わざと家中ゴミだらけにする夫。家事をサボった制裁?家を出た結果!

私は半年前に結婚式を挙げました。たくさんの人たちに祝福され、とても幸せでした。この幸せがずっと続くものとばかり思っていましたが……。
ある日、夫は仕事で大きなミスをしてしまい、その責任を取る形で異動・減給となってしまいました。結婚を機に専業主婦となった私でしたが、家計を支えるため、私は復職し、再び働き始めたのです。
役割の思い込みと“証拠”のブーメラン
異動後の夫は、帰宅すると靴を脱ぎ捨て、ソファに倒れ込むのが日課。私が夕方まで勤務し、帰宅後に炊事・洗濯・翌日の弁当の下ごしらえまで回していることには目もくれませんでした。
残業になると伝えた夜、玄関で靴を揃える私に夫が腕を組み「はぁ!? 結婚する前、家事頑張るって言っただろ!? 安らげる家庭にしたいって言ってただろ! 証拠だってあるぞ!」と言い放ったのです。
そして、「家事は私が頑張るね」と交際中に私が送ったメッセージのスクショを差し出してきたのです。私は対抗するように「体調不良や帰りが遅い日は、俺が夕飯やるよ」と結婚してすぐに夫自身が送ってきたメッセージを見せつけました。そして私は「これは、あなたの証拠。状況が変わったら分担も見直すって、話したよね?」と問いかけました。すると夫は視線をそらしそのまま時間が過ぎるのでした。
その日を境に、わざとため息や舌打ちをするようになった夫。私は言い争いを避け、冷蔵庫に家事カレンダーを貼り「残業日の夕食は夫担当・洗濯は曜日で分担・ゴミ出しは前夜に仕分けする」と家事担当の具体化をしました。それでも夫は「今日は疲れてる。俺の仕事は外で稼ぐこと」と言い何もせず……。
私は自分を守るため、連絡内容と家事の実績をメモに残すようにしました。
嫌がらせのエスカレート
次第に夫の静かな抵抗が始まりました。食器は水に浸けず放置、洗濯かごは満杯でも知らん顔、ゴミ袋は口を結ばず台所に置きっぱなし……。私が残業の日「今夜はお願いね」とメッセージを送っても、返事は「既読」だけで何もしない日々が続きました。
そして数日後の仕事帰りの夜、玄関のドアを開けた瞬間に衝撃の光景が目に入りました。なんと床一面に空のペットボトルと缶。脱衣カゴの服はリビングの中央に山。ごみ箱の中身まで散乱していました。私があ然としていると夫が「お前、これ、片付けておけよ!」と命令口調で言うのです。
私は「ちょっと! もしかして……わざと?」と尋ねました。すると夫は鼻で笑い、足で空き缶をコロンと転がし「ああ、そうだよ! ダメ嫁に制裁を与えたんだ! 家事をサボるなよ!」と。
その瞬間、私の中で何かが壊れる音がしました。私は何も言い返さず、荷物をまとめて実家へと向かいました。
家を出る決断、そして……
翌朝、私は離婚届を取りに役所へ行きました。そして、自宅に戻りテーブルの上に家事カレンダーと離婚届を置き「分担は状況に合わせて更新するもの。話し合いの余地がないなら、私は距離を取ります」と告げました。もちろん証拠を残すために録音をしながら……。
すると夫は「勝手に出て行ってこれかよ! 出かけるならメシ作ってからにしろよ! 離婚だ!」と言い放ったのです。私はその言葉を待っていました。「わかった。離婚しましょう」と短い返事をしました。まさか本当に離婚するだなんて思っていなかったのか焦る夫。そんな夫に「今、自分で離婚だって言ったよね? 証拠を出そうか?」と私が言うと渋々離婚届にサインをし、離婚が成立しました。
2カ月後、元夫から「家のことが回らない。やり直せないか」とメッセージが。私は「離婚って言ったあなたよ? 証拠も残ってるよ」とだけ送り返し、画面を閉じました。その後、元夫から連絡が来ることはなく、私の穏やかで幸せな生活は続くのでした。
◇ ◇ ◇
結婚前の言葉は永遠の契約ではなく、生活が変われば一緒に更新する約束。「証拠」は相手を縛るための縄ではなく、自分の心と暮らしを守る備えです。パートナーとの良好な関係を続けるために、話し合い、約束し、穏やかに暮らすための証拠を積み重ねていきたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
続いては、多額の借金を作りながら、妻の節約料理を「貧乏飯」と罵る夫のエピソードです。ある日、いつものように料理に文句をつけた夫でしたが、その料理を作ったのは妻ではなく……!?
手抜きだ貧乏飯だと料理に文句をつける夫。作ったのは私じゃないけど!?

事業に失敗し、借金を背負うことになった夫。おかげで家計は苦しく、完済までは程遠い状態です。そのため、私は一生懸命節約して、料理も工夫しています。
しかし、夫は「貧乏飯はテンションが下がる」と言って朝食にも夕食にも文句。お弁当を作っても「シケた弁当は食いたくない」と言い、せっかく作ったお弁当をわざと置いていきます。夫のために私は頑張っているのに……。
借金を背負っても、お金の使い方が以前とまったく変わらない夫。新商品には目がなく、購入するものはメーカーにこだわります。シャンプーやトイレットペーパーなどの消耗品は湯水のように使い、『節約』なんて言葉は夫の辞書にはないようです。
「誰のために、節約していると思っているのよ……」つい愚痴ってしまうと、夫は逆ギレ。わざと借金を作ったわけではないことも知っているし、返済を一緒に頑張ろうと言った気持ちも嘘ではないですが、夫の態度には頭にきます。
借金を自力で返済する気のない夫
節約生活が嫌になった夫は、ある日とんでもない提案をしてきました。私の母に援助してもらおうと言い出したのです。しかも、『借りる』ではなく『貰おう』と……。
私の母も長年働いてきたので、確かに少しは生活に余裕があります。しかし、夫の借金は私たち夫婦2人で返せないような額ではありません。私は外に働きに出ているし、最近は残業も増やして、節約も頑張っています。
私はちゃんと自分たちで返したいと思っているのに、母を頼ってラクしようとする夫の態度にカチンと来た私。夫の提案に反対し、なんとかその場はおさめましたが、私の意見に納得してくれたかどうか……そんな私の不安は、後日やはり的中することに。
ある日、料理の相談で母に連絡した私。あまりにも夫が私の作る料理を「貧乏飯だ」「シケた料理だ」と批判するので悩んでいました。料理上手な母なら、きっといいアドバイスをしてくれるだろうと思って連絡したのですが、話は家計のことになり……。
私が節約料理ばかり作っていると知った母は、私たちがお金に困っているのではないかと心配し、助けになりたいと言ってくれました。そこで私は母に、援助してもらうことには気が引けるので、愚痴だけ聞いてもらうことに。
仕事は残業続き、家では夫から文句ばかりの毎日に疲れていた私。まだ夫を庇う気持ちも残っており、借金のことは打ち明けられませんでしたが、夫の浪費癖や節約への非協力的な態度など、溜め込んでいた不満を母に聞いてもらいました。
せっかく作った料理にケチをつけられ…
数日後、私は少しでもお給料にプラスするため、重めの残業を引き受けていました。
この日、私よりも早く帰った夫は、おなかを空かせて私に夕食を催促。冷蔵庫を見たら、夕食を用意してあることに気付くはずですが、それすらせず私に連絡をしてきたのです。「冷蔵庫に入れてあるから温めて食べて」そう伝えると……。
「はぁ? 今日のおかず、煮物と漬物? ババくせえ料理だなー」
「こんな手抜きの貧乏飯なんか食いたくないんだけど……」
相変わらず文句を言い、「煮ただけ、漬けただけってなんだよ」と料理にケチをつける夫。
「貧乏飯で悪かったわね」
夫からの言葉に激怒した母が私に代わって返信しました。実は、この日の夕食は私の母が用意してくれたもの。夫は母の料理をババくせえ、手抜き、貧乏飯などとバカにしてしまったのです。
「え?」
私が事情を説明すると、慌てふためく夫。しかし、言ってしまった言葉はもう取り消せません。この日、私は引き受けた仕事を持ち帰り、実家でリモート残業をしていました。そのため、夫との会話は母に筒抜け状態。
私が夫から料理に文句を言われることを相談したら、夫がどんなことを言うのか聞いてみたいと母に言われていたので、この日、私は母に作ってもらった料理を家に置いて、夫からの連絡を待っていたのです。
そして、母の料理を私が作った節約料理だと勘違いした夫は、いつものように文句を。母が時間をかけてじっくり煮込んだ煮物と、丹精を込めて手入れしているぬか漬け。どちらも手のかかった料理で、手抜き貧乏飯には値しません。
慌てて取り繕った夫でしたが、母の怒りは収まりません。「離婚しなさい」と肩で息をしています。母がここまで怒っているのは、他にも理由が……。人が作ってくれた料理に文句をつけることもいけないことですが、それ以上に許せないことがあったのです。
夫の許されない嘘が明らかに
激怒する母から、私は初めて知る事実を聞かされました。実は、私が料理の相談をする少し前、母は夫から相談されたと言うのです。なんと夫は、お金が足りず、不妊治療を始められないと母に泣きつき「不妊治療は精神的に不安定になると聞いたから、お金の心配をさせたくないと思っている。妻には黙っていてほしい」と言ってお金を受け取っていたのです。
母は、夫からそんな相談を受け、私からも節約料理について話を聞かれたことで、私たちがお金に困っていると心配していました。もちろん、私は不妊治療などしていません。私は母から聞いた話に衝撃を受け、夫の借金のことを母に伝えました。
母が怒るのも当然です。借金返済で、私は子作りのことまで頭が回らなかったのに、子作りを言い訳にお金をせびっていたなんて、悔しくて悲しくて……。私ひとりを苦しめるのならまだしも、母にまで寄生していただなんて、本当に許せません。
母から受け取ったお金はどうしたのかと私が問いただすと、趣味の買い物や飲食代に使ってしまったと白状した夫。母は驚きと怒りでぼう然としていました。
夫は焦って「子どもが欲しかったのは事実」と言い訳をして謝罪し、離婚だけは勘弁してくれと泣きついてきましたが、母も私も夫からの謝罪を受け入れませんでした。
後日、義両親も交えて話し合い、私は夫と離婚。義両親が立て替える形で、母のお金も返ってきました。今は、無理な残業もせず、母と料理を楽しみながら、穏やかに暮らしています。
◇ ◇ ◇
困難なときこそ、パートナーへの感謝と敬意が問われるのではないでしょうか。自分の都合で嘘をつき、善意を踏みにじる行為は、許されることではありません。お金の問題ももちろんですが、それ以上に人としての誠実さがどれほど大切なことか、考えさせられます。日々の生活は、家族の支えがあってこそだということを忘れずにいたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
妻の優しさや家族の善意を利用し、自分勝手な振る舞いを続けた夫たち。最後は妻から見捨てられ、孤独な結末を迎えました。身勝手な論理や嘘はいつか必ず露見し、大きな代償とともに自分に返ってくるものなのかもしれませんね。
支え合う関係こそが夫婦。一方的な犠牲の上に成り立つ関係は健全ではありませんよね。今回の主人公たちのように、証拠を残したり、冷静に事実を追及したり、毅然と立ち向かうことが、自分自身の人生を取り戻すための最善策なのかもしれません。良好な関係を築くために、違和感を見過ごさず、我慢しすぎず、自分を大切にしてくれる人を大切にする人生を歩んでいきたいですね。