通勤時間や仕事の合間などのスキマ時間にスマホで英語を練習でき、忙しいビジネスパーソンでも続けやすいのが、ビジネス英会話アプリの魅力です。本記事では、初級から上級まで英語レベルに合わせて使えるおすすめのビジネス英会話アプリ16選をカテゴリー別にご紹介します。有料のAI英会話や学習アプリから、無料で使える教材系アプリ、オンラインレッスンが受けられるサービスまで幅広く網羅しています。それぞれの特徴やメリット・デメリット、活用シーンを詳しく解説しますので、自分の英語学習目的に合ったアプリ選びの参考にしてください。
社会人におすすめのビジネス英会話アプリ10選
社会人の英語力アップに役立つ厳選10アプリを紹介します。AIを活用した英会話練習アプリや、スピーキング特化のトレーニングアプリ、総合英語学習アプリなど、有料プラン中心ですが効率よくビジネス英語を伸ばせるサービスが揃っています。忙しい中でも質の高い練習ができるものばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
AI英会話スピークバディ(初級~中級)
AI英会話スピークバディ(SpeakBuddy)は、AIキャラクターと対話しながら英会話レッスンができるアプリです。1,000以上の実践的なシーンが収録されており、日常会話からビジネス会話まで幅広くカバーしています。
レッスンは「単語学習→リスニング→会話→英作文→応用練習」の構成で、15分程度で完了するため仕事の合間にも取り組みやすいのが特徴です。
AIがユーザーの発音や回答をチェックしてくれるため、自分の苦手なポイントも可視化され改善につなげられます。また、学習開始時にスピーキング力を診断しレベルに合ったカリキュラムを提案してくれるので、英語学習が久しぶりの初級者でも安心です。 料金プランは月額3,300円(1カ月プラン)からで、まとめ払いで割安になります。
初回登録時に3日間の無料体験が可能なので、まずは気軽に試してみましょう。
- メリット: 時間や場所を選ばずAI相手に英会話練習できる。レベル診断や練習履歴に基づくパーソナライズ機能があり、自分に合ったレッスンで効率よく学習できる発音や文法の指摘もリアルタイムでもらえるため、一人でも総合的なスピーキング力を伸ばせます。
- デメリット: 有料アプリのため継続利用には料金負担がある(年間プランでも約23,800円)。またAIとの対話ではニュアンスが伝わりにくい場合もあり、英語初心者だと全て英語のレッスンについていくのが難しいケースもあります。
VoiceTube(初級~中級)
VoiceTube(ボイスチューブ)は、豊富な英語動画を見ながらリスニングやスピーキング練習ができる人気アプリです。約10万本以上の動画コンテンツが用意されており、日常会話からビジネスシーンまで自然な英語表現を幅広く学べます。動画には英語・日本語字幕が表示でき、分からない単語はすぐタップして意味を確認可能。シャドーイング用に録音機能も搭載しており、ネイティブの発音を真似て録音し、自分の発音と聞き比べることでスピーキング練習につなげられます。通勤中にイヤホンで英語動画を聞き流しする使い方もでき、忙しい方でも継続しやすいでしょう。 基本利用は一部無料ですが、詳細な発音分析やカリキュラム提供を受けるには有料コースへの登録が必要です。VoiceTube Pro(復習機能特化)とVoiceTube Hero(AI提案のレッスンあり)の2コースがあり、それぞれ12カ月プランなら月額約683円(Pro)と2,483円(Hero)とお得に利用できます。
自分の学習スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
- メリット: 10万本を超える動画から興味のあるテーマで楽しく英語学習できる。専門家のプレゼンや時事ニュースなどビジネスに役立つ内容も豊富です。字幕機能や単語リスト化機能があり、語彙も効率的に増やせます。Proコースなら月額数百円程度と低コストで始められるのも魅力です
- デメリット: 動画を見るだけでは満足せず主体的に音読や復習をしないとスピーキング力向上に直結しにくいです。Heroコースは月額約5,900円(1カ月契約の場合)と料金が高めで、初心者には機能が多く学習法に迷う可能性があります
Plang(初級~上級)
Plang(プレン)は、AI英語コーチが学習者一人ひとりに最適なトレーニングを提供してくれる英会話アプリです。初回にAIが英語力を判定し、弱点に合わせたカリキュラムを自動作成。
レッスンではアメリカのドラマ映像でシャドーイング練習をしたり、自分の話した英語をAIが即座に添削・より自然な表現へと修正提案してくれたりします。
英語を英語のまま考える力(英語脳)を鍛える訓練に重点を置いており、頭で理解していても話せない中級者がスピーキングの壁を突破するのに役立ちます。
学んだフレーズをAIが繰り返し復習してくれるため、知識を定着させながら「話せる英語」へつなげられます。
料金プランはPremiumプラン(月額2,900円、年払い12,900円)と、より高度なAI機能が使えるBoostプラン(月額6,900円)があります。
どちらも初回7日間無料で全機能を試すことができるので、自分に合うか確認してから継続利用するとよいでしょう。
- メリット: AIコーチとのマンツーマントレーニングで、スピーキングの瞬発力を鍛えられる。示すように「教科書には出てこないネイティブらしい表現」を身につけられるとの高評価もあります。シャドーイングから自由会話まで多彩な練習ができ、英語で考える習慣を養える点はビジネス現場で即戦力となるでしょう。
- デメリット: AIが相手とはいえ月額約3千円~7千円の費用がかかり、完全無料では使えない。また初級者には内容が難しく感じられる場合があります。紙の教材のように書き込みができなかったり、ライティングや長文読解の練習が疎かになってしまう可能性があります。
Santa(中級~上級)
Santa(サンタ)はTOEIC対策に特化したAIアプリですが、ビジネス英語の基礎力養成にも効果的なサービスです。3分間のAIレベル診断で現在のTOEICスコアを予測してくれ、その結果に基づきあなた専用の学習プランが提示されます。出題される問題は過去の膨大なデータから分析されており、20時間の学習で平均+165点アップという実績も報告されています。
主にリスニングとリーディングの演習問題が中心で、ビジネスに頻出の単語・表現やメール文なども効率よく習得できます。AIが解答の弱点を分析し、苦手分野を重点的に出題してくれるので無駄がありません。 料金プランは基本有料ですが、登録直後2日間は大幅割引が適用されるキャンペーンを常時実施しています。
無料版でも一部機能は使えますが、本格的に取り組むなら期間プランを購入する形になります。
- メリット: AIによる学習効率の高さが最大の利点です。ビジネスパーソンにとって重要なTOEICスコア向上を目指しながら、リスニング力や速読力などビジネス英語の土台を強化できます。好きな時間にスマホで問題演習でき、解説も丁寧なので独学でも続けやすいです。
- デメリット: TOEIC試験形式のトレーニングが中心で、スピーキング練習には直接繋がらない点には注意が必要です。会話力というよりは受験的な学習に近いため、アウトプット練習は別途必要になります。また、アプリの問題演習ばかりでは単調に感じる人もいるかもしれません。
SpeaKing Biz(中級~上級)
SpeaKing Biz(スピーキングビズ)は、日本人ビジネスパーソン向けに開発されたスピーキング特訓アプリです。「積み木メソッド」と呼ばれる手法で、英語の文をパーツごとに組み立てていく練習を繰り返し行うことで、複雑な英文も瞬時に作れるようトレーニングします。
具体的には画面に表示される日本語フレーズを即座に英訳して発話し、正しい語順で英作文する語順力を鍛えます。
ビジネスで必須の丁寧表現や専門用語も豊富に含まれており、レッスンを進めるうちに「これくらい知っておくべき」というビジネス英語表現が自然と身につく設計です。
1レッスンは短時間で完了し、スマホ・PC問わず利用できるため通勤中でも発話練習できます。 料金は買い切り型ではなく期間プラン制で、例えば標準コースは19,800円(約1,650円/月)、ゆっくりコースは29,800円(約1,242円/月)と長期ほど1か月あたりが割安になります。
申し込み前に無料体験レッスンも用意されているので、まず体験してみると良いでしょう。
- メリット: ビジネス特化の教材内容で、会議や交渉、電話対応など場面別の英作文練習ができます。1万回を超える発話練習量を確保できるよう設計されており、徹底的に話す力を伸ばせます。オンライン英会話より低コストで、自分のペースでスキルアップできる点も社会人に嬉しいポイントです。
- デメリット: 講師との対話ではなく一人でのトレーニングなので、実践的なやり取りの練習やリスニング鍛錬は不足しがちです。地道な反復練習が中心のため、人によっては単調に感じてモチベーション維持が課題になることもあります。また、瞬時の英訳が求められるので文法基礎があやふやな初級者にはハードルが高いでしょう。
シャドテン(初級~上級)
シャドテンは英語コーチング大手のプログリットが提供する、シャドーイング特化型の学習サービスです。毎日、自分が行ったシャドーイング(英語音声を聞いてすぐ真似て発話)を録音して提出すると、ビジネス英語のプロコーチが丁寧に添削フィードバックしてくれます。
プロの指導により自分では気づけない発音の癖や弱点を毎日修正できるため、確実にリスニング力・発音が向上すると好評です。
教材も初級330本~超上級160本まで難易度別に揃い、ビジネス英語に特化した教材も豊富なのでレベルを問わず挑戦できます。
利用料金は月額19,800円(税込)と他のアプリに比べると高額ですが、毎日専門家の指導が受けられることを考えれば英会話スクールより割安とも言えます。
まずは7日間の無料トライアルが用意されているので、自分に合う学習法か試してから本格利用を検討すると良いでしょう。
- メリット: 毎日の添削と個別サポートで確実に実力を伸ばせるのが最大の強みです。リスニングが劇的に聞き取れるようになった、TOEICリスニング満点を達成した等の口コミもあり発音矯正・音声知覚のトレーニングとしては最適です。教材もNHKのビジネス英語講座など信頼性の高いコンテンツを利用でき、ビジネスで通用する英語力が身につきます。
- デメリット: 費用が高いため気軽には始めにくい点と、毎日シャドーイング提出を続ける必要があるため時間の確保やモチベーション維持が課題になります。「人によっては合わない」「効果はあるが人を選ぶ」という声もあり、シャドーイング自体が苦手な場合は続けづらいでしょう。また会話というよりリスニング特化なので、話す練習は別途行う必要があります。
スタディサプリENGLISH(初級~上級)
スタディサプリENGLISHはリクルート社の総合英語学習アプリで、ビジネス英語コースでは仕事で使える英会話表現を体系的に学べます。テレビドラマ風のストーリーに沿ってレッスンが進み、会話フレーズを音声で聞いたり自分で発音したり、ディクテーションで書き取ったりと多角的に学習可能です。例えば「プレゼンテーション編」では会議での提案・交渉表現を学ぶ、といった具合に実践シーンに即した教材内容となっています。講師による日本語解説動画もあるため、独学でも理解しやすく初心者に優しい設計です。レッスンごとに復習用クイズや単語帳も提供され、スキマ時間でスマホ一つで完結する手軽さが魅力です。 料金は月額3,278円(税込)のベーシックプラン(ビジネス英語コース)があります。
6カ月・12カ月まとめ払いならひと月あたり約2,700円前後まで下がります。
またオンライン英会話(ネイティブキャンプ社)と連携した英会話セットプランも月額7,000円前後で用意されており、習った内容を実際に講師相手に試すことも可能です。いずれも初回7日間無料体験ができます。
- メリット: 初級者~中級者がビジネス英語を基礎から学ぶのに最適なオールインワンアプリです。7日間無料で内容を確認でき、楽しみながら続けやすいストーリー仕立てのレッスンになっています。日本人講師による丁寧な解説付きで疑問もすぐ解消でき、ゲーム感覚の設問で飽きずに継続できます。会話練習もアプリ内で録音・発音チェックができ、ビジネス会話のロールプレイにも対応しています。
- デメリット: スマホ学習ゆえに実際の会話の応用力を付けるには自分でアウトプットの場を持つ必要があります。セットプラン以外は人と話す練習機会がないため、身につけたフレーズを実践で使うトレーニングは別途オンライン英会話等で補完すべきでしょう。また上級者には物足りない場合もあり、英語に慣れている人はより高度な内容へ早めに移行する必要があります。
PRONTEST SERIES(初級~上級)
PRONTEST SERIES(プロンテストシリーズ)は、発音練習に特化した英語学習アプリです。独自の高精度な発音判定技術により、AIがユーザーの発音をチェックして細かい改善点を指摘・アドバイスしてくれます。収録コンテンツは、簡単なあいさつフレーズからプレゼン・商談で使うような上級ビジネス英文まで幅広く、発音テストを通じて「通じる英語発音」が身につきます。例えば電話応対フレーズのレッスンでは、自分の発音がネイティブにどれくらい伝わるかスコア化され、間違えた音は個別に練習問題が出されるなど、苦手克服に繋がる仕組みです。発音以外にもリスニング力向上に役立つ音読練習モードがあり、基礎から音を鍛えたい人に向いています。 料金は月額2,200円ですが、まとめ払いで12カ月プランにすると月あたり約880円と非常に割安で利用できます。アプリ自体はダウンロード無料で、一部機能は無料で試せます。無制限で全レッスンにアクセスするにはサブスクリプション登録が必要ですが、無料お試しレッスンもあるのでまず体験してみましょう。
- メリット: 発音という英語の基礎スキルを徹底的に磨けるため、ネイティブにも伝わる英語を目指す方に最適です。自社の発音判定技術は東京大学など難関大学にも認められており、客観的な評価に基づき効率よく発音矯正できます。料金も年額契約なら月1,000円以下とコスパが良いのも魅力です。
- デメリット: 発音練習が中心で、会話そのものの練習や語彙・文法の習得は直接はできません。従って、本アプリで発音を鍛えつつ他の教材で会話表現を学ぶなどの組み合わせが必要です。また、一人で音読するスタイルなのでモチベーション維持には目標設定が大切になります。
スピーク(初級~上級)
スピーク(Speak)はシリコンバレー発の最先端AI英会話アプリで、OpenAI社とも提携し開発されています。まるで本物の人間と話しているかのように自然なAIとの英会話ができるのが特徴で、発話内容に対するリアルタイムの訂正やフィードバックも非常に高度です。利用開始時に学習目的やレベルをAIがヒアリングし、それに合ったレッスンやシナリオを提案してくれます。例えば「海外出張で必要な英会話を練習したい」とリクエストすれば、その状況に即した対話レッスンが提供されます。またスピークチューターと呼ばれるAI講師にチャットで質問し、言い回しを尋ねたり自分の英語レベルを判定してもらうことも可能です。ユーザー自身がオリジナルの会話シナリオを作成して公開する機能もあり、コンテンツの幅が広がっています。24時間好きなときに使えるため、英会話教室に通う時間がない社会人にもピッタリです。 料金プランはプレミアム(月額3,800円)とプレミアムプラス(月額5,800円)の2種類で、それぞれ年額プランにすると月あたり1,650円と2,483円に割引されます。両プランの違いはAI講師機能(スピークチューター)の利用範囲で、プラスならカスタムレッスンを無制限に作成可能です。初回7日間の無料体験が提供されているので、気軽にその実力を試してみましょう。
- メリット: 最先端AIならではの臨場感ある英会話体験が得られます。人間相手だと恥ずかしい初心者でも間違いを恐れず話せるためスピーキングへの抵抗感が薄れます。コンテンツ数も豊富で、ビジネスから日常まで目的別のシナリオが揃っており、自分専用レッスンまで作れる柔軟性があります。受動学習用の動画レッスンも搭載されており、声を出せない環境でも学習を進められます。
- デメリット: 上位プランでないと一部AIカスタム機能が制限されるため、最大限活用するにはプレミアムプラスの契約が望ましい点はコスト要因です。またAI相手の会話が中心となるため、実際の人との対話で生じる細かな聞き取りづらさや臨機応変さなどは別途経験を積む必要があります。とはいえ総合力の高いアプリなので、大きな欠点は少なめです。
スピフル(初級~上級)
スピフルはプログリットが提供するスピーキング力特化のサブスクサービスで、瞬時に英語を口に出すトレーニングとアウトプット練習にフォーカスしています。主に2種類の練習モードがあり、1つは日本語文を見て即座に英語に変換・発話する「瞬間英作文(口頭英作文)」、もう1つは設定されたテーマについて1分間一人で話し続ける「独り言英会話」です。瞬間英作文でインプットした表現を、その後の独り言英会話でアウトプットすることで学習サイクルを回し、確実にスピーキング力を伸ばせるのが特徴です。各レッスンでは目標タイムが設定されており、自分の発話にかかった時間がすぐ確認できます。「もっと速く話す」「内容を増やす」など目標を立てて取り組むことで、反射的に話す瞬発力と表現の豊かさを鍛えることができます。さらにAIによる録音添削機能もあり、新しい言い回しや間違いの指摘を受けて学習効果を高められます。 料金プランは月額5,478円(税込)で、12カ月プラン一括支払いにすると月あたり3,831円(税込)まで下がります。シャドテンと比べると利用しやすい価格帯で、こちらも7日間の無料トライアルが可能です。
- メリット: ビジネス英語に特化したレッスンテーマが豊富で、会議や商談など頻出シーンのフレーズを重点的に学習できます。瞬発力の向上と表現の幅拡大というスピーキング上達に欠かせない要素を同時に鍛えられる点がユニークです。料金も毎日コーチングが付くサービスに比べれば手頃で、自主トレでスピーキング力を飛躍させたい中級者に特におすすめです。
- デメリット: 基本的に一人で話す練習のため、対人コミュニケーション能力(相手の反応に応じた会話のキャッチボールなど)は鍛えにくいです。独り言英会話は最初は戸惑うかもしれませんが、慣れるまで継続が必要です。また英作文スキルが前提となるため、文法やボキャブラリーが不足している初級者はまず基礎固めをした方が良いでしょう。
無料で勉強ができるビジネス英会話アプリ4選
続いて、お金をかけずにビジネス英語を学習したい人向けに、無料で活用できる英語学習アプリやサービスを4つ紹介します。すべて基本利用が無料なので気軽に始められます。インプット中心の学習になりますが、スピーキングの土台作りや補助教材として賢く活用しましょう。
TED
TEDは、世界中の著名人や専門家による英語プレゼンテーションを無料で視聴できるアプリです。テクノロジー、教育、ビジネスなど様々な分野のスピーチが収録されており、興味のあるテーマで英語を聞くことができます。ネイティブの生きた英語に触れられるため、リスニング強化や語彙の増強に最適です。ビジネス関連のプレゼンも多く、異文化のビジネスアイデアや表現方法を学べるでしょう。多くのスピーチに英語字幕・日本語訳が用意されているので、聞き取れなかった部分も後から確認できます。内容自体が刺激的で面白いので、英語学習のモチベーション維持にも役立ちます。
- メリット: 完全無料で多彩な英語スピーチを視聴できるため、コストをかけずに高品質な英語シャワーを浴びられます。プレゼンターの話し方やボディランゲージも参考になるので、英語でのプレゼン力向上にもつながります。
- デメリット: スピーチの内容は高度で速いことも多く、初心者には難易度が高いです。あくまでリスニング教材なので、自分で発話する練習は別に必要になります。集中して聞かないとただ流すだけになりがちなので、字幕を活用したり要約を書いたりと工夫しましょう。
VOA Learning English
VOA Learning English(VOA英語学習)は、アメリカの公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が提供する英語学習者向けニュース配信サービスです。通常のVOAニュースは限られた語彙と平易な文法で非常にゆっくりと発話されるため、リスニング初心者でも比較的聞き取りやすいのが特徴です。「経済」「科学」「文化」などカテゴリごとに時事ニュースや解説記事があり、ビジネス関連のトピックも豊富です。テキストと音声がセットになっているので、聞いて理解したあとで英文スクリプトを読んで確認できます。通勤中に音声を流し聞きすることで英語耳を慣らすのにも役立ちますし、ビジネス会話のネタとして世界の動向を知ることもできます。
- メリット: 無料で毎日最新のニュース英語に触れられるので、時事英語とリスニングの両方を学べます。ゆっくりめのナレーションは英語初心者にも優しく、内容もシンプルに平易化されているので理解しやすいです。ニュースの決まり文句やビジネス用語も自然と身につきます。
- デメリット: スピーキング練習の要素はないため、インプット専門の教材になります。アメリカの時事問題が中心なので、純粋なビジネス会話フレーズ習得とは直接結び付かない点もあります。ニュースに興味が持てない人は続かない可能性があるので、自分の関心に合ったトピックを選ぶようにしましょう。
ビジネス英会話
「ビジネス英会話」は、社会人向けの実用英語フレーズを学べる無料アプリです。基本機能はすべて無料で使え、アプリ内に収録されたビジネスシーン別の英会話フレーズ集を読んだり聞いたりできます。たとえば「電話対応」「来客への案内」「プレゼンテーション」などシーンごとに日本語・英語の定型表現がまとめられており、音声もネイティブスピーカーによる発音を収録しています。好きなだけ繰り返し音読練習ができ、重要表現はお気に入り登録して復習することも可能です。通勤中にスキルアップしたい社会人には、聞き流しモードで英語音声を連続再生しっぱなしにできる機能も便利です。
- メリット: 会話フレーズ集として非常に手軽で、全ての英会話フレーズや機能を無料で利用可能なので、初心者が最初に取り組む教材として最適です。難しい文法説明などはなく、シンプルに使える定番フレーズから学べるので初心者にとってもハードルが低いでしょう。リスニング音声付きで発音の確認もでき、社会人がよく遭遇する場面に絞って効率よく学習できます。
- デメリット: インプット用のフレーズ暗記アプリなので、実際の会話練習や応用的な表現力は身につきにくいです。暗記したフレーズを実践で使えるようにするにはアウトプット練習が必要ですが、当アプリ単体ではその機会がありません。またコンテンツが基本表現に限られるため、中級以上になると物足りなく感じるでしょう。
ポケット語学
ポケット語学はNHK出版が提供する英語学習アプリで、NHK英語講座の過去教材をスマホ一つで学べるサービスです。7つの講座コンテンツが収録されており、その中には「実践ビジネス英語」といったビジネス向け講座も含まれます。講座音声とテキスト解説がセットになっており、朝のラジオ講座のように短時間(1レッスン約15分)で会話文で学習する→解説を読む→聞き取り問題という流れで進められます。プロ講師による質の高い指導で、基礎から着実にビジネス英語力を伸ばせるのが魅力です。アプリには音声のスロー再生や区間リピート、録音機能もあり、自分の発音を録って確認することもできます。忙しい人でも1日5分からと小分け学習できるよう工夫されているので、スキマ時間学習にもぴったりです。
- メリット: NHKの看板英語講座を月額数百円程度で好きな時間に学べるコストパフォーマンスの良さが光ります。内容も信頼性が高く、ビジネスで使えるフレーズや表現を体系立てて学習できます。テキストを読みながら音声を聞き、問題に答える流れで総合力が養われます
- デメリット: アプリのダウンロード自体は無料ですが、全コンテンツを利用するには有料会員登録(月額約1,078円、年額プランなら月約899円)が必要です。したがって完全無料で使えるのは初回7日間の体験期間のみとなります。また、講座スタイルの学習なので即効性より地道な積み上げが求められ、飽きっぽい人は続けにくいかもしれません。
オンラインレッスンが受けられるビジネス英会話アプリ2選
最後に、英会話講師とのオンラインレッスンを受講できるサービスを2つ紹介します。実際に人と話す練習ができるため、アウトプットの場として非常に効果的です。どちらも専用アプリやウェブでレッスン予約・受講が可能で、忙しい社会人でも自宅やオフィスから気軽に利用できます。
Bizmates
Bizmates(ビズメイツ)はビジネス特化型のオンライン英会話サービスで、講師陣が全員ビジネス経験者という点が大きな特徴です。提供しているレッスン教材も完全にビジネスシーンにフォーカスしており、電話対応、プレゼン、メールライティングなど目的別に体系立てられています。マンツーマンのレッスンでは、英会話講師でありながらビジネスパーソンでもある講師が、実践的な指導とフィードバックをしてくれます。たとえば自分の業界や職種に合わせたロールプレイをお願いすることも可能で、非常に実用度の高いレッスンが受けられます。 レッスンは1回25分で、平日早朝5時~深夜まで開講しているため忙しい方でもスケジュールに合わせて受講できます。料金は毎日25分プランで月額14,850円(税込)程度で、他のオンライン英会話より割高ですが専門サービスゆえの品質があります。初回に無料体験レッスン(通常25分×1回)が用意されているので、講師やレッスンの雰囲気を試してみると良いでしょう。
- メリット: ビジネス特化なだけあり、職場ですぐ役立つ英語表現やコミュニケーションスキルを磨けます。講師からは英語の訂正だけでなく、よりプロフェッショナルな伝え方のアドバイスなど踏み込んだ指導も受けられます。企業研修にも多数導入されており、信頼性と実績のあるサービスです。予約も当日直前まで可能なので、忙しい社会人でも続けやすい柔軟さがあります。
- デメリット: 他のオンライン英会話(主に日常会話向け)に比べると料金が高めで、気軽に毎日とはいかないかもしれません。また内容がビジネスに特化している分、まず日常英会話を身につけたい初級者には難しく感じられることがあります。講師は主に非ネイティブ(フィリピン人など)ですが、ビジネス経験重視の採用基準のため講師によっては発音訛りや教え方にばらつきがあるとの声もあります。
レアジョブ英会話
レアジョブ英会話は業界最大手のオンライン英会話サービスで、ビジネス英語コースも用意されています。5,000名以上の講師が在籍し、朝6時から深夜1時まで好きな時間にレッスン予約ができます。ビジネス英語専用教材では、ミーティングやプレゼン、交渉といったシーン別の英会話練習ができ、ロールプレイを通じて表現を身につけます。講師は基本フィリピンの方ですが明るくフレンドリーな方が多く、英語で話すことへの抵抗を減らしながら実践練習ができます。加えて、必要に応じて日本人カウンセラーとの面談や、英語学習法に関するサポートも受けられるため、オンライン英会話初心者にも安心です。 料金は毎日25分プランが月額7,980円(税込)と比較的リーズナブルで、他にも週2回ペースの月8回プラン(4,980円)などライフスタイルに合わせて選べます。新規登録者は通常2回の無料体験レッスンが可能で、キャンペーンで初月半額などの特典もあります。
- メリット: 業界最大級のサービスだけあって予約の取りやすさやシステムの使いやすさは抜群です。料金も1レッスンあたり約250円程度とコスパが高いです。ビジネス教材以外にも日常英会話・時事ニュース教材など幅広く、必要に応じて使えるリソースが豊富なのも魅力です。多くの日本企業が研修に採用しており、実績と信頼性も申し分ありません。
- デメリット: 講師の質が玉石混交になりがちで、ビジネス経験のない若い講師も多いため、専門的な会話になると踏み込んだ指導が難しい場合があります。そのため、講師選びに工夫が必要かもしれません。また人気講師の時間帯は予約が埋まりやすいことや、レッスン内容のクオリティが講師次第な面は留意しましょう。
ビジネス英会話アプリの選び方
数あるビジネス英会話アプリの中から自分に合ったものを選ぶ際には、いくつかチェックすべきポイントがあります。レベル・目的・ライフスタイルの3つの観点で考えると、自ずと最適なアプリが絞れてくるでしょう。
無理のないレベルのコースを選ぶ
自分の英語レベルに合った難易度のアプリを選ぶことが大切です。初心者なのにいきなり高度な英会話アプリに挑戦すると挫折しかねません。例えば英語に自信がない入門者であれば、日本語サポートや基礎解説が充実している「スタディサプリENGLISH」や「ビジネス英会話(無料アプリ)」などから始めると良いでしょう。逆にある程度基礎力がついてきた中級者以上は、AI相手のスピーキング練習や、実践的な瞬間英作文トレーニングに挑戦することで一段上のレベルに進めます。また、自分の現在の弱点を客観的に把握するのも重要です。例えば発音やリスニングに課題があるならシャドテンやPRONTESTでまず音の基礎を固め、その上でアウトプット系のアプリに移行する、といった段階的なアプローチも検討してください。
英語学習の目的に沿ったアプリを選ぶ
ビジネス英語を学ぶ目的は人それぞれです。自分の目的を明確にして、それを達成するのに適したアプリを選びましょう。例えば「海外出張ですぐに英会話が必要」という場合、とにかくスピーキング力を短期間で伸ばす必要があります。このケースではAI英会話アプリで集中的に話す練習をしたり、Bizmatesなどで実戦さながらのレッスンを受けるのが効果的です。一方、「TOEICスコアを上げたい」「英文メールを書けるようになりたい」といった目標であれば、SantaでTOEIC対策をしつつ、スタディサプリENGLISHやNHKポケット語学でビジネスライティング表現を学ぶ、といった組み合わせが考えられます。また「発音に自信がないからまずそこを克服したい」という方はPRONTEST SERIESやシャドテンで発音矯正に注力するのが良いでしょう。このように、自分の達成したいゴールに直結するスキルを磨けるアプリを選ぶことで、より早く成果を実感できます。目的が明確だとモチベーションも維持しやすいので、なんとなく人気だからという理由ではなく目的重視で選ぶことを意識してください。
スキマ時間で勉強できるアプリがおすすめ
社会人はとにかく忙しいものですから、日々のスキマ時間に無理なく続けられるアプリを選ぶことも重要なポイントです。アプリごとに推奨の学習ペースや1レッスンの所要時間が異なります。例えばスピークバディやスタディサプリは1レッスン15分程度で完了する設計になっており、通勤電車の中や休憩時間に1トピック学習するといった使い方ができます。シャドテンのように毎日一定時間の練習・提出が必要なサービスは、忙しい時期には負担になるかもしれません。その場合、もっと柔軟に練習回数を調整できるスピフルやオンライン英会話(月8回プラン等)を選ぶと継続しやすくなります。また、オフライン再生や音声ダウンロードに対応しているかもチェックしましょう。ポケット語学はレッスン音声を事前DLしておけば圏外でも勉強できますし、TEDやVOAはストリーミング再生なので通信環境が必要です。自分の生活リズムの中で「ここなら英語学習に充てられる」という時間帯にフィットするアプリを選ぶことで、長期的な習慣化が可能になります。継続は力なりですので、「毎日5分でも続けられるか」という視点でアプリを選ぶと失敗が少ないでしょう。 以上、16種類のビジネス英会話アプリを紹介しました。それぞれ特徴や強みが異なるので、ぜひ本記事を参考にあなたの目的・レベルに合った一冊を手に取ってみてください。多くのアプリは無料体験期間やお試しレッスンを用意しています。気になったものはまず実際に試して、自分に合うかどうか体感してみるのがおすすめです。ビジネス英語は一朝一夕には身につきませんが、使いやすいアプリを相棒にコツコツ学べば必ず上達します。今日からスキマ時間を活用して、あなたのキャリアを後押しする英語力を磨いていきましょう!