※登場人物の名前は仮名です
息子を義父母に預けて夫婦で外食へ
長男が1歳2カ月のときの出来事です。当時私たち家族は転勤のため、双方の実家から遠く離れた県に住んでおり、お盆休みを利用して久しぶりに帰省していました。その日は義父母が「〇〇ちゃん(長男)に晩ごはんを食べさせておくから、久しぶりに2人でゆっくり外食でもしておいで」と言ってくれたのです。
義父母の言葉に甘えさせてもらい、久しぶりの夫婦2人での外食として、小さい子どもを連れては行きにくい焼肉でも食べに行こうと、私も夫も意気揚々と出かけていきました。
チャイルドシートに乗せずにドライブ!?
おなかいっぱいになり満足して帰ると、ちょうど家の駐車場で息子と義父母の姿を見つけました。夕食は家で食べると言っていたのでどこに行っていたのかと聞くと、夕食後に義父の車で夜のドライブに行っていたと言うのです。
しかしその日は義父の車にチャイルドシートを付け替えておらず、まさかと思い聞いてみると、なんと後部座席に義母が座り、その膝の上に息子を乗せてドライブしたというではありませんか!
私はびっくりして「それは危ないのでやめてください!」と少し強めに言いました。すると義母は「ごめんなさい」と謝ってくれたのですが、義父は悪びれる様子もなく家に入って行ってしまいました。
チャイルドシートの重要性
私は家に入ってから義父母に、自分たちがどれだけ気をつけて運転していても後ろから衝突されたり、事故に巻き込まれたりする可能性があるということ、そうなった際にシートベルトを締めている自分たちだけ助かり、チャイルドシートを着用していない息子だけが亡くなってしまう可能性もあるということを伝えました。
重ねて、チャイルドシートの着用によって助かる命がたくさんあるということも。義父母もわかってくれたようで、それからは必ずチャイルドシートを着用させてくれるようになりました。
確かに義父母が子育てをしていた時代には、子どものチャイルドシートの着用は義務化されていませんでした。しかし2000年4月の道路交通法の改正により、6歳未満の子どものチャイルドシート着用が義務づけられています。今回の件で、チャイルドシート着用の重要性を義父母に伝えられたのと同時に、私もその重要性を再認識できました。
著者:今岡めい/30代女性・主婦。7歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
作画:こちょれーと
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています