片づけに関する私の感覚
私も部屋が散らかっていることについて何も思わないわけではありません。子どもが靴下を脱ぎっぱなしにしていれば注意して片づけさせたり、お菓子のゴミは食べたらすぐに捨てさせたりと、使い終わった物はしまったり整理するようにしています。
ですが子どもがまだ遊ぶであろうおもちゃがリビングに散乱している場合や、自分や妻があとで使おうと思って置いてある物などは、今すぐ片づけたいという感覚はありません。おもちゃはしまってもまた出してくるし、使用後にきちんと片づければいいと思っているので、「まだ片づけなくていいや」といった感覚です。
今すぐ片づけないとダメな父
しかし、父は私の感覚を許せません。子どもが父の許容範囲以上の数のおもちゃを出してきたとき、父は大人げないほど怒ります。子どもが遊んでいるにもかかわらずおもちゃを片づけ、子どもに泣かれても「こんなに出してくるお前が悪い」と子どもを叱ります。子どもは「まだそのおもちゃ使うのに……あとで片づけるから!」と言っても、今すぐに片づけないと父は気が済まない様子。
また、私と妻があとで使おうと部屋に持ってきた掃除機や工具箱は、ちょっと目を離すともとの場所に戻っています。「使おうと思って準備したのに!」と言うと「今すぐ使ってすぐに片づけろ!」と、とにかく今じゃないとダメなのです。
どこに片づけたかわからない
実は、父は片づけじょうずではありません。掃除機や工具箱のようにいつもの場所にあるものは戻せるのですが、私たち親子のものに関してはとにかくデタラメです。
父も自分でどこに片づけたかわからず、子どもから「あのおもちゃどこに片づけたの!?」と言われても「知らない! 自分で片づけないのが悪い!」や、私が「置いてあった携帯の充電器知らない?」と言うと「知らない、さっさと片づけないからなくなるんだ!」と言う始末……。父がやっているのは整理ではなく、ただまとめているだけなのです。
感覚の違いは誰にでもありますが、人の物を触ることにもう少し気を遣ってほしいです。現在は父に片づけられる前に「これはあとで使うから置いといて」、「このおもちゃは子どもに片づけさせるからそのままにして」と事前に伝えて我慢してもらっています。
著者:佐藤 稜
7歳と3歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。