【医師監修】 4カ月健診はいつどこでおこなう?健診の目的や内容、服装、所要時間について
赤ちゃんの成長の節目に、健康状態、運動機能、言葉や心の発達などを専門スタッフがチェックするのが定期健診。4カ月健診は、国の法令により自治体が実施する公的な健診です。当日になって慌てないように、健診の流れや内容、持ち物などについて事前に確認しておきましょう。
【目次】
4カ月健診の目的は? ママへのアプローチも
4カ月健診は、地域に住む生後3~4カ月の赤ちゃんの健康や発達状況を把握するのが目的です。健診では、首すわりや筋肉の発達具合、視覚・聴覚の様子などを診察し、ママの悩みや気がかりな点について、小児科医や保健師、栄養士に相談することもできます。自治体によっては、産後うつ、おっぱいトラブルなどを含めたママへのアプローチをおこなうところも。
健診の流れ、健診の内容をチェック!
生後3カ月のころに自治体から受診票やお知らせが届くので、実施日や場所はそこで確認をしましょう。保健所などでおこなう集団健診と小児科などの医療機関で個別に実施するケースがあります。
●受診票の中身を確認し、問診票に記入
問診票は必ず健診前に記入を済ませておきましょう。当日、混雑する中、赤ちゃんを気にしながら記入するのは大変です。問診票の項目は、母子健康手帳の「3~4カ月ごろ 保護者の記録」に書かれていることとほぼ同じです。
●服装、時間、金額、持ち物など
<服装>
赤ちゃんは身体測定や医師の問診があるため、前開きのカバーオールなど脱ぎ着がラクな物を着せましょう。
<時間>
健診は午後のお昼過ぎからスタートし、2時間程度実施するところが多いようです。ママはお昼を早めに済ませ、赤ちゃんは吐き戻しをしないよう、健診30分前には授乳を終えておくようにしておくと安心です。ベビーカーや自家用車で行く予定の人は、駐車スペースについて、自治体または開催場所に問い合わせておくと安心です。
<金額>
自治体による集団健診は無料です。ただし、個人的に医療機関で受診する場合は自己負担になります。金額については診察の前に確認しておきましょう。
<持ち物>
・母子健康手帳:受診結果も記録するので必携です
・問診票:事前に書き込んでおきましょう
・受診チケット
・バスタオル:赤ちゃんを包める大きさの物が良いでしょう
・おむつ、おしりふき、おむつ替えマット
・授乳グッズ
・赤ちゃんの着替え
・お気に入りのおもちゃ・絵本など
・バッグ:両手があくタイプの物がおすすめ
・抱っこひも・おんぶひも:会場で熱を測ったり、書面に記入したりする作業があるので、両手があくほうが便利です
・おくるみ・ブランケット:冬場の健診は必要です。
・メモ:聞いておきたい質問があればあらかじめメモしておくとスムーズです
・飲み物
・ビニール袋:使用済みおむつなど汚れた物を入れたりするのに役立ちます など
●健診の内容
4カ月健診は、小児科の医師、栄養士、保健師、助産師などの専門スタッフが待機しているブースを、順番で診てもらうという流れが一般的です。
<身体計測(身長・体重・頭囲・胸囲)>
順調に数値が増加しているかどうか、身体測定の結果を母子健康手帳にある「乳児身体発育曲線」を元に赤ちゃんの栄養状態をチェックします。
<小児科医による健診>
・胸部:心雑音、呼吸音の異常を確認
・腹部:臍ヘルニア(出べそ)や膨満感の確認
・頭部:大泉門の開閉状態、異常を確認
・頸部:斜頚などがないかを確認
・表情:あやしたときの表情をチェック
・口腔内:口内の病気がないか
・視覚・聴覚:追視、斜視、白色瞳孔、難聴などの症状がないかを確認
・外性器・肛門:男の子は睾丸、女の子は陰部の状態も調べます。肛門は、しこりや腫瘍、そけいヘルニアの症状がないかを確認
・首すわり:上体を引き起こし、首のすわり具合をチェック
・股関節脱臼、血管腫 など
<育児相談>
赤ちゃんの夜泣きや生活リズムなど育児の悩み、ママのストレスなどについて保健師、助産師、心理相談員に相談できます。
<栄養相談>
授乳の疑問、体重の増え、離乳食の進め方についてなど、管理栄養士に相談できます。
<その他>
予防接種指導、生活指導(赤ちゃんの事故防止について)など。
●注意点
発熱、下痢、咳、鼻水などの症状や、何らかの感染症にかかっている可能性がある場合は、必ず連絡を入れ健診日を延期するようにしましょう。無断欠席はNGです。会場へは指定された時間内に到着すること。また、汚れたおむつなどは、必ず持ち帰るようにしましょう。
まとめ
4カ月健診は、わが子の成長、発達の具合を確認できるだけでなく、ママの悩みについても専門家に相談できるチャンスです。自治体側にとっても、地域のママと赤ちゃんの成長を把握することができる重要な場です。受診が義務付けられているので、必ず出席するようにしましょう。
健診後、心配に思うことがあったら主治医に相談を。ひとりで悩みを抱え、ネットに答えを求めるのは不安を増長する結果に。専門家から具体的なアドバイスを聞くことで無駄な心配を減らすことができます。また、健診時に限らず、心配なときはいつでも市町村やクリニックで相談や受診すると安心です。
※厚生労働省では、新型コロナウイルス対策が気になる保護者に向けて、子どもの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は遅らせずに予定どおり受けるよう情報発信しています。予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められており、乳幼児健診は子どもの健康状態を定期的に確認して相談する大切な時期なので適切な時期にきちんと受けましょう。予防接種を受けそびれてしまった方はできるだけ早く受けましょう。
体調が悪いときは予防接種や健診に行くのはやめ、元気になったら改めて予定を立てましょう。乳幼児健診は、感染状況などを踏まえて中止、または実施方法などを変更している場合があります。お住まいの市町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口にお問い合わせください。
参考:厚生労働省「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」
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◆生後3~4カ月に関するQ&A
- Q.親指が動きません
- Q.生後3カ月の子に日焼け止めを塗っても大丈夫?
- Q.よだれかぶれ
- Q.子どもの保湿について
- Q.何をしても泣きやまないのでずっと母乳をあげています
- Q.上の子の感染症を下の子にうつさないようにするにはどうしたらよいですか?
- Q.母乳はいつまで飲ませればいいですか?
- Q.生後2カ月から体重があまり増えなくなりました
- Q.あお向けのときに両手を広げてパタンと下げます
- Q.完全母乳で育てているのですが、おっぱいをあまり飲んでくれません