強烈な親戚のおばさん
その日、義母に「渡したい物があるから」と言われ、仕事で出ていた夫に代わり、当時3歳の娘と私で義実家に行くことに。私たちが着くよりも前に、近所に住む親戚のおばさんが義実家にいました。このおばさんがなかなか強めの性格で、その発言に驚くことがしばしばありました。
おばさんは私の大きなおなかを見るなり、「赤ちゃんおるんか! いつ生まれるんだい!」と言い、生まれてくる赤ちゃんの話に。そのときは特に嫌なことを言われることもありませんでした。
漏れ聞こえたモヤモヤ発言
私がトイレに行き、戻ろうとしたとき義母とおばさんの話し声が聞こえました。どうやら私の話をしているようです。思わずこっそりと聞き耳を立てると……。
「あの子(私)はつわりが大変で、最初のころはこの子(娘)を預かっててね」
「なんだい、つわり? そんなに気持ちが弱い子なのかい。あんたのとこの嫁は弱いんだねぇ。母親の器じゃないんじゃないかい」
「そうなの。そんなんで2人も育てられるのかしらねぇ」
と、義母とおばさんは笑いながら話していました。
つわりがあると気持ちが弱い?
つわりに関する会話はすぐに終わり話題は別のことに。私はおばさんの発言に驚きながらも何食わぬ顔で部屋に戻り、義母とおばさんの会話に加わりました。
ただ、聞き捨てならない「つわりは気持ちが弱いから」発言。まるでつわりのある・なしが気持ちの強さで決まるような発言をされ、しかも「母親の器じゃない」というような言い方も。直接言われたわけではないので、私がおばさんの発言に対してコメントすることはありませんでしたが、内心とてもモヤモヤしてしまいました。
妊娠や出産に関しては人それぞれ考えが違うことだと思います。おばさんの発言にモヤモヤしながらも、「おばさんがそういう考え方を持っているだけだし、直接何か言われていないのだから忘れてしまおう」と割り切ることに。おばさんの考え方や発言が、これから他の誰かを傷つけないことを願うばかりです。
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。