてもキレイでした。総合病院ではありますが、患者さんのためにさまざまな工夫をされている産婦人科ではないでしょうか。今回の取材で平川先生は、「産婦人科医は忙しいけれど、本当に楽しい」とおっしゃっていました。そして「みなさんの出産に立ち会えることは本当にいい仕事ですし、ありがたいこと。みなさんに千葉愛友会記念病院でのお産を一度体験していただきたい」と笑顔で語ってくださいました。ぜひ一度、平川先生に会いにいってみませんか?