妊婦さんがお通夜・お葬式に参列する時の服装マナーや注意点

妊婦_通夜_葬式イメージ

 

訃報というものは突然ですので、妊娠中にお通夜やお葬式に参列することがあるかもしれません。もし妊娠中にお通夜やお葬式に参列することになったら、どのような服装で参列し、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。今回は、妊娠中のお通夜やお葬式の注意点やマナーなどについて解説します。

 

 

妊婦さんは、お通夜・お葬式に参列してもいい?

訃報の連絡が入れば、最期に会いたい、お別れの挨拶をしたいと考える方は多いと思います。特に、亡くなった方がよくお世話になった方であったり、よく交流のあった方や親しい友人であったりした場合はなおさらでしょう。ただ、妊婦さんは妊娠前のときと違い、大丈夫だと思っても葬儀場での環境や雰囲気で疲れてしまったり突然体調を崩したりする可能性もあります。

 

体調がすぐれない場合には知人や身内など、参列するほかの方に連絡し、参列をやめるのも一つの方法です。参列しない場合、お香典は参列する方に一緒に出していただくようにお願いするか、弔電やお悔やみのお手紙とともに郵送するなど、できる方法で送るようにしましょう。

 

お通夜・お葬式に参列することになった場合も、参列するための移動が長時間・長距離である場合は、家族に相談し、医師の指示を仰ぎましょう。特に、飛行機での移動が必要な場合や出産予定日が近い場合は注意が必要です。

 

亡くなった方を偲び、お別れするお通夜・お葬式には、日本ならでは、地域ならではの風習やマナーがあります。地域によっては、妊婦さんは参列しなくてもよいというところもあるようですので、事前に確認しておくと安心です。

 

 

妊婦さんがお通夜・お葬式に参列する際に注意したいこと

お通夜・お葬式では、やはり気持ちも沈みますし、お線香やご焼香のにおいや会場の気温などによって妊娠中は体調を崩すことがあるかもしれません。

 

お葬式では会場から火葬場への移動もあり、火葬場ではお経をあげ、最後のお別れをし、お骨揚げが終わるまで2時間ほどかかります。夏は暑く、冬は寒い中での移動を繰り返すことになりますから、体にも負担がかかることもあるでしょう。火葬場への移動は遠慮させていただき、葬儀場の控え室で待たせていただくようにするのも一つの方法です。

 

もし、式の途中で具合が悪くなってしまった場合には、周りの方や葬儀場のスタッフに声をかけ、別室で休むようにしましょう。

 

 

妊婦さんがお通夜・お葬式に参列する場合のマナー

特に、近年はお通夜・お葬式のスタイルが多様になってきています。マナーを守らず参列すると、ご遺族や同じ参列者側の方々に不快な思いを与えてしまう可能性があるので、注意する必要があります。

 

葬祭に関する風習やマナーはなかなかわかりにくいものなので、お通夜・お葬式に参列することになった場合には、親や祖父母、親族でも年配の方に聞いて、教えてもらうようにするのがよいでしょう。

 

 

妊婦さんがお通夜・お葬式に参列する場合の服装って?

妊娠中に限らず、お通夜・お葬式に参列する際にふさわしい服装というものがあります。しかし、妊娠中はおなかが大きくなったり、体調が変化しやすいということもあるため、服装選びも重要になってきます。

 

●服

お通夜・お葬式に参列するときは、服装は黒が基本ですが、お通夜では略式として薄い紫やグレーなど薄い色でも構わないとされています。

 

一般的には、ほとんどの方が黒の喪服を着用します。喪服はワンピース・スーツスタイルどちらでも構いませんが、妊婦さんの場合は、つわりの時期やお腹が大きくなっている時期に無理して着ると、具合が悪くなってしまう可能性があります。妊娠中は黒でゆったりとしたシンプルなワンピースなどがいいでしょう。妊婦用の喪服もあり、レンタルで取り扱っているところもあります。

 

また、妊婦さんがお通夜・お葬式に参列する場合には、夏でも念のため羽織りものを用意し、冷える場合に備えておきましょう。冬場は重ね着、タイツや腹巻き、カイロなどで工夫しましょう。

 

●靴

靴はパンプスやローヒール、フラットシューズなどがよいでしょう。

黒の皮素材のもの、金具や装飾が付いていないもの、つま先があいていない靴を選びましょう。

 

●アクセサリーなど

特に気をつけたいものはアクセサリーやバッグです。身につけるアクセサリーは、基本的に結婚指輪のみとするのが正式ですが、真珠のネックレスやイヤリング、ピアスも問題ありません。NGなのは宝石などの光りもの、そしてアクセサリーの重ねづけです。重ねることは「繰り返す」を意味し、タブーとされるので注意しましょう。バッグは金具が見えないものにし、シンプルな黒を選びましょう。

 

●メイク

メイクは、濃いチークや、赤い口紅はせず、あくまでも控えめにします。ヘアスタイルも、長い場合は一つにまとめるようにしておきましょう。

 

 

お通夜・お葬式にまつわる迷信

お通夜・お葬式の参列や式中のことなど、巷で耳にする風習やマナーの中には根拠のある正しいものなのかどうかわからないものもあります。

妊婦さんがお通夜・お葬式に参列するかどうかでよく耳にする迷信には、次のようなものがあります。

 

・お通夜やお葬式にはできるだけ参列しない

・どうしても参列するときにはおなかに鏡を入れる

・お葬式に参列するとあざのある赤ちゃんが生まれる

・亡くなった方の顔を見てはいけない

 

「お通夜やお葬式に参列しない」「亡くなった方の顔を見ないようにする」というのは亡くなった方の霊が赤ちゃんを連れて行こうとするからという話があります。鏡は古来では魔除けとして使われていたこともあるため、霊を寄せ付けないようにという思いから生まれたものだと考えられます。そのほか、参列してくださった方へのお茶出しや食事の準備は女性がするため、妊婦さんへの気遣いからに生まれた迷信であるともいわれています。

 

これらは、すべて医学的根拠はないものです。しかし、これらの迷信が気になる場合は、参列せず香典などを送るようにし、参列した場合も故人を送るために失礼のないように、また、最期を温かく見送ってあげられるようにしたいものです。

 

 

まとめ

妊婦さんは疲れやすく、体調も崩しやすいものです。最期のお別れとなるので、参列するかどうかは周りの方とよく相談し、参列する場合には無理のない範囲でさせていただくようにしましょう。服装は、装飾のない地味めの黒のゆったりとした洋服やマタニティ用の喪服を選ぶとよいでしょう。

季節に関係なく、体が冷えないような工夫も必要です。お通夜・お葬式での妊婦さんに関するいわれは迷信で、根拠はないとされていますが、気になる場合は失礼にないように工夫するようにしましょう。

 


監修者:看護師・保健師・予防医学指導士 和田路子

国立医療短大助産専攻科を卒業し、大学病院の周産母子部や助産専攻科の助手として働いた後、母性心理を学ぶために大学院で心理学を専攻。大学院修了後は、主に国立大学で精神看護の講師として教育に携わり、妊産褥婦の心理や家族支援などをテーマに研究をしていました。現在はこころとからだの健康相談室を開業し、社会保険労務士の資格も活かして育児と仕事の両立支援なども行っています。

 

 

 

 

◆妊娠中のお葬式に関するニュース

2018/05/15

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