独身時代からの習慣がなかなか抜けず……
もともと掃除が好きな私は、時間を見つけては部屋の隅々まできれいにしていて、自分でも掃除が趣味なのではと思うほど。そして厄介なことに、部屋を整えてからでなければ出かけられないという、融通の利かない性格でもありました。
結婚して子どもが生まれてからもその性分は変わらず、今までより念入りに食べこぼしや床を拭く日々が続きました。散らかった部屋を見ていることが自分のストレスになるタイプだったので、「おもちゃは1個出したら1個片づける」と口癖のように唱えていました。
子どもに言われた「そうじばっかり!」
次女を出産すると、生活はさらに慌ただしくなりました。掃除機をかけて、拭き掃除をしてからでないと出かけられないとは言っても、幼稚園の用事で朝早くに出発しなければならない日も多く、葛藤する日々が続きました。
そんなある日、長女が一緒に遊ぼうと声をかけてくれたのですが、いつものように「掃除が終わってからね」と返すと、長女がひと言、「そうじそうじそうじって、いつもそうじばっかり!」と言ったのです。
もっと大事なことが他にあるのでは?
そこで私はハッとしました。親が子どもと一緒に遊べるのは、幼少期の限られた時間です。果たして掃除に費やす時間は、私にとってそんなに大事なのだろうかと。
また別の日には、娘たちが幼稚園のお友だちの家で、たくさんの種類のおもちゃをミックスして想像力豊かに遊ぶ姿を見ました。そこでも、わが家では部屋をきれいに保つことばかりで、思いっきり遊ばせてあげていなかったのではないかと気がついたのです。
4歳と6歳になって姉妹は、よくお片づけをしてくれます。助かる半面もありますが、もっとやりたい放題汚したり、部屋が散らかるくらい遊ばせてあげればよかったなと思うことも……。今後は、子どもが楽しいと思えることは、全力でやらせてあげられる親でありたいと思っています。
著者:河原りさ/女性・主婦。2016年生まれと2018年生まれの女の子2人、2024年生まれの男の子のママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。
作画:市田スナオ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています