長女1歳半、電車にはまる
長女は1歳半~2歳手前まで電車やバスにはまっていました。児童館や子育て支援センターに行くと、まず遊ぶのは電車やバスのおもちゃ。おままごとやぬいぐるみで遊ぶのに興味がないわけではないのですが、一番好きなのは電車やバスのおもちゃで遊ぶことでした。
「女の子なのに珍しいね」と言われたりもしましたが、私自身はそのことを気にかけることもなく、「そんなに好きなら」と駅まで電車やバスを見に行ったり、電車やバスのおもちゃを買ったりしていました。
「将来が心配! やめさせたら?」と義母
義実家へ遊びに行ったとき、「長女は今、電車やバスが好きなんです」と言うと、義母が怪訝そうな顔をしました。そして「え、それって大丈夫なの? 女の子なのに電車が好きなの?」とのこと。私が「そうですね。最近好きですね」と答えると「将来男性みたいになったらどうするの?」という意味合いの差別的な言葉を言われました。そして「そうなったら大変だから、やめさせたほうがいいんじゃない?」と……。
電車やバスが好きだから男の子っぽくなるという考えにも驚きましたが、「なりませんよ」というのも違うし、仮になった場合でも「なってもいい」のという私の思いを伝えたところで義母が納得してくれるかわからなかったので、何と言うのが良いのか考えた末、「そうですかねぇ」とあいまいに答えてしまいました。
改めて思う「どうあっても愛しいわが子」
義母の発言は改めて夫と話す機会になりました。「将来長女が男の子になりたいって言ったらどうする?」と夫に聞くと、「応援する」とのこと。夫が私と同じ考えであったことにうれしく思いました。
女の子が男の子のようになることは特別なことではないと思います。ただ、義母のような考えの人もいるのだなとわかり、私も夫も「女の子は女の子らしく」と押し付けるのではなく、「できる限りそのままの長女を受け入れられる親でいよう」と改めて思いました。夫婦で長女への考えについて共有することができてよかったと思います。
義母の発言は、私たち夫婦で子育て方針を共有する良いきっかけになりました。今3歳の長女はおままごとも好きですし、電車やバスも好き。何より工作が一番好きな女の子です。これからも長女が好きなことに敏感に、大切にして育てていこうと思っています。
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作画/ぐら子
著者:水田 真理
アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。