苦手な友人と再会
ある日の休日のことです。爆盛りで有名なラーメン店の系列店が近所にできたという情報を仕入れたため、私はさっそく行ってみることに。期待に胸を膨らませ入店しようとすると、店先である女性に話しかけられました。
その女性は高校時代の同級生・A子。彼女は気が強くわがままな性格で、私は当時からA子のことがあまり好きではなく……。そのため、卒業してからは距離を置いていました。
爆盛りラーメンを注文した友人
お互いに「久しぶり！」と言い合い、私が店の中に入ろうとすると、A子は「私もここのラーメンを食べてみたかったの！ 一緒に入ってもいい？」とのこと。私は正直、「嫌だなあ」と思いましたが、断ることもできず、彼女と一緒に食べることになりました。
テーブルについた私たちはラーメンを注文。爆盛りにしたい気持ちもあったのですが、この日はそこまでおなかが空いておらず、私は普通盛りにすることに。一方、A子は「私は爆盛りで！」とのこと。店員に「こちらのラーメンはかなり量が多いのですが……」と言われていましたが、彼女は「大丈夫です！」と宣言したのでした。
そんな私たちの様子を、少し離れたカウンター席から見ている男性がいました。すると、A子は「あの人、イケメンじゃない？ しかも、私のこと見てるし」と大盛り上がり。私は、「そうだね」と相づちを打ちながらラーメンを待ちました。
友人はラーメンを残し…
そして、ラーメンが運ばれてきました。私は黙々と食べ進めましたが、A子は最初にラーメンの写真を撮ると、ちびちびと食べ進め……。
私が食べ終わっても、A子はまだ半分も食べ切っていない様子。「早く食べないと麺が伸びちゃうよ」と言うと、「もう食べられな〜い。それに、ここのラーメン、不味くない？」と言ってきたのです。
私は食べ物を残すことが嫌いなため、「本当に食べないの？」と聞きましたが、「うん」とのこと。仕方がないので、「残りは私が食べる」と伝え、頑張って爆盛りラーメンを食べ切ったのでした。
イケメンが近づいて来て！？
完食した私を見てA子が、「すご〜い！ 残飯処理係、お疲れさまw」とバカにしたように笑っていると、例のイケメンが近づいて来ました。
A子は、「私、ナンパされるかも」とウキウキの様子でしたが、なんと、男性は私に声をかけたのです。
「普通盛りと爆盛りの両方を食べ切るなんて、本当にすごいね。食べっぷりに見惚れてしまったよ」
さらに彼は、「ラーメン好きなの？ よかったら、おすすめのラーメン店を教えてよ」と私に連絡先の交換を提案。それを見たA子は、「なんで私じゃなくて、この子なの！？ もう帰る」と不機嫌になり、店から出て行ってしまったのでした。
男性と私のその後
その後、私は男性と連絡先を交換。最初はラーメン友だちとして接していましたが、一緒にラーメンを食べに行くうちに、お互いに異性として意識するように。自然と交際に発展し、今は恋人として、街をブラブラしながら食べ歩きデートを楽しんでいます！
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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