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「余命半年かもしれない」住宅ローン審査直前に告げられた医師の言葉

マイホーム購入を目指して前年から動き出し、ようやく理想のマンションに出合いました。抽選にも当たり、「絶対にここに住みたい」と心を決め、いよいよ住宅ローンの団体信用生命保険(団信)の審査が迫っていました。そんな中「下手な病気にはなれない」と自分に言い聞かせて、体調の不調にも目をつぶっていました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師里村仁志先生
里村クリニック院長(埼玉県さいたま市南区大谷口5320-1)

消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
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異変は、静かに

年始からおなかのハリが気になり、便通も不規則に。1月末には初めて血便が出ましたが、「少量だし大丈夫」と受診を先延ばしにしてしまいました。2月も症状は続きましたが、マイホームのために病院へ行くのを我慢。ところが3月になると、血便の量も頻度も明らかに悪化。ついに家族で話し合い「家より命」と決断。3月末、初めて病院を受診しました。

 

安心のはずが、一転

長年お世話になっていた先生に相談すると「1年前の内視鏡で異常がなかったから、命に関わるような病気の可能性は低いよ」と言われ、一旦は安心。検査は1カ月後に予約され、それまで祈るような気持ちで過ごしました。

 

そして迎えた4月末の検査日。内視鏡を入れた直後、直径3cmのキノコ状の腫瘍が発見されました。先生の顔が変わった瞬間を、私は今でも鮮明に覚えています。

 

 

「余命半年かもしれない」

検査の途中、腫瘍はなんとか内視鏡で切除されましたが、すぐに「悪性の可能性が高い」と言われ、驚くほどあっさりとした伝え方にぼうぜんとしました。検査後、外で待っていた夫も呼ばれ「ステージが進んだ大腸がんの可能性が高い」と説明を受けました。

 

「ここまで急成長した腫瘍は、多臓器に転移している可能性があります」との言葉。さらに、余命半年の可能性まで示唆されました。

 

まだ2歳の息子を残して死ぬかもしれない。絶望の中、まるで自分が生きた屍(しかばね)のように感じた3日後、病院から1本の電話がありました。

 

「腫瘍からは良性の細胞しか確認されませんでした」

 

見た目も成長の速さも完全に悪性と判断されていた腫瘍が、まさかの良性。担当医からも「前例のない奇跡」と言われました。

 

まとめ

今回の経験を通して、40代の自分の体から発せられるサインには、必ず理由があるのだと痛感しました。「マイホーム購入」という大きな目標のために自分を後回しにしてしまいましたが、どんな目標も命あってこそです。そして、「まだ大丈夫」という自己判断が一番危険なのだと学びました。これからは何よりも自分の体を大切にし、家族との時間をかみしめながら生きていきたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※AI生成画像を使用しています

 

著者:町田町子/40代女性・主婦

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

 

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