【医師監修】生理痛と月経前緊張症(PMS)を改善しよう(2/4)
子宮内膜症とは
子宮内膜は、子宮の内面を覆っている組織です。正常な状態であれば子宮の内面にあって、毎月の生理で体外に排出されます。しかし、何らかの原因で子宮内膜あるいは子宮内膜組織に似た組織(子宮内膜様組織)が子宮の内側以外の場所(ダグラス窩・卵巣・腹膜など)に発生してしまうことを、子宮内膜症といいます。
子宮内膜様組織は、月経周期に関わるエストロゲンという女性ホルモンの影響を受けるため、月経周期に合わせて増殖を繰り返しますが、子宮内膜と違って体外には排出されないので炎症や癒着を引き起こしたりします。その結果、生理痛がひどくなり、性交痛、排便痛などが生じることもあります。
子宮内膜症は、超音波検査で診断できます。命にかかわる病気ではないため生理痛がひどくても我慢している人も多いのですが、子宮内膜症が進行すれば生理痛はよりひどくなり、癒着が不妊の原因となることもあります。場合によっては閉経まで付き合っていかなければならないこともあります。治療方法はいろいろあるので、ひどい生理痛に悩んでいる場合は早めに受診し、医師に相談しましょう。
より詳細な内容は、天神先生監修「妊娠に影響しやすい主な子宮の病気」をご覧ください。
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