ネガティブな発言が多いのはしつけのせい?
2歳3カ月の娘は、最近、「◯◯できない」「疲れた~」「おなか痛いから抱っこ~」「書けない」「◯◯の負け」「◯◯のほうがちっちゃいから、ちっちゃいのがいい~」「おもしろくない~」というように、ネガティブな発言が増えています。こうした発言が多いのは、何かストレスがあるのでしょうか? また、親に気をつかっているのでしょうか? 娘はオバケが怖いため、悪いことをしたときにはつい「オバケの世界に行くよ~」と言ってしまいます。また、「お利口さんにしないと、お母さんいなくなるから」と言うと、悪いことをせず、お利口さんにすることが多くなりました。こうした発言を控えたほうがいいことはわかっているのですが、言うことを聞くのでつい言ってしまいます。やはり、私の言い聞かせ方が子どものストレスになり、最近のネガティブな発言の増加につながっているのでしょうか? 直すには、どうすればいいのでしょうか?
このくらいの年齢は自我が芽生える時期であるため、自分の感情を第1に考えて行動します。自分を中心(大事)にして生きていこうとする時期なので、大人や周りの人に合わせようとはせず、自己主張をします。そのため、まだじょうずではありませんが、感情を表現する言葉がたくさん出ていることでしょうまた、まるで小さなお姫様のように、「自分の物は自分の物、他人の物も自分の物」という考え方をします。大人の言うことと反対のことをしたり言ったりして、大人の反応を見たりもします。とはいえ、親は子どもの主張を叶えられないことが多いですよね。そのとき、子どもは火がついたように泣き叫んだり、暴れたりしてさらに激しく主張します。しかしお母さんは、泣いても喚いても断固として「ダメだ」と言い切る強さを持ってください。同時に、自我の湧出による過剰な行動(泣き喚く、暴れるなど)は、危険がない程度で気の済むまでやらせましょう。黙って見守る強さも持ってください。「オバケの世界に行くよ」「お母さんいなくなるから」というように不安を煽るようなことを言って行動をやめさせることは控えたほうがいいでしょう。幼児のころに、たとえば「オバケが出るよ」「雷様におへそを取られるよ」「あなたは橋の下で拾ってきた子」などと言われ続けることで、漠然とした不安や恐怖が生まれ、その感情は大人になっても続くことがあります。日頃は忘れていても、ふとした瞬間によみがえるのです。幼児はまだ抽象的な物と実在する物との区別がつきません。抽象的な事物の理解は8歳を過ぎるころにできるようになります。したがって、このくらい年齢に抽象的な事物を使って子どもを脅すのは厳禁です。