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産後うつ状態を経験した私が7人産むまで【大家族山口さん家】

2019年2月1日に第七子を出産し、33歳で7児のママになった福岡県在住のパワフルママ、山口紫織さんの子育てコラム連載第7回は、産後うつになりかけたという初めての子育てについてです。

7児のママ山口紫織さん

 

こんにちは! 福岡のゴッドマザーこと、山口紫織です。2月1日に無事、第7子を出産しました。大家族山口家の内部事情を公開しちゃうコラム第7弾。今回は、私が体験した、子育て暗黒期はそれはそれは長ーい長ーい真っ暗なトンネルの中にいるような光さえ見えない日々についてお話ししたいと思います。

 

7人産んだのは"想定外"!

7児のママ山口紫織さん

 

よく聞かれる質問の1つ、「最初から7人産もうと思ってたんですか?」
答えは「NO!」
自分が7人産むなんて思いもしていませんでした(笑)!
自分が三姉妹ということもあり、私の理想は、「子どもは3人」でした。

 

15歳で夫と出会い、19歳で妊娠、20歳で出産、結婚。
世の中的には早いほうだったと思います。

 

周りの友だちには誰も結婚している人も、子どもがいる人もいません。
親、親戚が近くにいるわけではないし、誰にも頼ることができない状況……そんななか、初めての子育てがスタートしました。

 

赤ちゃんがかわいくない。憎い存在。

7児のママ山口紫織さん

 

もともと赤ちゃんが大好きだった私。小さいころの将来の夢は保育士さんになることでした。妊娠中は「赤ちゃん好きだし、子育てもどうにかなるでしょ~」と思っていました。
しかし、いざ出産してみると、こんなにも大変なの?ってくらい次々と予測不可能なこと起こります。

 

抱っこしないと寝ない、置いたら泣く……。
だから結局、抱っこしたままソファで何度寝たことか。

 

やっと寝た子どもを起こさないように、携帯はもちろんマナーモード。
玄関のドアのピンポンの音など、生活音のすべてが私の敵だと思っていました。

静かな家で子どもと2人きり……出かけるところもない。

 

誘ってくれるのは学生の友だちだから、声が掛かっても夜の時間帯で、赤ちゃんがいる私は行けない。

ごはんもトイレもお風呂も睡眠も、何も自由じゃない。

 

赤ちゃんがいるだけで、こんなにも不自由になるなんて想像もしていなかった……。

カウンターで食べていたラーメンを食べられなくなる日が来るなんて思いもしなかった……。

まるで私のすべてが赤ちゃんに奪われて、誰かに支配されているような、そんな毎日。

 

7児のママ山口紫織さん

▲第二子長女生後6カ月ごろ。上の子2人は年子ですごく大変だった。

 

私の心が悲鳴をあげていたけれど、そんなことに気づいてもどうしようもなくて……。

 

当時20歳とまだ若かった夫は、夜遊びに行くのが当たり前。
「あんただけ遊べていいよね! 私は遊べないのに!」と喧嘩する日々が続くと、次第に「こんなに毎日つらいのは赤ちゃんのせいだ……!」と思うようになりました。

 

心から笑えない日が続き、ついに生後2カ月ごろには「少しもかわいいいと思えない……」
そう、赤ちゃんが「憎い存在」に見えていました。

 

今思い返すと、1人目ということもあり、慎重に子育てしていたり母親としてしっかり私が育てなくちゃ!と力みすぎていたり、若いからこそ子育てちゃんとしなきゃ!と肩に力が入りすぎていたせいだったと思いますが、当時はすごくつらく、きつい子育てでした。

 

「ちゃんとしなきゃ」の呪縛から解放されたら

「理想のお母さん像」をみなさんは持っていますか? 私にも「理想のお母さん像」があります。年子で2人目を産んで、子ども2人を育児していたときまでは、この「お母さんだから、ちゃんとしなきゃ」という呪縛にかかっていました。

 

「自分がつくった“ちゃんとしなきゃの呪縛”のせいで、子育てがつらく大変になってる」

 

そう気づいたのは3人目のとき。

 

あれほど毎日つらいつらいと思っていた上の子2人のときの育児が、3人目になると途端に楽しいに変わったんです。

 

7児のママ山口紫織さん
▲長男5歳、長女4歳、次男3歳ごろ。

 

今までは、家事もしなきゃ、ごはんも作らなきゃ、何時にお風呂入れて、何時に寝かせなきゃ……と、時間ややることをガチガチに決めていました。

でも、3人目が生まれて……。

 

いやいや、無理無理無理ー!

死なないようにみているので精一杯!
それならいっそ、全部決めるのをやめようっと!

 

やめる決意をしました。

 

「やらなきゃいけない」という概念を手放すと、スルスル~ッ!とラクで楽しい子育てになったんです。

 

掃除機一日かけなくても生きていけるし、
洗濯物を朝干さなくても生きていけるし、
納豆ご飯でも生きていける……。

 

そんな考えにシフトしていくと、心の余裕が生まれました。

 

笑顔で子育てができ始めたのは3人目から!

7児のママ山口紫織さん

▲4人目が1歳ごろ。コーンフレークを床にぶちまけたけど、かわいくて叱れない、の図(笑)

 

当然ですが、3人目の育児は、1人目、2人目の育児の経験が発揮できます。
なんで泣いてるのかがわかるし、この熱はアレだなとか、次はこの成長をするはず、夜泣きは上の子2人で慣れたから苦痛にならないとか、育児に慣れてきました。

 

笑顔で子育てができ、心に余裕ができると、
「もう!」「ダメ!」「なんで泣くの!」と毎日言っていた口癖が、
「かわいいね!」「今それがやりたいんだよね!」「泣いてもいいよ~! 泣くのが仕事だもんね!」に変化していきました。

 

ママの心の余裕は、子どもたちにもすぐ伝わるようで、子どもたちの夜泣きが減り、笑顔も増えていきました。

 

3人目になると、両手では足りないとさすがにわかったのか、今まで夜遊び三昧だった夫がしっかり育児するようになり、それも私の育児をラクにしていった1つだと思います。

 

3人目以降は、何人増えても「楽しい」しかない!

 

7児のママ山口紫織さん
▲次女4歳、三女2歳、四男生後3カ月ごろ。夜みんなママに寄ってきて、朝起きるといつもこんな感じに。

 

子どもが増えることで、もちろん経済的な不安はあるけれど、そんなこと考えていたら1人だって産みにくい世の中!

 

3人も4人も変わらないと思って産んでいったら、あっという間に7人の子宝に恵まれて、気づけば大家族になっていました(笑)。

 

 

この春、長男は移住先の中学校に入学し、長女も小学6年生になりました。7人も子どもがいると、上の子たちは成長して、家事や育児を手伝ってくれるし、産めば産むほどに育児はラクに楽しくなるな、と日々実感しながら生きています。

 

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライター山口 紫織
    子育てセミナー講師、ママコミュニティ「mamalink(ママリンク)」代表

    1986年生まれ、7児の母。12歳男児、11歳女児、9歳男児、7歳男児、4歳女児、1歳女児を子育てしている。「繋ぐ」をコンセプトにヒト、モノ、コトをつなぐママコミュニティ「mamalink(ママリンク)」代表。防災カフェ主催やイベント企画・運営、料理教室など精力的に活動している。“みんなで子育て!地球の子は自分の子!”

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