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夫の冷酷な通告「君たちは出ていってほしい」 逆境をバネに、娘の才能が拓いた母娘の新たな道

私は36歳の専業主婦です。夫と5歳の娘と暮らしており、結婚前は司書として図書館に勤務していました。夫から「家庭を優先してほしい」と言われ、退職して現在に至ります。少し前に、子ども用品を扱う会社を経営していた義父が急な事故で亡くなり、夫が会社を引き継ぐことになりました。

 

社長の妻としての距離感

夫は社長になって以降、「仕事と家庭は完全に分けたい」という考えを強め、私は会社の行事や打ち合わせにはほとんど参加しないようになりました。

 

一方で私は人と話すことが好きで、取引先の家族会などに参加した際には、つい相手の方と長く話してしまうことがあり、夫に注意されることもありました。そんな母親の影響か、娘も大人に対してしっかりあいさつできるようになり、少し背伸びした話題にも興味津々でした。

 

娘の特技が思わぬ方向へ

夫が社長になって1年ほどたったころ、娘が地域の子ども向けワークショップに参加したときのことです。そこでおこなわれた簡単な朗読コーナーで、娘が大きな声で本を読み上げた姿を、周囲の保護者が褒めてくださいました。

 

「人前で堂々としているね」「声が聞き取りやすくていいね」と言われ、娘自身もうれしそうにしていました。その後、子ども向け読み聞かせ動画の参加者を募集していたため、娘が興味を示し、応募してみることに。

 

撮影当日、スタッフの方に「お子さん、表現するのが好きそうですね。もし将来的に興味があれば、地元の子ども劇団やキッズモデルの教室もありますよ」と紹介を受けました。

 

私は、娘が本当にやりたいのであれば……と慎重に調べ、口コミの良い事務所に問い合わせる形で、一度体験レッスンに参加しました。娘はすっかり楽しんでいる様子で、「もっとやってみたい」と言いだしたのです。

 

夫に相談したところ、「好きにしたら」とそっけない返事が返ってきました。さらに私が「送り迎えやスケジュール管理は私がやるから」と告げると、「どうせもう決めてるんだろ。だったら報告だけで十分だ」と言われ、以前よりも距離を感じるようになりました。

 

 

すれ違いの始まり

夫は徐々に家で過ごす時間が減り、会話も減少。私に対して小言が増え、家庭より仕事が優先という雰囲気が強くなっていきました。私は「会社を継いだばかりで大変なのだろう」と自分に言い聞かせていましたが、何かがおかしいという胸騒ぎは消えませんでした。

 

ある日、遅く帰宅した夫のスーツに化粧品のような汚れがついているのに気付きました。香りも普段とは違っていて、私は不信感を拭えませんでした。問いただすと、夫は逆上したように家を飛び出し、翌日突然、若い女性を連れて帰宅したのです。

 

そして、「君とは離婚したい。彼女と新しい人生を考えている。君たちは出ていってほしい」と告げました。

 

冷静に考えれば唐突で現実離れした状況なのですが、そのときは驚きとショックで頭が真っ白になり、私は娘を連れて家を出る決意をしました。

 

それぞれのその後

家を出た後、私は娘の活動をどう続けるか悩みましたが、娘は読み書きや表現が大好きで、本人が希望したため、無理のない範囲でレッスンに通うことにしました。

 

一方そのころ、夫から何度か連絡がありました。会社の中で夫の振る舞いや判断について意見の相違があり、役員たちと対立しているとのことでした。さらに、離婚のきっかけとなった女性とも破局したそうです。詳細は夫の言い分ですが、精神的にも追い詰められていたようでした。

 

私は、「私たちは別の道を歩いている。連絡は控えてほしい」とだけ伝えました。

 

現在は娘の活動をサポートしながら、私自身も新しい働き方を模索しています。娘の成長を間近で感じる日々は充実しており、不安だった未来が少しずつ明るく見えるようになりました。

 

あのころは苦しいこともありましたが、振り返るとすべてが私たち親子の大切な学びになったと思っています。

 

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娘は新しい環境の中でのびのびと成長し、母も新しい生き方を見つけつつある様子。大変な時期もありましたが、すべての経験が母娘の未来につながっていると、前向きに捉えられているようでよかったですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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