食事のときも手に物を握っています

この時期は、一種の「おまじない」のように、必ず手に何かを持っている子がいます。持つことで気持ちが落ち着き、自分の「分身」のように感じたりしているからでしょう。男の子なら機関車やミニカー、女の子はぬいぐるみや人形などが多いでしょうが、ひとつの物にこだわるとは限らず、その時どきで変わることもよくあります。しかし、物にこだわったり、肌身離さず持ち歩くようなことも、3歳近くなると自然に少なくなってきます。自分と他の物との区別が、はっきりできるようになることも、理由の1つでしょう。したがって、無理に手放させる必要はありません。食事のときには、「大事な物が汚れちゃうから、ちょっと置いておこうね」と言ってみてください。逆に、「○○ちゃんが食べているおいしいごはんを、お口に入れてあげようよ」などと、スプーンで大事な物の口に入れるまねなどして、食事を促してみるのもいいでしょう。また、出かけるときには「何を連れて行く？」と聞き、持たせてあげるといいでしょう。