復職したい妻をとがめる夫と義母
しかし、夫の稼ぎだけでは家計が厳しく、娘の習い事や貯金も難しい状況です。娘が幼稚園に入るまで私の復職に反対していましたが、もうすぐ娘も幼稚園に入園するので、再度復職について話し合うことに。
ところが「まだ4歳なのに母親が働きに出るなんてかわいそうだ!」と以前の約束を破り、今後も働くことは反対とのこと。
義母にも報告され、「夫がダメだって言っているのに、何を寝ぼけたことを言っているの!」と私を非難してきます。
入園式前日、幼稚園に反対だから離婚!?
そして幼稚園の入園式の前日、なんと夫は「幼稚園は金もかかるし嫌!」と、入園にも反対してきました。それどころか幼稚園費用は私の貯金でまかなうよう要求し、「それがイヤなら離婚ね」と言うのです。憤った私は、夫との離婚を決め、「わかった。離婚しましょ」と告げました。
夫はすぐに義両親に連絡。すると、すごい剣幕で義父母がやって来ました。義母が「これまでダラダラ専業主婦をしてきたくせに、生意気よ!」と非難し、娘の親権を要求。
我慢の限界に達した私は、夫の給与明細を提示して反論しました。夫の給与が家計を支えきれないほどあまりにも少ないことに義両親も驚愕! 夫と義母がしどろもどろになりながらも反論を続ける中、これまで黙っていた義父がついに口を開きました。
寡黙な義父がついに沈黙を破る
「おまえ! たいして稼いでもいないくせに、偉そうなことを言っているんじゃないぞ!」と義父が激怒! 夫と義母を黙らせて私の味方になってくれました。普段寡黙な義父の言葉に狼狽する夫と義母。その後、義父の助けで養育費と慰謝料もきっちり払ってもらえるように、話をつけました。
新たな人生を歩み始めることを決意した私は、待ちに待った娘の幼稚園の入園式を迎えました。その後私は仕事を始め、娘も幼稚園で新たな友だちと楽しく過ごし、2人とも充実した日々を過ごしています。
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家族のことよりも保身ばかり考えるような元夫とは、思い切って離れて正解だったかもしれません。普段は寡黙ながらも、しっかりと守ってくれた義父に感謝ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。