こんにちは! 保育士の中田馨です。急に涼しくなってきましたね。外遊びにはちょうどよい季節になってきました。外遊びをするときに疑問に思うことの1つが、公園で出会うお友だちとの関わり方。
そこで今回は、悩んでいる親御さんも多い「お友だちとの関わり方」について、ポイントをお話ししたいと思います。
お友だちに乱暴する場合
お友だちを叩いたり、引っ張ったり、引っ掻いたり、噛んだり……と乱暴な姿が見られると、ヒヤヒヤしますし、どうすればやめてくれるか困ってしまいますね。まだ言葉が未発達な時期ですので、言葉より先に手が出てしまう子は多いものです。
お友だちに乱暴しようとした場合は、すぐに体で止めて「叩いたらダメ!」と子どもと同じ高さで目を合わせて強く伝えます。
このときによくあるのが、「口で言って!」などと言ってしまいがち。しかし、じっくり考えてみてください。「口で言って?」とはどういう意味でしょう? それでは子どもに伝わりません。「“やめて”って言ったらいいのよ」などと具体的な言葉で伝えるようにしてください。
もし、お友だちにケガをさせてしまった場合は、何よりも先にケガしたお友だちへの対応をしましょう。
お友だちと関わろうとしない場合
もっとお友だちと関わってほしいのに……。お友だちが「遊ぼう」と誘ってくれても知らん顔。自分からお友だちと関わろうとすることもなかったら、「この子、人付き合いが苦手なのかしら?」と思ってしまうかもしれません。
大人はどこかで、「公園(外)へ行ったら、お友だちと遊ぶことが正しい遊び方」と思ってしまっていませんか? わかります、わかります。実は私も、わが子にはそうでした。
そのため、幼稚園から帰ってきたら「今日は何して遊んだの?」と聞き、「走った!」、「誰と?」、「ひとりで!」という返事に、「え? ひとりで走ってたの??」と不安を覚えた記憶があります。ママ友に相談したら「うちの子も、それよく言ってる!」と言われ、なんだかホッとしたものです。
まだ、0・1・2歳児。まずは、信頼できる大人(ママやパパなど)と遊べていればOKなのです。信頼できる人と遊んで心が満足したら、少しずつ外の世界(お友だち)に目を向けられるようになってきます。
家族以外の人との関わりを持つこの時期は、社会生活への第1歩でもあります。大人の思うような言動をしないでしょうが「それが当たり前」と、周りの大人が温かく見守ってあげられると良いですね。