義母と初めて対面したときは…
結婚前に夫から「ぜひ家族に会ってほしい」と言われ、ある日、私は義母と初対面を果たすことになりました。
夫の実家は、私の家から新幹線を使って片道2時間ほどの遠方にあります。当日の私は、新幹線に乗る前からずっとドキドキしていました。自宅を出て約2時間後、ようやく夫の実家の最寄り駅に到着。夫と一緒に、義母と待ち合わせをしている駅前広場へ向かいました。
ニコリともしない義母
いよいよ、義母との初対面です。私は緊張しながらも笑顔で、義母に「こんにちは」とあいさつをしたのですが、義母はニコリともせず、「こんにちは」とあいさつを返すだけ。そんな義母の態度に、ただでさえ緊張しているところに不安も加わり、私は自分の体が硬くなっていくのを感じました。
「これからどうなってしまうのだろう」「義母とうまくやっていけるのだろうか」という心配もありましたが、とりあえず予約していたレストランへ向かうことに。
レストランでは、運ばれてくる料理を味わいながら、私の仕事のことや義母の近況など、さまざまな話をしました。最初は緊張感があったものの、次第に会話が弾み、場の雰囲気は和やかなものに。
義母と会ったばかりのときに感じた不安も、食事が終わるころにはすっかり吹き飛び、私はひと安心していました。
結婚する私に向けて義母からのアドバイス
そして食事が終わり、そろそろ帰ろうかとなったとき、義母が私に向けてぽつりとつぶやいたのです。
「結婚したらいろいろと制約が出てきて、子どもが生まれたらますますできないことが増えてくる。それでも自分がやりたいと思ったことは、やったほうがいいわよ」と。
実際に義母には、子育てしながら趣味であるソフトボールを何年も続けてきたそう。
義母のアドバイスには経験に裏付けされた説得力があって、思わずハッとしてしまいました。そのときの義母の言葉はとても印象深く、私の記憶の中で今でも残り続けています。
当時は、義母のアドバイスの真意をよく理解していませんでした。しかし、結婚して子育てをしている今では、義母のアドバイスはまったくもってその通りだと実感しています。子育てでバタバタしているとき、よく義母のアドバイスを思い出すのです。
制約がある中でやりたいことがなかなかできなくても、「それをやるためにはどうしたらいいのか?」と前向きに考えられるようになったのも、義母のアドバイスがあったおかげだと感じています。
著者/nanoka22
作画/おはな
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