【助産師監修】赤ちゃんの首すわりはいつ?遅い場合の対処法について
生まれてすぐの赤ちゃんは、まだ首がすわっていなくて、ぐらぐらした状態で生まれてきます。赤ちゃんは頭から足に向かって運動機能が成長していくため、最初にできるようになるのが「首のすわり」です。そんな首のすわりについて、できるようになる時期や確認方法、首のすわりを促す練習方法などについてお話ししたいと思います。
首がすわるとは
首がすわるとは、赤ちゃんの両腕を優しく持って引き起こしたときに首が遅れないでついてくる状態をいいます。首のすわりがしっかりして頭が支えられるようになると、寝返りやひとり座り、ハイハイやつかまり立ちなどのステップに進んでいくため、首のすわりは発育の中でも特に重要なステップとされています。
首がすわる「時期」の目安
首のすわりは出生時の状態や発育環境などの影響を受けやすいです。
早い子の場合、生後2カ月から首のすわりの兆候が表れ、生後3カ月くらいに首のすわりが認められることもありますが、発育がゆっくりな場合、生後6カ月くらいになるケースもあります。
一般的な目安は生後4カ月頃
厚生労働省が平成22年に調査し、平成23年に報告された結果によると、生後4カ月以上生後5カ月未満の赤ちゃんのうち、約90%以上の赤ちゃんで首のすわりが確認できることから、生後4カ月が一般的な目安とされています。
遅いように感じたら医師に相談を
生後5カ月を過ぎても首のすわりが不安定な場合、何か疾患がある場合もあります。先天代謝異常や脳性麻痺をはじめとする神経疾患、筋肉の疾患などの病気の影響で発育や発達に遅延が生じている可能性があるためです。目安とされる生後4カ月以降も首のすわりの兆候が見られなければ、乳児健診などで医師に相談するようにしましょう。
首すわりの「確認方法」
首のすわりは、医師によって判断されます。生後3カ月から生後4カ月ごろになると首がすわり、顔を上下左右に動かすようになるといわれていることから、そのころにおこなわれる乳児健診の際に、体重や胸囲、頭囲などの身体発育と一緒にチェックされるのが一般的です。
首すわりをチェックする「3つ」のポイント
- 1. あお向けの姿勢で顔が自由に動くか
- 2. 腹這い(うつ伏せ)状態で頭を持ち上げられるか
- 3. 引き起こしたときの頭の垂れ具合
自宅で首のすわりの状況を確認したいのであれば、医師の判断ポイントである3つの状態が確認できるかをチェックしましょう。
厚生労働省では、赤ちゃんをあお向けの状態で寝かせ、両手を持って上体を引き起こしたときに首がしっかりとしていて頭が垂れることなく持ちあがっていれば「首のすわり」ができていると判断しています。
自己判断はしないで
ただ、首のすわりが認められるかどうかは医師が判断します。自宅などで赤ちゃんの上体を引き起こしたときに頭が上がっても勝手に首がすわったと判断しないようにしましょう。逆に、頭が垂れるようでも無理に起こそうとしたり、焦ったりする必要はありません。
あお向けにしたときに顔を横に向けたり、うつ伏せ状態で頭を支えて顔をあげられたりするなどの首のすわりの兆候があれば大きな心配はいならいことがほとんどですが、不安であれば、一度かかりつけの医師に相談しましょう。
首すわりを促す「練習法」と「注意点」
早いタイミングからうつ伏せ姿勢による首のすわりの練習を推奨されていますが、ここでは、首のすわり前の生後1カ月以降からできる練習方法をご紹介します。
生後1カ月から生後2カ月未満
寝かせた状態であまり動きがありませんが、生後1カ月を過ぎたらいろいろな方向を向くよう、おもちゃなどを使って誘導してあげましょう。頭がぐらつくため、しっかりと支えてあげる必要がありますが、縦抱きをするのもおすすめです。
縦抱きは、赤ちゃんが抱く人の肩ごしに後ろの景色が見えるよう、赤ちゃんの胸と抱く人の胸がしっかりとつくように抱いて背中をしっかりと支えてあげるのがじょうずに抱くポイントです。
生後2カ月以降
赤ちゃんが起きているときは積極的にうつ伏せにしてあげましょう。うつ伏せは、1回あたり1~2分から始め、徐々にうつ伏せになる時間を伸ばしていきます。慣れてきたら、5~15分のうつ伏せ遊びを1日4~5回が目安です。ただ、授乳後すぐは吐いてしまう可能性があるため避けるようにしましょう。
うつ伏せにすることで、赤ちゃんの視野が広がるため、頭を持ち上げていろいろな情報を視覚から得ようとします。すると、背筋や腕力の強化につながり、首のすわり以降の寝返りやハイハイなどのステップもスムーズにクリアできるようになります。
うつ伏せによる突然死のニュースを見てあまりうつ伏せにされない方も多いですが、うつ伏せにした状態で放置することなく、しっかりと見守っていれば大きな心配はありません。おもちゃなどを活用して遊びながら首のすわりの練習をするとよいでしょう。
まとめ
首がすわるとそれを皮切りに、赤ちゃんの身体的な発育や発達が進んでいきます。したがって、首のすわりは赤ちゃんにとってとても重要な発達のひとつです。
首のすわりの練習をしてもなかなか安定しない場合は、病気が隠れているかもしれません。発育を見守ることで病気の発見にもつながるため、しっかりと赤ちゃんと関わりながら首のすわりのサポートをしてあげましょう。
参考:
・厚生労働省雇用均等・児童家庭局,平成22年乳幼児身体発育調査報告書 <http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf>
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◆産後のサポートの体験談
助産師さんから『アレルギーが怖いのであまり早く始めず5ヶ月過ぎて6ヶ月ぐらいから始めるといい』と聞いていたので、よだれも多いし食べ物に興味がでてきた5ヶ月と12日から10倍がゆを始めました。2週目からにんじんやじゃがいも、ほうれん草などを1さじからはじめて3週目には豆腐や、白身魚をはじめました。わりと好き嫌いなく食べてくれました。スプーンにも慣れ離乳食はじめて1ヶ月たった頃から2回食にしました。最近はベビーフードなどにも頼りいろんなものを食べさせてます。今のところアレルギーないようで安心してます。
たいがママ さん
うちはアレルギー家系で、花粉症や食べ物アレルギー、薬アレルギーなど様々あるので、離乳食開始は七ヶ月ごろまで粘りました。下の子は、上の子が食べているのをみるとすごく羨ましそうな顔をするので、上の子よりは早めでしたが、聞いた話によると実は下の子になるにつれアレルギー危険度は増していくらしいですね。 三歳になると腸壁がしっかりしてくるので、生ものや家族にアレルギーのある食べ物については三歳までは控えていました。離乳食の食欲については、うちは上の子の時はお気に入りのぬいぐるみを隣において競争させるように食欲を煽っていましたが、下の子は上の子がいい競争相手になって、モリモリ食べてくれています。むしろ、早食い、大食いにならないように気をつけなければ!
ぽぽ さん
離乳食は1回食からはじまり、少しずつ色々な食材を食べさせていきました。最初は10倍がゆから始めました。1週間慣れたところで、野菜を少しずつ始めていき、果物も食べさせていきました。食べてくれるととても嬉しいもので明日は何を作ろうかなと考えるのが楽しかったです。だんだん食べる量も増えていきました。口周りや洋服が汚れてしまうので、その後始末がいつも大変でした。
そばかす さん
料理があまり得意でない私は、離乳食が始まって、手作りの1回食、2回食・・・のあたりでもう限界。3回食になった時点で、3回のうち1回は市販のベビーフードを使おう!と決めたとたん、フッと気持ちが楽になりました。その1食の中で、自分では作りにくい食材(レバーなど)も取れるし、品目も多く取れるので、気分的にもとても助かりました。手を抜いて、その分、ゆっくりと子どもと向き合う時間が取れたと思います。
あっちママ さん