義母にベッタリのマザコン息子!
夫はひとりっ子でマザコン気味。いつも義母にベッタリ!
結婚当初から「マザコン気味かも?」と薄々感じていたものの、最近ますます悪化している気がしています。
夫は何かにつけて母親の心配ばかり。結局、ふたりの新居も義実家から徒歩5分のマンションを借りることに……。
義母はというと、わが家に来るのは日常茶飯事。頼んでもいない食事を作って来て、口をひらけば嫌みばかり。私の出産後の職場復帰にも大反対です。
「息子はなんでこんなハズレ嫁を選んだのかしら……」
私に浴びせられる嫌みにまったく気が付かない夫。毎週末のように義実家へ出かけていきます。
赤ちゃんが生まれるまでの限られた時間をふたりきりで過ごしたい私は「今週末は家でのんびり過ごさない?」と提案するも、いつも夫は私を置いて実家に出かけてしまうのです。
「君とはこの先ずっと一緒に過ごせるけれど、母さんと過ごせる時間は限られているんだよ!」
そう言って夫は、出産前の今はもちろん、つわりで苦しんでいるときさえも、義母との時間を優先するのでした。
夫と義母、勝手に家を購入!
ある日の休日、いつものように実家に出かけた夫が、突然「一軒家を買ったんだ!」と得意げに帰ってきました。
もちろん、私への相談はなし。
「妊娠中の引っ越しなんてありえない」と私は戸惑うばかり……。
契約したというその物件は築50年の古民家で、駅まで歩いて30分。私の職場までは1時間半以上かかってしまいます。しかし、夫の職場までは15分、義母のパート先にいたっては5分の距離だと言います。
「なぜ義母のパート先?」と怪訝に思う私に、夫と義母はさらに追い打ちをかけます。
「子どもが生まれても、母さんたちと一緒に住める広さだよ!」
「私の老後は安泰ね! 要介護になってもあなたがいるし」
なんと、夫と義母は同居を前提としていたのです。あきれた私は、引っ越しで盛り上がる2人を無視し、実家に帰ることにしました。
大好きな母親と一生一緒に暮らしたい夫
家を出た私に対し、激怒する義母は、
「夫の面倒も見ずにどういうつもり? 嫁のくせに実家に帰るなんて非常識よ!」
と怒鳴り散らします。
しかし、断固として「帰る」と言わない私。それを見て、夫はなぜか泣き出したのです。
「君のお金がないと、あの家が買えないんだよぉ〜」
やっぱりか! 浪費癖のある夫に家が買えるわけがありません。夫も義母も、私の貯金をアテにしていたのです。
こんなマザコン夫とは暮らしていけません。私は迷わず離婚を決めました。
その後、風の噂で義母は義父に離婚を切り出されたと聞きました。
どうやら「そんなに息子が好きなら、息子と2人で暮らせ!」といわれ、家を追い出されたのだとか。
元夫はというと、義母に「一生面倒を見てくれ」と迫られて、経済的にも精神的にもかなり追い詰められているそうです。
大好きな母親と一生一緒に暮らすことは元夫の望みだったはずなのに、どうしたんでしょうね。
◇ ◇ ◇
母親を大事にするのは悪いことではありません。しかし、マザコンと“母親思い”は少し違っています。結婚する前に、家族への価値観はしっかり見極めておきたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。