不妊がきっかけで、夫婦仲が冷め切ったものに
結婚から3年以上経っても、子どもができません。夫は「お前がいつまでもそんな能天気だからダメなんじゃないか？ あ～あ、嫁の役割ってもんがあるのになぁ……」と嫌みを言ってきます。
さらに数カ月後には、「こんなに子どもができないなんておかしいだろ！ お前に問題があるんじゃないか？」と一方的に私を責めてくるのです。同時に、義両親からの早く孫の顔が見たいというプレッシャーも増えてきました。
不妊を妻のせいにし続ける夫。検査結果を見た反応は
夫は原因が私にあると断言し「不妊は俺のせいなわけないだろ。検査に行くならひとりで行ってこいよ。どうせお前が原因なんだから」と言い放つ始末。
私がひとりで産婦人科に行き検査を受けたところ、何も問題がないことが判明しました。夫に結果を伝えたところ、次は検査ミスを疑い始めたのです。毎日毎日嫌みを言われ続けていた私は、離婚について真剣に考えるように。
身勝手な夫から離婚を告げられ
そんなある日、突然、夫から離婚届を差し出されました。
「俺、フツーに子ども産める女探すわ」と言うではありませんか！
あまりの身勝手さに驚きを隠せない私でしたが、「子どもができないからって散々嫌みを言われたし、今まで精神的につらかった」と慰謝料を請求。慰謝料には反対だった夫でしたが、今までの嫌みを録音した証拠もあり、しぶしぶ払ってくれることに。
「太っている上におばさん、しかも不妊」と罵る元夫に反撃
それから数年後、私は偶然、元夫と再会。
元夫は再婚したようで、妻がいる前で、
「俺にフラれたショックで太ったか。結婚は一生無理だな」
と私のことを侮辱してきます。
しかし、実は私が太ったように見えたのは、再婚相手との双子を妊娠しているから。それだけでなく、双子の上にも2人の兄弟がいるのです。
この事実に相手2人は驚きを隠せない様子。元夫の妻は、検査もせずに「不妊の原因は妻にある」と責めてくる元夫に激怒していました。何年たっても変わっていませんね。
結局、不妊の原因が元夫にあったことが判明し、2人は離婚することになったそう。しかも、元夫は再び慰謝料を支払う羽目になり、借金が膨らんで毎日の生活に追われているとのこと。因果応報です。
一方、私は無事双子を出産し、家族で仲良く幸せに暮らしています。妊娠・出産は夫婦2人の問題。どちらかに原因や負担を押し付けるのではなく、2人で向き合って乗り越えていきたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
