桂川レディースクリニック(滋賀県大津市)院長インタビュー
不妊や出産で悩む女性のいちばんの味方でありたい
「琵琶湖は国定公園なので、高い建物は建てられません。この土地で開業するにあたって、もっとも優先したかったのが、この眺望の実現です。電柱一本視界に入れない、この眺望を実現するために、電力会社の方の手も焼かせましたし、設計士さんとは夜ごと会議を重ねました。それは苦労しましたよ」と、16年前に開業されたころの苦労話を、まるで昨日のことのようにお話になられた桂川院長。相当のご苦労が伺えました。
「湖には命をはぐくむイメージがあって、それが産院のイメージにぴったり繋がります。そんな神々しい日本最大の湖、琵琶湖の姿を、3階の病室や4階のレストランで、完璧な景色として見せたかったのです」と熱弁されます。
桂川レディースクリニックは、患者さまが湖からパワーをもらい、目からもリラックスできるようにと、環境づくりから力を入れて開業させたクリニックなのです。
2014年、不妊専門施設 ”ラーゴ” の完成
桂川院長の開業当時からの長年の願いであった、不妊専門施設が3年前に完成しました。産科棟と不妊治療棟、棟ごと完全に棲み分けされたのです。“ラーゴ”とはイタリア語で”湖”という意味だそう。
「不妊治療に来られている患者さまが、おなかの大きな妊婦さんを見ることはつらいだろうと思っていたので、産科と不妊治療病棟の待合室や入口は、どうしても分けたいと思っていました。不妊症、不育症で悩む患者さまに真剣に寄り添いたいのです」
「不妊治療における医療は日々進歩しています。私たちは学会に毎回参加し、最新の情報や技術を習得すべく、鍛錬しています。さらに不妊治療中の不安やストレスが解消されるよう、さまざまな側面から患者さまをサポートしています。
桂川レディースクリニックでは、一般不妊説明会やIVF説明会をはじめ、ご主人さまも一緒に来ていただけるよう、毎月土曜日に『こうのとり教室』を開催しています。これらの説明会や教室は、きっと不妊で悩む患者さまの“道しるべ”になると思います」
治療する女性の年齢によって数字は異なりますが、不妊治療を開始し、妊娠に成功された方が90%に及ぶというデータもあるとのこと。確かな実績が伺えます。
出産=女性の一大イベント!最高に幸せな体験にしてもらいたい!
産科棟“ナシータ”はイタリア語で“誕生”という意味だそうです。
「出産を最高に幸せな体験にしてもらえるよう、当院ではバースプランを採用しています。患者さま一人ひとりが満足できる、理想の出産ができるよう、医師、助産師だけでなく、看護師、臨床検査技師、胚培養士、コンシェルジュ、事務、厨房スタッフなど、数多くの職種の専門スタッフが日々努力を重ね全力を尽くしてくれています」
「当院の特徴は、LDR(陣痛分娩室)という出産環境にあります。陣痛、出産、産後の回復までを、すべて同じお部屋で行うことで、ご自宅のリビングにいるかのようなリラックスした中での感動的な出産が叶います。
やさしい音楽、呼吸を整える音、心休まる照明に癒しとよろこびの映像、プラネタリウムの幻想的な光に包まれながらの出産は、スムーズで感動に満ちています」
とにかくおいしいものを食べてもらいたい!
「桂川レディースクリニック開業から10年ほどは、入院中のお食事は業者に依頼していました。ところが数年前に、もっと患者さまのお口にあった“おいしい食事”をきちんと提供しようと思い直し、私の惚れ込む鉄板焼きのシェフを口説き落として、クリニックの専属シェフとして来てもらいました」
これが患者さまに大ヒット。琵琶湖を一望できる4階ダイニングレストランからのロケーションとあいまって、最高の“食”の環境ができあがりました。これはもうプライスレスです!
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