わざとイタズラしたときのしつけは?

わざとイタズラしたときのしつけは?

2歳3ヶ月の娘は最近「イヤイヤ期」に突入しましたが、私は基本的には「自我の芽生え」を日々楽しく観察しています。たとえば、洋服の着替えに30分費やしても、「そういう時期なのだ」と割り切り、それほど苦に感じていません。しかし、そろそろ「やってはいけないこと」に関しては、ある程度厳しく対応していかなくてはならないと思い、しつけの“さじ加減”に悩んでいます。
たとえば、食事のときに水を(ダメなことだと分かっているのに)わざとひっくり返したりします。まともに相手をするとかえって増長するようにも思えるので、あまり相手にしないで「しないでね」と一言言って、さっと拭いて終わらすことが多いのです。
しかし、最近あまりにも「困った行動」が繰り返されるので、その度にキチンと叱って、「ごめんね」を言うまで毅然とした態度で接すべきなのでは?とも思っています。その一方で、叱っても「ごめんね」という言葉まで期待するのは、この年齢では無理なのだろうか?など、しつけの引き際にも悩んでいます。
私がしつけに悩んでいるのが分かるのか、最近は私を試すような行動もするようになりました。出来るだけ早く方針を決め、一貫した態度で接したいと思っています。ご助言いただければ幸いに思います。

専門家の回答

とてもよい質問をされていますね。1歳半~3歳頃までは自我の芽生えの時期であり、親は一番エネルギーを使います。“待つ”ことを試され、きちんと律することも要求されるでしょう。
また、この時期には言語が急激に発達していきますし、親の行動もよく見ていて真似をします。親の行動は、子どもに常にチェックされているのです。また、排尿便のしつけや生活リズムも身につきますし、お友達の刺激も欲しがるようになります。このように、この時期に子どもは著しく成長・発達しますので、大人に余裕があれば、面白くて見ていて飽きない時期だと思います。
しかし、この時期、子どもの本心は「見守られる」より、大人に自分と同じような行動をして遊んでもらいたいのです。したがって、一緒に捕まえっこやくすぐりっこをすると、笑いころげて楽しくなります。そんなよい関係を築いていると、お母さんが「止めてね」という言葉も素直に受け入れ、止めるようになるでしょう。
もちろん、怪我をするような危ないこと、人の迷惑になるようなことなどは、しっかりと「だめ!!」と短い言葉で叱り、動けないように抱きとめたりすることが必要です。しかし、親子の気持ちがずれてくると、それ以外の些細なことにも、大声で止めさせたり叩いたりしてしまうこともあります。
ところで、この年齢の子に「ごめんなさい」を要求するのは、まだ早すぎます。子どもから「ごめんなさい」の言葉を聞きたいなら、普段の夫婦間会話の中で、また大人が子どもと話しているときに、自然に「ごめんなさい」「ありがとう」という言葉が出ているかどうかがポイントになるでしょう。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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