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「行きたくないと泣いたので…」子どもの登園渋りの対応はどうすればいい?おすすめ方法を保育士が解説!

保育士の中田馨さんが、毎日の送り迎えで実は困っている保護者の対応を教えてくれました。登園時に泣いたりグズったりしているときに、「保育園に行けば楽しいよ! 」と言ったり、「どうする? 保育園行く? 」と聞いたりなど具体的なケースをご紹介!

こんにちは、保育士の中田馨です。保育園に通っている保護者が毎日することの一つが「保育園への送り迎え」です。毎日の送り迎え時に、泣いたり嫌がったりすることもあると思います。そんなときにやってしまいがちなNGな声かけと、おすすめの声かけをお教えます!

保育園登園時の声のかけ方

 

 

保育園登園時の声のかけ方

 

 

保育園登園時の声のかけ方

 

「保育園に行けば楽しいよ!」と言う

入園間もないときや、子どもの年齢の時期によっては「保育園に行きたくない! 」と泣いて嫌がることがあります。朝の出勤前で、ただでさえ時間がなく心の余裕もないときに子どもに泣かれてしまうと、とっても困ってしまいますよね。

 

私は体験者なのでパパやママの気持ちがよくわかります! こんなときに思わず言ってしまいがちなことは、「保育園に行けば楽しいんだから頑張れ! 」、「お仕事休めないんだから無理を言わないで!」という言葉です。パパやママが焦って、出勤時間へ気持ちが向けば向くほど子どもは不安になります。

 

まず、登園時に泣くことは、多かれ少なかれ多くのお子さんに現れることがあると知っておきましょう。そして、子どもを抱きしめて、こう声かけしてみましょう。「ママと一緒にいたいのね。ママも○○ちゃんと一緒にいたいよ」と、子どもの気持ちに共感するのです。ほんの10秒で構いません。ムギューッと抱きしめて、気持ちに共感したら泣いていたとしても、あとは保育士におまかせください!

 

 

「どうする? 保育園に行く?」と子どもに聞く

登園時、子どもがパパやママと離れたくなくて泣いて嫌がるときの声かけです。泣いている子どもの姿を見ていると「大丈夫かな?」、「私が仕事を休めばいいのかもしれない」と思ってしまうママもいます。

 

そして、「どうする? 保育園に行く?」、「おうちに帰ったほうがいい?」と子どもに聞いてしまうことがあります。この場合、子どもに保育園へ行くことの判断をゆだねないことが大切です。

 

もし、お仕事が休めて今日は保育園も休もうと思うのなら、「よし、今日はママと一緒に遊ぼう!! 」と思い切って親が決めることが大切です。仕事は休まず、保育園に行く場合は、先ほどと同じ対応でOKです。保育園に「行く」、「行かない」の決定は親がしましょう。

 

「〇〇ちゃんみたいに、〇〇しなさい!」と言う

送り迎え時に、同じクラスのお友だちを見ると思わず比べてしまうことがあります。「〇〇ちゃんは、大きな声であいさつができる」、「〇〇ちゃんは、もう布パンツをはいている」、「〇〇ちゃんは、テキパキと動くことができる」などなど。

 

自分の子どもがまだできていなくて、お友だちができているとつい気になると思います。そんなときに思わず、「〇〇ちゃんみたいに、挨拶してほしいな」とか「まだ紙オムツなんて、赤ちゃんみたいよ」とか「〇〇ちゃんみたいに、サッと準備しなさい!」という声かけをしてしまいがちです。

 

同じ年の子が、自分の子どもよりも成長しているように見え、自分の子の成長が心配になる気持ちはとってもよく分かります。「比べるな! 」と言われても比べてしまいます。私もわが子の子育てでは、比べてしまったことがたくさんあります。しかし、比べてしまったときに心がけてほしいのは、比べたとしても声に出して子どもに伝えないことです。

 

「ママ、先に帰るよ」と脅す

保育園で大好きな遊びをしているときに、パパやママが迎えに来たら、なかなか遊びをやめられない子がいます。家に帰ってもすることは山積み。そんな中で「帰りたくない! まだ遊ぶ!」などと言われると、本当に困ってしまいますね。

 

最初はやさしく「そろそろ帰るよ」と声をかけても、なかなか動かない子どもを待つのは大変です。思わず「ママ、先に帰るよ」、「保育園でお泊りする?」、「先生のおうちの子になったら?」と言ってしまいがちです。

 

最初は、「ママ、先に帰るよ」と言われると慌てて帰宅準備を始めるでしょうが、それも数回だけ。「どうせママ、帰らないでしょ」と子どもはわかっています。「先生のおうちの子になったら?」などと言って、子どもが「うん! そうする!」と答えたら、先生も苦笑いです。

 

お迎えは毎日のことですので、おうちのルールを決めることをオススメします。「ママが帰ってきたら、遊ぶのは5分だけ」でもいいですし、潔く「ママが帰ってきたら、すぐに片づけようね」でもいいでしょう。毎日のことですので習慣づけしていきましょうね。

 

今回は、毎日の送り迎え時に、「子どもにこんなことを言ってもらえたら、子どもが保育所生活を前向きに過ごしてくれるよ!」という声かけ方法をお話ししました。

最後に、朝早くから夕方遅くまで保育園に通っていることは、決してかわいそうなことではありません。朝は笑顔で「いっています!」、夕方も笑顔で「ただいま!」と言ってくれるだけで子どもは安心します。「いつも遅くてごめんね」ではなく、「会いたかったよ。いつもありがとうね」と声かけてあげてくださいね。

 

 

作画:はたこ

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      「保育士が明かす!実は困る親の行動!」シリーズは直接言ってくれないとわからないよ。モンペに怯えてるのかもしれないけど。
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      休めないパターンは、なんて声かけるのが正解なの?さっぱり分からない!
      +18 -2
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      割と大きくなった子向けの話? ルール決めても習慣づけても昨日すんなり守れた事が出来なくなるのが幼児じゃない? たくさん子どもを見てるなら分かると思うけど5分遊んで帰ろうねとかあの手この手のルール決めが… もっと見る
      割と大きくなった子向けの話?
      ルール決めても習慣づけても昨日すんなり守れた事が出来なくなるのが幼児じゃない?
      たくさん子どもを見てるなら分かると思うけど5分遊んで帰ろうねとかあの手この手のルール決めが通じない子もいるんですよねー。
       こういう手が有効だったりしますよって話はありがたいんだけど、この人はいつも「内心こういう親困るんだよなー」系の話。素人なりに試行錯誤してる親からしたら結構胸が痛くなるんですよね。あぁ保育士さんにそう思われてるのか、って。
      +24 -4

    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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