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「欠席で!」両親と姉が結婚式をドタキャン→悲しむ私に新郎「良かったね」トンデモ家族にまさかの天罰!

私は4人きょうだいの末っ子。兄2人とはとても仲がいいのですが、姉とはそりが合いません。もともと女の子がほしかった両親は、3人目にしてようやく女の子を授かり、長女である姉を溺愛しています。

そんな待望された姉の後に生まれた末っ子の私には興味がなく、何でも姉優先で姉の言う通りに動く両親。子どものころはさみしいと思っていましたが、大人になった今は、そんな両親に私も兄2人も、あきれています……。

 

姉は単にワガママを言うだけでなく、いつも私のことを目の敵にしていじめてきます。ずっと同じ学校に通っていたのですが、私は姉よりも勉強や運動が得意でした。成績を張り出されたり、表彰されたりと、姉よりも目立ってしまっていたことで、ねたまれていたようなのです。

 

4人全員が成人した今現在、兄2人と私は就職し、社会人として毎日仕事に励んでいます。唯一、姉だけは未だ働いておらず、実家でゴロゴロしているだけ。それでもなお、両親の甘やかしは続いているのです。

 

 

私の結婚なんて、どうでもいいの?

ある日、私は次男の兄から職場の同僚を紹介されました。彼は、兄が勤める工場の社長のひとり息子。とても気さくで、私とも話が合い、あれよあれよという間にお付き合いすることになった私たち。

 

1年の交際を経て、ついに先日、プロポーズをしてもらい結婚することになりました。そこで、両親へ結婚のあいさつをすることになったのですが、私には悩みのタネが1つ。言わずもがな、両親と姉のことです。

 

前もって彼には、私からも兄からも両親と姉がどういう人たちか伝えていたのですが、結婚のあいさつに行くと、案の定……。

 

私の家も会社を経営しているのですが、父が社長に就任した半年前から、業績不振に陥っています。あいさつをした彼に対して、さっそく父は「結婚を許すから会社を助けてくれ」とお願いし始めたのです。結婚のあいさつの場でお金を無心するなんて、聞いたことがありません。

 

父の非常識な発言に、私が恥ずかしくてたまらなくなっていると、今度は母が「家族になるのだから助け合いましょう♪」と言い出しました。もうやめて……そう思っていると、姉までリビングにやって来て、「私も結婚したーい!」と言い、自分にお金持ちとの縁談を持って来てほしいと、両親をせかしたのです。

 

そんな状況に耐えられず、私は彼の手を引き実家を出ることに。立ち去る私たちに「お金のこと、くれぐれもよろしく!」と言う両親を見て、本当に失望しました。

 

その後、何かあると私に連絡をしてきて、お金を無心してくるようになった両親。その度に幻滅させられ、断っても断ってもしつこくて本当に大変でした。もちろん、要望には応えてませんでしたが、半年ほどすると、なぜか急に連絡は来なくなり……。

 

 

どうしようもない両親と姉の愚行

パタリと連絡が来なくなったため、なんだか嫌な予感がしていた私でしたが、見事に予感は的中しました。ある日、金融会社から出てきた母を見かけたのです。声をかけると、姉がもうすぐ玉の輿に乗るので、いくら借りようが完済できると言って高笑いする母。

 

私と彼が結婚のあいさつに行ったあの日以降、父はあちこちを駆けずり回って姉の結婚相手を探し、姉の希望通り本当にお金持ちとの縁談を成就させたのです。姉の婚約者も会社を経営されているご家庭のひとり息子なんだとか。さらに父は、姉の結婚と同時に、ちゃっかり自分の会社との契約まで取りつけたそうで、母は有頂天でした。

 

非常識で、何とも情けない両親たちですが、何だかんだ言っても家族で、憎みきれないところがある私。自分の結婚式にも招待するつもりです。彼の家族はみんないい人たちで、いつか私も両親や姉と、彼の家族のように仲良くなれたらいいなと夢を見てしまいました。姉の結婚も決まったので、もしかしたら……。

 

そんな夢を描きながら迎えた私の結婚式当日、とんでもないことが起こったのです。

 

親族集合の時間が近づくにつれ、参列者が次々に集まり始め、一緒に到着した兄2人は、涙ながらに「おめでとう」と私たちを祝福してくれました。しかし、いくら待っても両親と姉が現れません。

 

母に電話をしてみると、自分より先に結婚する私の結婚式なんて出たくないと、姉が叫んでいるのが聞こえました。両親はそんな姉をかわいそうだと言って、自分たちは欠席すると言ってきたのです。

 

彼が、父の会社を援助しないとわかり、姉が玉の輿に乗ることになったので、私はもう用なしだと話す母。「だから、結婚式に出る意味もないでしょ」と電話を切られてしまいました。

 

姉の結婚を機に仲良くなれるかもと淡い期待を抱いていた私は、悲しいのか悔しいのか感情がぐちゃぐちゃに。涙が溢れました。そんな私のところに彼がやって来て、私の肩にそっと手を置いて、「良かったね、これで良かったんだよ」と……。

 

 

まさかの展開でトンデモ家族に天罰

彼になだめられて落ち着いた私は、新郎側の親族の皆さんに謝罪。兄2人も一緒に頭を下げてくれて、両親と姉がどんな人たちなのかも説明してくれました。

 

話を聞いた人たちから、「つらかったね」などと私が声をかけてもらっていると、彼がなぜか、スマホで姉の写真を彼の叔父といとこに見せたのです。そして、姉の写真を見た彼の叔父といとこはとても驚いて、絶句していました。まさか……。

 

それから彼は、この際だから両親と姉とは縁を切ったほうがいいと言って、兄2人も彼に賛同し、私はもう一度電話をかけることに。スピーカーにして、みんなの前で話をしました。

 

電話の向こうでは、私に対して姉が苛立っています。「電話を切ってしまえ、ついでに縁も切ってしまえ」と言って薄笑う姉。私もそのつもりだと伝えると、兄2人も縁切りを宣言。冗談だと思っているのか、それとも本当に姉以外の子どものことはどうでもいいと思っているのか、父は「いいぞー! 好きにしろー!」と笑いながら言います。

 

すると、私たちの後を追いかけるように、自分も縁を切るという人たちが現れました。

 

私が驚いて振り返ると、そう言ったのは彼の叔父といとこでした。なんと、姉の婚約者が彼のいとこだったのです。彼は、少し前からその事実に気づいていたようで、タイミングを見て叔父といとこに話すつもりだったと言います。

 

しかし、今日の非常識なドタキャン事件があり、一刻も早く伝えなければと思い、先ほど姉の写真を見せたのでした。「こんな非常識な人たちだとは思わなかった! だまされた!」と叔父は言い、電話口の両親と姉に、婚約も仕事の契約も破棄だと告げました。

 

その後、結婚式は無事に終了し、入籍して、晴れて夫婦となった私たち。縁切りを宣言した父からは、倒産しそうだとしつこく助けを求められましたが、もう家族ではないため、もちろん拒否しました。

 

今の私の家族は、兄2人と夫とその親戚たちです。もう二度と両親と姉のことで迷惑をかけないよう、住所を知らせず引っ越しをして、連絡先もブロックしました。夫と、夢に描いたような幸せな家庭を築いていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

家族だからと言って、自分に不幸を招くような言動をする人とは、自分や自分の大切な人を傷つけないためにも、距離を取ったほうが良さそうですね。憎しみきれないという気持ちは、よく理解できますが、ときには勇気を持って決断することも大切なのかもしれません。やさしい兄2人と、支えてくれる夫が側にいてくれて本当に良かったです。この先、新しい家族と末永く仲良く暮らせると良いですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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