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夫「俺がいないと生きていけないだろ?」→私「ううん、大丈夫!」強気な夫の笑みが消えたワケ

夫は何かにつけて「俺のほうが正しい」と言いたがる人でした。上司については「上に立つ器じゃない」と不満を漏らし、部下のことも「使えない」と決めつけるような言い方をします。職場で溜まった苛立ちは、家に持ち帰って私に向けられるのです。

私が言い返すと「専業主婦にはわからない」と切り捨てられてしまいます。それ以上話しても無駄だと感じることが増え、私は波風を立てないよう、相槌だけを打つようになっていました。

そんなある日、夫は唐突に「会社を辞める」と言いました。驚いて理由を聞くと、返ってきたのは不満ばかり。

 

そして夫は「これからは実家の会社で働く。長男の俺が継ぐんだ」と言い出したのです。義実家は自営業で、義父亡き後は義母が社長代理として切り盛りしています。夫が「あんな小さな会社継ぎたくない」と言ったので、義弟が次期後継者として会社に入ったはず……。

 

あまりに今さらすぎる話で、会社を辞める前に義母に相談したほうがいいのでは? と伝えました。すると夫は、「長男の俺が入るんだぞ。受け入れないわけないだろ」「専業主婦にはわからない話だ」と、取り合おうとしませんでした。

勢いを増す「俺様ぶり」

義母が夫を会社に迎え入れると、夫は得意げな顔をして「ほらみろ」と言います。それなりのポジションを与えられた夫は、入社して1年も経つと、ますます態度が強くなっていきました。


古いやり方を変える、効率化する、時代遅れを正す——夫はそう言って、「俺が改革してやっているんだ」と自信満々でした。しかし話を聞く限り夫のやり方は単なるワンマンです。周りの人は混乱していないか心配になるほど……。

 

そんな夫に義弟が意見すると、夫は「だからお前はダメなんだ」「足を引っ張るな」と強い口調で言い返したそうです。さらに、「俺が社長になったら、言うことを聞かないやつは置いておかない」とまで口にしていました。

 

家でも夫は同じでした。「お前も捨てられたくなかったらちゃんとやれ」「俺がいないと生活できないだろ」そう言って、私の家事の細部まで粗探しをし、ダメ出しを始めたのです。

 

そんな私にも限界はやってきます。「俺を満足させるように振る舞わないと離婚するぞ」と言われた瞬間、張りつめていたものが切れました。考えるより先に、「……わかった。じゃあ、離婚しよう」と口にしていたのです。

 

夫は笑いました。「そんなこと言って大丈夫か?」と。私は続けました「あなたこそ、ちゃんと周りを見たほうがいい」

 

夫が会社に与えた影響

実は私は義母と義弟からあることを頼まれていました。夫が会社に来てからというもの、会議が荒れる、指示が強引になる、現場が疲弊する、冗談でも人格を否定する言葉が出る——そんな小さなことが積み重なって、「このままだとみんな辞めてしまう」という危機感が現場に広がっていたそう。

 

「振る舞いを見直すように言ってほしい」と義母は言いますが、夫が私の言葉など聞くわけがありません。案の定、何度もさりげなく伝えようとしましたが、夫は相変わらず「専業主婦の分際で何がわかる!」と言うのでした。

 

義母や義弟から何を言われても夫は変わらず、ついに、会社を守るためには『線引き』が必要だという判断が固まっていったようでした。

「一緒に働きたくない」と判断された結果

翌日、帰宅した夫は真っ青な顔をしていました。現場の混乱を理由に「当面は会社に来ないでほしい」と、義母からはっきり告げられたそうです。

夫は「俺が長男なのになんでだよ。俺がまとめてやってたはずだろ」と、なぜそうなったかわかっていない様子。

 

そこで私は、「一緒に働きたくないって判断されたんだと思う。長男かどうかは、関係なかったんじゃないかな」と伝えました。

 

その日を境に夫は目に見えて変わりました。実家に行っても居場所がなく、会社でも以前のように関われない状況になり、最後に縋れるのは家庭だと思ったのでしょう。「悪かった。離婚なんてやめろよ。お前がいないと……」と、今更私に目を向けてきたのです。

 

離婚はすぐには進みませんでした。夫は渋り、義母も世間体を気にして私を説得しにきました。それでも私は譲らず、最後には無事離婚に至りました。夫は今、実家の会社にも戻れず職を転々としているようです。一時は夫婦だった相手……自分のおこないを見直し、もう一度頑張ってほしいとかげながら願っています。

 

◇ ◇ ◇

 

「自分のほうが正しい」と思い込み、相手の声に耳を傾けずにいると、気づかないうちに周囲との距離を広げてしまいます。それは家庭でも職場でも起こり得ることです。立場や肩書きではなく、相手を尊重する姿勢を持ち続けたいですね。

 

 

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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