夫婦喧嘩から離婚届にサイン
以前にも似たようなことがあり、離婚届を手元に置くようになった夫。その場では「どうせ出さないだろう」と思っていましたが、机の上に置かれた離婚届が頭から離れませんでした。 翌日、夫は何事もなかったかのように出勤しました。しかし私は、昨夜の言葉と紙切れが心に突き刺さり、怒りと悲しみが混ざったまま過ごしました。ふと「このまま我慢し続けるのは違う」と思い、離婚届を手に取って役所へ向かいました。 窓口を前にすると、手が震え、これまでの思い出が次々と浮かびました。勢いで書いたのは夫でも、提出するかどうかを決めるのは私なのだと、現実を突きつけられました。結局は思いとどまり離婚届はそのままゴミ箱行きとなりました。
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仕事から帰宅した夫に「今日離婚届を本気で出しかけた」と伝えると、夫は青ざめて謝罪してきました。この出来事をきっかけに、私たちは感情に任せた言葉の重さを初めて本気で考えるようになりました。今では相手の気持ちにも配慮してお互いが相手に配慮した生活を送っています。
著者:益子えみ/30代女性・会社員/2歳の男の子を育てる母。事務仕事をしています。趣味は旅行です。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)